構造化オーサリングおよび XML の機能強化

簡易 XML

FrameMaker では、基本となる XML 構造を知らない専門家以外も、より簡単に有効な XML を作成できるようになりました。DITA 1.3 および DITA 1.2 構造化アプリケーションが強化され、新しい簡易 XML オーサリング環境に対応するようになりました。新しい簡易オーサリング インターフェイスでは、フォーム形式で簡単に入力できるオーサリング環境を使用できます。

次のビデオを参照してください:簡易 XML のオーサリング

オーサリング中に、カスタマイズされたクイックエレメントツールバーを使用して、文書に番号付きリスト、画像、節など、一般的に使用されるオブジェクトを挿入できます。

次のビデオを参照してください:強化されたクイックエレメントツールバー

FrameMaker は標準で DITA 1.3 と DITA 1.2 トピックに対応しますが、独自の構造化アプリケーションをデザインして簡易 XML オーサリング環境を使用することもできます。また、関連するテンプレートを更新して、フォームフィールドの外観をカスタマイズできます。

詳しくは、「簡易 XML」を参照してください。

次のビデオを参照してください:カスタマイズされた簡易 XML オーサリング環境

DITA 1.3 のサポート

FrameMaker は DITA 1.3 に対応するようになったため、DITA トピックのトラブルシューティングを作成できます。WYSIWYG ビューではすべての DITA 1.3 トピックのカスタムクイックエレメントツールバーを使用できます。

詳しくは、「カスタマイズ」を参照してください。

次のビデオを参照してください:DITA 1.3 のサポート

構造ビューの拡張

構造ビューでの作業が、より直観的になりました。エレメントのアクセス方法、表示方法が拡張され、ドキュメントの操作がより簡単になりました。

構造ビューに表示される三角形の挿入ポイントに加えて、ドキュメントの挿入ポイントを含むエレメントブロックが強調表示されるようになりました。親が構造ビューで折りたたまれているエレメントの中に挿入ポイントがある場合は、親エレメントが強調表示れて挿入ポイントの上位レベル位置を示します。

右クリックして表示されるコンテキストメニューに、構造ビューでの現在の位置を見つけるオプションがあります。また、Ctrl + Shift + L キーのキーストロークを使用して構造ビューでエレメントを見つけることもできます。

構造ビューでエレメントをドラッグアンドドロップする際、ドロップ先が構造的に有効か無効か応じてドロップ先のポインターの色が変わります。ただし、構造的に無効な位置にエレメントを配置することもできます。ドロップ先の場所のエレメントが折りたたまれている場合、ターゲットエレメントを展開するエレメントにマウスポインターを合わせます。

構造ビューでは、すべての兄弟要素やすべての子要素を展開したり折りたたんだりできます。エレメントの右クリックメニューに、エレメントを展開したり折りたたんだりする項目あります。

マウスやスクロールバーを使用して文書をスクロールする際、FrameMakerは構造ビューのコンテンツもスクロールします。従って、文書ビューと構造ビューは常に同期されます。この同期は、構造ビューでスクロールする際も維持されます。この機能はデフォルトではオフになっています。FrameMaker の環境設定ダイアログで同期を有効にすることができます。

詳しくは、「構造図での作業」を参照してください。

次のビデオを参照してください:拡張された構造ビュー

MathML オブジェクトの拡張

DITA 1.3 文書のサポート

DITA 1.3 の各種文書タイプ(トピック、タスク、コンセプト、参照、トラブルシューティング)に MathML 数式を挿入できるようになりました。DITA 1.3 文書の簡易 XML ビューのクイックエレメントツールバーが強化され、MathML 数式を挿入できる MathML コンテナボタンが追加されました。

MathML 数式とともに PDF 文書を保存する

PDF 文書としてファイルを保存する際、MathML オブジェクトが PNG ではなく EPS ファセットとともに保存されるようになりました。オブジェクトのテキストが検索可能になるとともに、EPS ファセットによって MathML オブジェクトの明確性が向上します。

MathML オブジェクトのスタイル

現在のテンプレートで使用できるすべてのオブジェクトスタイルを、MathML オブジェクトに適用できるようになりました。DPI 作成プロパティは MathML オブジェクトでサポートされていません。以前のバージョンの FrameMaker ファイルを開くと、DPI 作成プロパティは保持されません。

インライン MathML 数式のサポート

デフォルトでは、文書に MathML 数式を挿入すると、数式は現在の挿入ポイントの次行に配置されます。インラインプロパティを使用して、インラインに MathML 数式を段落テキストとともに配置できます。

アンビエントプロパティを使用して、次の MathML のスタイルが包含するテキストのスタイルから継承される指定をすることができます。

フォントカラー、サイズ、ファミリー

背景カラー

オブジェクトのプロパティダイアログに含まれる MathML 数式のインラインとアンビエントプロパティを更新できます。または、それらの属性が既に設定された状態でオブジェクトスタイルを編集もしくは作成し、後でそのオブジェクトスタイルを MathML 数式に適用することもできます。

詳しくは、「MathML 数式の書式を設定」を参照してください。

次のビデオを参照してください:向上したインライン MatheML 数式のサポート

EDD の拡張機能

高速かつシームレスな EDD のカスタマイズ

EDD の構造がモジュール的なため、その更新は時間のかかるプロセスでした。マルチステッププロセスでは、モジュラー ファイルを特定する、モジュラー EDD のブック更新を実行する、その他のタスク間におけるすべての EDDのブック更新を実行するステップを実行します。このマルチステッププロセスにかかる時間は、30 時間を大きく超える場合がありした。FrameMaker は、1 つのメニュー項目で EDD を更新できるようになりました。すべてのプロセスが完了するまでにかかる時間は 10 分未満です。EDD を 1 つのステップで更新するには、DITA/EDD 更新を選択します。

画像整列属性を使用する

整列属性の値が文書に定義されていない場合や、属性エディターで設定されていない場合、FrameMaker は EDD に定義されているデフォルト値を選択するようになりました。EDD にデフォルト値が定義されていない場合は、画像は文書内に中央揃えで整列されます。

DITA-OT 公開での Ditaval のサポート

DITA Open Tool kit を使用して出力を生成する場合、ditaval ファイルで属性値のペアを使用してコンテンツの検索条件を指定できます。ditaval ファイルの場所は ditafm.ini で指定できましたが、DITA-OT 出力を生成ダイアログから ditaval ファイルを選択できるようになりました。

詳しくは、「DITA OT を使用した出力の生成」を参照してください。

DITA OpenToolkit 2.1 のサポート

DITA OpenToolkit(DITA-OT)のサポートは、1.8 ライブラリから 2.1 ライブラリにアップグレードされました。

詳しくはは、「DITA Open Toolkit」を参照」してください。

DITA マップの子マップをプレビュー

DITA マップが子のマップへの参照を含む場合、DITA マップの「表示と非表示」オプションで、子のマップの参照されるトピックを表示または非表示にします。

詳しくは、「DITA マップコンテンツの表示」を参照してください。