『Photoshop CS2: Essential Skills』(Mark Galer、Philip Andrews共著)より抜粋
高いピント性能を持つ最新のデジタル超高解像度SLRで撮影した場合でも、大半のデジタル画像にはシャープにする処理が必要です。 ほとんどのカメラまたはスキャナには、画像キャプチャ時にシャープにできる機能がありますが、高品質のシャープ処理は画像編集ソフトウェアによって実行されます。 Adobe® Photoshop® CS2の シャープ機能により、 シャープ処理の厳密な適用量およびシャープ処理を最も必要とする画像の領域を選択できます。 画面表示用のシャープ処理では、ほとんどの場合、見たとおりの状態が生成されます。 ただし、画像を印刷する場合、モニタプレビューは単なるプレビューに過ぎません。 画像品質を最適化するのに必要なシャープ処理の量は、通常、画面で見た印象よりもわずかに多くする必要があります(特にTFTモニタ(フラットパネル)を使用している場合は注意)。

最良のシャープ手法では、特定の領域を優先します。この場合、人物の目をシャープにし、肌のテクスチャはシャープにしません。
シャープ処理の基本的な概念は、アンシャープマスクフィルタまたはスマートシャープフィルタで"探して操作する"ことです。 これらのフィルタは、エッジの明るい側のピクセルを検出してさらに明るくし、エッジの暗い側のピクセルを検出してさらに暗くするようにプログラミングされています。 局所的なコントラスト制御であると考えてください。 シャープ処理が過剰な場合には画像の中の人物が赤みを帯びてしまい、不十分な場合には画像がぼやけてしまいます。 最良のシャープ手法では、シャープにする重要な領域を優先し、画像が滑らかな領域はそのままにします。例えば、人物の目をシャープにし、肌テクスチャはシャープにしません。 このような高度な手法は、フィルムからスキャンした画像やノイズの多い画像をシャープにする場合に不可欠です。いずれの場合も、アンシャープマスクによって強調する必要はありません。 それでは、プロジェクトを開始しましょう。
注意:キャプチャデバイスにシャープオプションがある場合は、オフにするか、最小(最低)に設定することが重要です(Camera Rawを使用する場合は、「シャープ」を0に設定します)。 大半のキャプチャデバイスでは、シャープ機能が以下の手法ほど洗練されていないことがよくあります。 また、高圧縮および低品質の設定でJPEGファイルとして保存された画像をシャープにすることはお勧めできません。 シャープ処理は、編集プロセスの最後に行う必要があります。この高度なシャープ手法を開始する前に、画像の色や調子を調整してください。 シャープが強すぎた場合は、後でレベルを下げることができます。
背景レイヤーを複製し、ブレンドモードを「オーバーレイ」に設定します。 レイヤーパレットのブレンドモードメニューで「オーバーレイ」を選択します。
フィルタ/その他/ハイパスを選択します。 シャープが適切な量になるまでピクセル半径を大きくします。 光沢紙に印刷する場合、ピクセル半径は1.0です。マット紙に印刷する場合は、ほぼ標準にします。

レイヤーパレットのブレンドメニューで「オーバーレイ」を選択し、フィルタ/その他/ハイパスを選択します。

シャープが適切な量になるまで、ハイパスダイアログボックスのピクセル半径を大きくします。
注意:後でシャープの量を調整する場合は、ハイパスレイヤーの不透明度を調整するか、ハイパスレイヤーのブレンドモードを「ソフトライト」または「ハードライト」に設定して、シャープのレベルを高くまたは低くします。
ツールパレットで描画色をクリックし、カラーピッカーを開きます。 色相(H)フィールドと彩度(S)フィールドに0を入力し、明度(B)フィールドに50%を指定して、中間調グレーを選択します。 「OK」を選択します。 ハイパスレイヤーを塗って、肌のトーンや空などの不要なシャープ処理を取り除きます。 この手法は、ノイズまたはフィルムの粒子を目立たせないようにする場合に特に便利です。

ツールパレットで描画色をクリックし、カラーピッカーを開きます。

カラーピッカーの色相フィールドと彩度フィールドに0を入力し、明度フィールドに50%を指定します。