Adobe® Photoshop® CSで円周に沿って文字を配置するとき、円の下側(下の半球)ではちょっとした注意や工夫が必要です。 円形パスをクリックして、円の周りにぐるりと文字を入力していくと、下の半球では文字が逆さまになってしまいます。 しかし、ここで紹介するテクニックをうまく利用すれば、文字をうまく配置することができます。 円の上方、下方それぞれに対して、うまく文字を沿わせてみましょう。
ツールボックスで楕円形ツールを選択します。 キーボードでShiftキーを押しながらマウスポインタをドラッグし、正円を描いてください。 このとき、初期設定に応じて円形のパスあるいは円形のシェイプレイヤーが作成されます。 ここでは、シェイプレイヤーを使った例をもとに作業を続けていきます。

円形パスもしくはシェイプレイヤーを作成します
ツールボックスで横書き文字ツールを選択します。 円形パス上で文字を書き始める場所に文字ツールのカーソルを置き、 クリックしてください。キーボードをタイプすると円の上方部分に文字が入力されます。
入力が終わったら、文字上の任意の場所をクリックし、メニューバーから選択範囲/すべてを選択を選びます。 続いて、キーボードでCtrlキー+Tキー(Winodws)/Commandキー+Tキー(Mac)を押して、文字パレットを表示してください。 必要に応じて、文字のサイズや字送り(トラッキング)を調整します。

円の上半分に表示する文字を入力しました
円に沿って文字の位置を調整する場合は、まずツールボックスでパス選択ツールを選びます。 ツールをパス上の文字の先頭部分(パス上に×印がある部分)の近くまで移動すると、 マウスポインタがカーソルに矢印が付け足された形に変わります。 クリックしながら目的の位置まで文字の先頭部分をドラッグしましょう。
ここで、文字を円の内側に移動したいときはステップ5へ、 このまま円の外側に表示するときはステップ6へ進んでください。

文字の位置を調整しましょう
円の上部とは別に、底部に文字を配置してみましょう。レイヤーパレットで、入力済みの文字レイヤーのサムネールをパレットの一番下にある新規レイヤーを作成ボタンにドラッグして、レイヤーを複製します。 次に、目のアイコンをクリックして元のレイヤーを隠します。
文字ツールを選択して文字上の任意の場所をクリックし、選択範囲/すべてを選択を選びます。 円の下側に表示したい文字を入力します。 キーボードでReturnキーかEnterキーを押せば入力は完了です。

文字レイヤーを複製し、底部に入れる文字を入力します
文字を下側まで移動し、反転させて正しい方向に表示し直します。ツールボックスでパス選択ツールを選んでください。 マウスポインタを、文字の先頭部分(パス上の×マークの近く)まで移動します。 ポインタの形が変わったら円の内部へドラッグし、 マウスボタンを放します。 続いて、文字の先頭部分をクリックして目的の場所までドラッグしましょう。 レイヤーパレットで、元の文字レイヤーも表示させます。

文字の位置を反転させて配置し直しました
文字ツールを使い、文字上の任意の場所をクリックしてから、選択範囲/すべてを選択を選びます。 文字パレットでベースラインシフトを設定する場合、 円形パスから離れるように文字の位置を移動するときは正の値を、 パスに食い込むように近づけるときは負の値を、それぞれ使用します。
ここでは、上方の文字はベースラインシフトの値をマイナス10に、 下方の文字はプラス3にしています。

上部、底部の文字レイヤーそれぞれに対してベースラインシフトの値を調整しました
文字レイヤーが正確に配置されたら、今度はイメージを描く番です。 文字の色を変更し、レイヤー効果あるいは他のグラフィックやイメージを追加してみましょう。 今回の例では、境界線、グラフィック、レイヤー効果の追加と色の変更を行い、イメージは最前面に配置してあります。

グラフィックとレイヤー効果を追加して作品を完成させましょう
円形パスに沿って文字をドラッグするのは、少々コツがいる作業です。 そこで、もう少し簡単な方法も紹介しましょう。
文字入力ツールを使って、円周に沿っている文字レイヤーに文字を追加入力できる状態にします。次にCtrlキー(Windows)/Commandキー(Mac)を押すと、テキストボックスの境界線が表示されます。 文字は円形パスに沿って表示されているため、テキストボックスの境界と円形の一部分は重なっているでしょう。
キーを押したままテキストボックスの外側にマウスポインタを動かすと、ポインタのアイコンが変化して、ボックスを回転できるようになります。 そのままドラッグすれば、文字がボックスごと回転します。
回転の中心点はテキストボックスのセンターになりますが、 今回の例では、この点は円形パスの中心でもあるので、文字は円の周りを正確に回ることができるのです。
Luanne Seymour Cohen著、"Adobe Photoshop CS Creative Studio", copyright ©2004より素材を引用。 出版:Peachpit Press。 Pearson EducationおよびPeachpit Pressの許可に基づく掲載。 書籍の購入はwww.peachpit.comへ。