画像の整列および合成機能の強化
- 作成日:
- 15 Oct 2008
- ユーザレベル:
- 中級, 上級
- 製品:
- Photoshop Extended CS4 以上
Photoshop CS4 以上
自動整列、自動合成などの強化された各種のPhotoshopの機能を使い、パノラマやビネッティング、マルチフォーカルの画像の作り方などについて学ぶことができます。
必要条件
このチュートリアルのデモンストレーションと同じ操作を行うには下記のソフトウェアが必要です。
Adobe Photoshop CS4 Extended
サンプルファイル
lrvid4120_ps.zip (ZIP, 579MB)
前提として必要な知識
Photoshopの画像合成についての基礎知識
進化した合成機能
Photoshop CS3は自動整列や自動合成の機能を加えることで、複数の画像をブレンドさせ、一つの画像にまとめることを可能にしました。このチュートリアルでは、さらに進化したPhotoshop CS4の、複数の画像のブレンド、ビネットの除去、および人物などに影響を受けない背景のスケールの編集について説明します。
広角のレンズで撮影された画像の合成方法
複数のレイヤーに分割された一連の画像があります。すべてのレイヤーを選択することで、これらを一つに合体させて1枚のパノラマ画像を作ります。
- 複数のレイヤーに分割された一連の画像を開きます。

図1: 非常に広角のレンズで撮影された画像
- すべてのレイヤーを選択します。
- 「編集」から「レイヤーを自動整列」を選択します。「レイヤーを自動整列」のダイアログが表示されます。

図2:「 レイヤーを自動整列」ダイアログボックス
ノート: 投影法は、自動設定でセットされているためPhotoshop CS4はある種のレンズを検知し、それをメタデータ情報に基づき特定のレンズへと補正することができます。
- 本来は「OK」をクリックしますが、すでにこの画面は保存してありますのでここでは「キャンセル」をクリックします。このブレンドされた合成写真は、ご覧のようにほとんどシームレスです。

図3: ブレンドされた合成写真
- いくつかの継ぎ目が見られる場合は、「編集」から「レイヤーを自動合成」を選択することで補正することができます。

図4:「レイヤーを自動合成」ダイアログボックス
- 「合成方法」で「パノラマ」が選択されていることを確認して、「シームレスなトーンとカラー」にチェックが入っていることも確認します。
- 「OK」をクリックし、しばらくするとシームレスにブレンドされた画像が表示されます。
ノート: Photoshop CS4 Extendedでは、この画像を3Dオブジェクトの中で「球パノラマ」として変形することもできます。
複数のフォーカス深度、また色調や明るさを持つ画像の合成方法
次に複数のフォーカス深度、また色調や明るさを持つ画像の合成方法について説明します。ここに、重ねられた本とその上にある時計の写真が何枚かあります。
- これらの写真を1枚ずつレビューしてみると、それぞれに色調や明るさの変化が見られるだけでなく、フォーカスも変化しており、焦点も奥へと移動していることが確認できます。
- すべてのレイヤーを選択します。
- 「編集」メニューから「レイヤーを自動合成」を選択し、表示されたパネル内で更に画像をスタックを選択します。「シームレスなトーンとカラー」はオンの状態にします。
- 「OK」をクリックします。
- すべてのレイヤーを表示します。すると画像全体にフォーカスが合った画像にすることができました。Photoshop CS4は単に画像内の色調を調整するといった機能だけではなく、各写真の中から最も鮮明にフォーカスされたエリアを抜き出す機能も兼ね備えているのです。

図5: 画像全体にフォーカスが合った画像
ビネットの処理
写真のコーナーにある色の濃いエリアのことをビネットといいます。このような写真の合成を行おうとすると、以前のPhotoshopでは、大変難しい作業でした。
- 周辺光量が沈んでいる一連の写真を開きます。

図6: 周辺光量が沈んでいる一連の写真
- すべてのレイヤーをオンにします。
- これらをすべてを選択します。
- 「編集」から「レイヤーを自動整列」を選択し、投影法は「自動設定」に設定します。
- 「周辺光量補正」をオンにし、最後に「OK」をクリックします。数秒後にほとんどシームレスの合成写真が登場します。

図7: シームレスの合成写真
- これを仕上げるために「編集」から「レイヤーを自動合成」を選択します。次に合成方法は先ほどと同じくパノラマであることを確認します。
「OK」をクリックしてコマンドを適用します。
Photomerge機能
自動整列と自動合成はPhotoshop CS4内のPhotomergeという機能によりサポートされています。
- Adobe Bridge CS4へ切り替え、トレーニング用の何枚かの橋の画像を開きます。

図8: Adobe Bridgeから画像を選択
- ツールからPhotoshopを選択します。これでPhotoshop内のいくつかの機能へアクセスすることができます。
- Photomergeを選択します。するとこれらの画像はPhotoshop CS4で開かれます。

図9: Photomergeダイアログボックス
- Photomergeを適用するために「OK」をクリックします。合成写真が完成しました。これにズームインしてみると、とてもスムーズで完璧であることがわかります。

図10: 合成写真が完成
コンテンツに応じて拡大・縮小機能
では最後にコンテンツに応じて拡大・縮小というPhotoshop CS4の新しい機能を紹介します。
- 水辺の画像へと切り替えます。

図11: 自動合成後の画像
- この画像をズームアウトさせてから、これらのレイヤーを一緒に合成させます。
- パレットを隠します。「編集」から「コンテンツに応じて拡大縮小」を選択します。
- 画像の幅を縮小させます。Photoshop CS4はコントラストの低いエリアのスケーリングを、コントラストの高いエリアとは独立して行うことができます。ご覧のように実際の木のスケールを変えることなく、道路と湖のみに対してスケールの縮小を行ったのです。

図12:幅を縮小させた画像
- Enter キー(Windows)またはReturn キー(Macintosh)を押してこれを適用します。
人物写真でのコンテンツに応じて拡大・縮小
人物写真の場合には、より見事な結果を見ることができます。
- 人物画像へと切り替えます。
- 「コンテンツに応じて拡大・縮小」を利用するために、この画像を独立したレイヤーへ変換しましょう。
- 「編集」から「コンテンツに応じて拡大・縮小」を選択、更にモデルの肌が確実に保護されるよう「スキントーンを保護」をオンにします。
- 画像を縮小し始めると、一連の操作を通じて女性は全く同じサイズのままで、背景のタイルのみが縮小されていることが確認できます。

図13: スキントーンを保護アイコン
Tip: 縮小に伴い、背景に歪みが出ることがあります。
- 拡大・縮小を実行しても人物にはほとんど変化が見られません。Enter キー(Windows)またはReturn キー(Macintosh)を押して、この編集を適用します。
- この女性がどれほど影響を受けることがなかったかを見るために、適用前後の画像を見比べてみましょう。
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