覆い焼き、焼き込み、スポンジツールの利用
- 作成日:
- 15 Oct 2008
- ユーザレベル:
- 中級, 上級
- 製品:
- Photoshop Extended CS4 以上
覆い焼き、焼き込み、スポンジツールなどの強化された機能を使って、違和感なく画像に補正を加える方法を学びます。
必要条件
このチュートリアルのデモンストレーションと同じ操作を行うには下記のソフトウェアが必要です。
Adobe Photoshop CS4 Extended
サンプルファイル
lrvid4119_ps.zip (ZIP, 4.5MB)
前提として必要な知識
Photoshopの覆い焼き、焼き込み、スポンジツールの基礎知識
色調補正
Photoshop CS4 Extendedでは画像の編集における色調補正ツールの使い勝手は更に大きく向上しました。このチュートリアルでは、Photoshop CS4 Extendedの改良された「色調補正」ツールについて説明します。
覆い焼きツール
Photoshopは長きにわたり、輝度や彩度を調整することのできる様々な「色調補正」ツールを提供してきました。画像の明るさ選ぶためには「覆い焼き」ツールが、暗さを増すためには「焼き込み」ツールが、そして彩度を補正するためには「スポンジ」ツールが使われてきました。Photoshop CS4では「自然な彩度」という新機能によって、「覆い焼き」ツールの効果が強化されました。
- 画像を開きます。
- 「覆い焼き」を使って役者たちの顔の陰の部分を明るくします。女性の顔から始めましょう。女性の顔色のほうが中間調トーン、つまり明るさの中間値を保持しているからです。

図 1: オプションバー
- ウインドウ上部にあるオプションバーには「トーンを保護」という新しい項目があり、ここのチェックボックスはデフォルトによりチェックが付けられています。このチェックを解除することで、Photoshop CS3又はそれ以前のバージョンにおいて「覆い焼き」ツールがどのように作用していたかを確認してみましょう。
- 旧バージョンのような方法で彼女の顔をペイントした場合、色調を明るくすることは出来ますが、明るくなりすぎてしまったり、細部がとても不快な仕上がりとなってしまったりすることがあります。例えば、目のまわりをズームインしてみると、そこには多くのノイズが見られ、コントラストも大きすぎます。
- 一旦画面をズームアウトして、今度はフォトショップCS4のデフォルトで設定されているように「トーンを保護」をオンにしたままで同様の補正を試みてみます。さて今度は彼女の顔にペイントをかけても、彩度は保たれていますし、同時に明るさの変化も自然なバリエーションで保たれています。
- そしてこれは陰の部分、特に男性の顔の片側のように濃い陰で覆われている部分では、より高い効果を発揮します。

図 2: 「範囲」のリストから「シャドウ」を選択
- もし「トーンを保護」にチェックを入れず、「範囲」のリストから、「シャドウ」を選択してペイントをすると、「覆い焼き」ツールは陰の領域で効果を発揮することはできません。
- 今の補正を元に戻して、「トーンを保護」を再びオンにします。
- Photoshop CS4では、はるかに良い仕上がりとなることが確認できます。実際にこれらの領域では、CS3やそれ以前のバージョンで見られたようなハロー現象を経験することなく、何度でも同じ個所へ重ねてペイントすることができるようになります。
焼き込みツール
Photoshop CS4では「トーンを保護」という新機能によって、「焼き込み」ツールの効果が強化されました。
- ツールボックスから「焼き込み」ツールを選択します。

図 3: 「焼き込み」ツール
- 範囲のメニューから、「ハイライト」をクリックします。
- 画像の中の最も明るい色を濃くできるようにします。また、トーンを保護をオフにし、旧来のものがどのように作用するかを見てみます。今まではハイライトを何度も濃くしようと試みた結果、グレーの色彩が目立つようになってしまっていました。
- この補正を元に戻した後、「トーンを保護」にチェックを入れて、もう一度ペイントし直してみます。
- 今の補正を一旦元に戻し、今度は露光量をを30%にしてもう一度試してみます。
スポンジツール
Photoshop CS4では「自然な彩度」という新機能によって、スポンジツールの効果が強化されました。
- ツールボックスから「スポンジ」ツールを選択します。

図 4: 「スポンジ」ツール
- オプションバーの「彩度」のメニューで上げるを選びます。

図 5: オプションバーの彩度のメニュー
- 「自然な彩度」のチェックボックスをオフにして、以前のバージョンのような方法でその作用を見てみましょう。
- 女性の顔をペイントします。彼女の顔はとても明るいオレンジ色となってしまい、とても不自然な印象になってしまいます。
- 元に戻します。さらに細かな補正を可能にする「自然な彩度」のチェックをオンにしてから、もう一度彼女の顔をペイントします。
- 「流量」を少し下げてみます。キーボードで、3 キーを押すと、「流量」を30%に変更できます。もう一度彼女の顔をペイントしてみましょう。
- どのような補正が行われたのかを違いを見るため「ファイル」メニューから「復帰」を選択して元の画像へと戻ってみます。
ブラシのサイズや硬さの変更
Photoshop CS4は、新しいキーボードショートカットでブラシサイズと硬さを変更することができます。まず、ブラシサイズを変えます。
- もしブラシのサイズを変更したい場合は、Alt キー(Windows)またはOption キー(Macintosh)を押しながら、右ボタンでクリック&ドラッグします。ブラシのサイズの変更を画像上でプレビューすることができます。
- ブラシの硬さを調節したい場合には、Shift+Alt キー(Windows)またはControl+Option キー(Macintosh)を押しながら、右ボタンでクリック&ドラッグします。硬さの変更を画像上でプレビューすることができます。
色の置き換えコマンド
Photoshop CS4ではカラークラスタ指定という新機能によって、「色の置き換え」コマンドが強化されました。
- 「イメージ」 / 「色調補正」 / 「色の置き換え」を選択し、「色の置き換え」ダイアログボックスを開きます。

図 6: 「色の置き換え」ダイアログボックス
- 男性の頬の中の色彩をスポイトのカーソルでクリックさせることで確認します。
- 明度のスライダを使って色彩をはっきりとわかる程度まで明るくさせます。エッジに沿った部分で、強くアーティスティックな補正が現われています。ここのエッジ部分のポスタリゼーションや男性の顔の中に現われている奇妙な色彩の変化も確認して下さい。
- 「カラークラスタ指定」チェックボックスへチェックを入れると、色彩の調整を驚くほどスムーズに行うことが可能になります
- 効果がかかりすぎてしまっていますので、明るさの値を+5まで落とし、「OK」をクリックして結果を確認します。
ノート: 補正前と補正後を比べるために、画像を元のオリジナルの状態へと戻してみます。
その他のリンク

この記事は、Creative Commons Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported Licenseのもと提供しています。
著者について
Adobe Systems Incorporated