13 July 2009
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Adobe ColdFusion Builderは、市場に投入された最新ColdFusion IDEで、ColdFusionの開発者を想定して設計されています。他のIDEでは、開発者はCFMLを記述することしかできませんが、ColdFusion Builderベータ版を使用すると、ColdFusionサーバーと直接接続でき、幅広い開発が可能になります。ColdFusion Builderベータ版では、IDEから開発サーバーとライブサーバーを簡単に管理できるだけでなく、内蔵の検証機能とデバッグ機能を通してより信頼性の高いデバッグも可能になります。
Eclipse、またはFlash Builderベータ版を少しでも使用したことがあるユーザーにとっては、インターフェイスは非常に見慣れたものになります。ColdFusion Builderベータ版はEclipse Platformの上に構築されているからです。ワークスペース、プロジェクトなど、Eclipseの基本的な概念は、ColdFusion開発者のニーズに合わせて変更されてはいますが、ColdFusion Builderベータ版にも存在しています。Eclipseを一度も使用したことがないユーザーは、これらの概念になじみがないかもしれません。そのため、最初の節でColdFusion Builderベータ版を開いて、新しいIDEの感触をつかみ、いくつかの基本機能を確認します。その後で機能の詳しい説明に移ります。
ColdFusion Builderベータ版では、IDE内で複数のワークスペースを使用できます。ワークスペースは、IDEを開いたときに表示される、様々なプロジェクト、パネルおよび設定です。複数のワークスペースを保有できるため、複数の環境を設定できます。一般的に、開発者が複数のワークスペースを使用するのは、業務用開発ワークスペースと個人用開発ワークスペースを分けるためです。プロジェクトとサーバーはすべてワークスペースに固有なので、業務用と個人用のコードを混同せずに済みます。
初めてColdFusion Builderベータ版を開くと、ワークスペースを選択するよう求められます(ColdFusion Builderベータ版を開くたびに、このダイアログが表示されます。ダイアログを表示しないようにするには、デフォルトワークスペースを選択し、次回からダイアログを表示しないように指定します)。ワークスペースとは、すべての設定が保存されているフォルダーのことです。複数のワークスペースを使用する予定がない場合、デフォルトワークスペースを選択し、この手順を再度実行しないことを選択できます。ワークスペースを変更する必要がある場合、File/Switch Workspaceを選択して、新しいワークスペースを簡単に選択できます。
他のIDEと異なり、ColdFusion Builderベータ版は、簡単なファイルエクスプローラーシステムではなくプロジェクトを使用します。プロジェクトを使用すると、開発プロセス中に使用しているファイルの位置をブックマークしたり、サーバーの詳細、外部ファイルなどの情報を追加することができます。ファイルの名前と位置のほかに情報を追加することで、IDEからのアプリケーションの実行とデバッグが可能になります。アプリケーションからアクセスする追加ファイル(フレームワークファイル、グローバルファイルなど)も指定できます。プロジェクトがまだ作成されていないコードを変更する必要がある場合は、新しいプロジェクトを設定しなければならないという考え方を、面倒だと感じる人もいるかもしれません。しかし、設定に数分の時間がかかるとしても、長期的にはそれに勝る利点が得られます。プロジェクトを作成しないで、すぐにファイルを更新したいという人は、ファイルエクスプローラービューを使用して、ファイルツリー内のファイルに移動できます。
新しいプロジェクトの作成は、以下の手順に従います。
注意:2つのプロジェクトに同じ名前を付けることはできません。
この時点で、「Finish」をクリックしてプロジェクトを作成できます。ただし実行した場合、ColdFusion Builderベータ版内の一部の機能にアクセスできません。プロジェクトを完全に設定するには、Project Builder Wizardで次の2つの手順に従う必要があります。
これで、プロジェクトを完全に構成することができました。プロジェクトは、ナビゲータービューに表示されます。これらの設定のどれかを変更するには、プロジェクトを右クリックし、「Properties」を選択します。
開発者のIDEは非常に個人的なものであり、すべてを全員が満足するようにレイアウトしたアプリケーションをパッケージすることはできません。問題パネルを表示したままにしたり、File Explorerパネルを非表示にしたりするなどの簡単なレイアウトの変更で、生産性を大幅に向上できる場合があります。全員のニーズに応えるために、ColdFusion Builderベータ版には多様なカスタマイズが可能なパースペクティブが用意されています。IDEの様々なレイアウト(表示するパネルとその位置)をパースペクティブと呼びます。デフォルトでは、ColdFusion Builderベータ版をインストールしたとき、ColdFusionパースペクティブとDebugパースペクティブの2つのパースペクティブがあります。左上にあるパースペクティブの1つをクリックすると、レイアウトがそのパースペクティブに変化します。どのパースペクティブを表示しているときでも、画面上のパネルを移動したり、閉じたりすることができ、変更が記録されます(図1を参照)。
2つのデフォルトのパースペクティブを更新できるほか、新しいパースペクティブを作成することもできます。現在のパースペクティブを好みのレイアウトに変更後、Window/Save Perspective Asを選択して新しいパースペクティブを作成します。新しいパースペクティブが、その他のパースペクティブと共にIDEの一番上に一覧表示されます。パネルの配置を変更した後で元の位置に戻したいときは、Window/Reset Perspectiveを選択するだけで、パースペクティブがデフォルト設定に戻ります。パースペクティブを使用すると、様々なタスクに合わせて複数のレイアウトを作成できます。例えばCFCを作成しているときには、アウトラインパネルをはっきり表示させておくとよいでしょう。リモートコードを実行するときには、RDSパネルに簡単にアクセスできるとよいかもしれません。これらのシナリオそれぞれに異なるパースペクティブを作成し、それぞれのタスクに最適なレイアウトを提供するようにパースペクティブをカスタマイズできます。
ワークスペースレイアウトのほか、フォントサイズからコードアシストの遅延時間まで、開発者のコーディング作業に影響する細かい設定が多数あります。これらの設定はすべて、ColdFusion Builderベータ版の環境設定を通して管理され、フィルター検索機能を使用して簡単に位置を特定できます。以前のように設定を更新する場所を見つけようとして、様々な種類の環境設定をくまなくクリックする必要はありません。検索ワードを入力すると、フィルターにより、すべての一致する設定が表示されます。
スニペットは、カスタマイズして、アプリケーションに挿入できるコードセグメントです。Trigger TextまたはCF Snippetパネルを使用すると、通常はそのたびに入力し直す必要があるコードを、アプリケーションに簡単に追加できます。これにより、開発時間が短縮するだけでなく、共通する作業の反復も減少します。例えば、アプリケーションのデバッグ中、しばしばcfdumpタグの後にcfabortタグを使用する場合があります。これらの2つのタグの組み合わせをスニペットとして作成すると、両方のタグを作成する必要があるときに時間を節約できます。
スニペットを作成するには:
CF Snippetパネルでスニペットを挿入するには:
スニペットをTrigger Textと共に挿入するには:
スニペットを挿入したときに、開発者からの情報に基づいて挿入されたコードをカスタマイズすることが必要となる場合があります。$${..}表記を使用して、ウィザードのインターフェイスからこの追加情報の入力を要求することができます。例えば、コードの内側に$${Scope}を配置すると、ウィザードが、Scopeというラベルのフィールドおよび関連するテキスト入力を生成します。別の方法として、有効なオプションの数が限られている場合、$${Scope:form|url|session|variables}を使用できます。これにより、テキスト入力でなく、可能な値のドロップダウンボックスが作成されます。コードが挿入されると、ユーザー指定値が、$${..}表記の代わりに挿入されます。
ColdFusion Builderベータ版を使用すると、様々なColdFusionサーバーのインスタンスを設定できます。これらのインスタンスは、ローカルまたはライブ開発環境です。インスタンスは、コードをライブでプッシュする前に徹底的にテストし、デバッグすることが可能です。ColdFusion Builderベータ版内からColdFusion AdministratorとServer Monitorを起動し、設定の更新を可能にして、コードがサーバーに及ぼす影響を表示できます。サービスウィンドウを開かずに、Serverパネルからサーバーの開始、停止および再起動を行うことも可能です。サーバーをクラッシュさせてしまうようなコードを書く開発者は、これらの機能を使用して、開発およびデバッグ時間を大幅に節約できる可能性があります。これらの機能は、ColdFusionを使用していないときColdFusionを停止したい場合にも便利です。
ローカルサーバーインスタンスを作成するには、次のステップに従います。
リモートサーバーを追加するには、最初にLive ColdFusionサーバーを更新する必要があります。これらの更新について詳しくは、ドキュメントを参照してください。
これでサーバーが登録されました。サーバーパネルの該当するボタンをクリックするか、サーバー上で右クリックして実行する操作を選択して、サーバーを開始、停止または再起動することができます。ColdFusion Administratorにアクセスしたりサーバーモニターを起動したりする場合はいつでも、サーバーを右クリックし、「ColdFusion Administrator」または「Launch Server Monitor」を選択します。どちらの操作でも、サーバーパネルが展開され、ColdFusion Builderベータ版内のインターフェイスが表示されます。
ColdFusion Builderベータ版には、単純な構文の強調表示から完全なステップバイステップのデバッグまで、多数のデバッグオプションが用意されています。入力時デバッグが必要な場合でも、デバッグおよびテストプラットフォームが必要な場合でも、ColdFusion Builderベータ版で対応できます。
多くのIDEと同様に、ColdFusion Builderベータ版は入力されたコードをチェックし、有効なCFMLとして認識されないものを探します。誤りが見つかった場合、問題箇所に赤い点線で下線が引かれます。問題に対して注意を促すため、赤い円にXを白抜きしたマークが、画面の左の対応する行番号に表示されます。ColdFusion Builderベータ版では、Xにマウスポインターを移動すると、問題に関する追加の詳細と推奨される解決策が表示されます。他のIDEには解決策を提供しないものもあります。非常に長いファイルを作成する場合、エディターの右側のスクロールバーの横に、問題が識別されていることを示す赤い正方形が表示されます。正方形の位置は、ドキュメント内のエラーのおおよその位置を示します。正方形が下にあるほど、ドキュメント内の下の方にエラーが存在することになります。
問題パネルに、ColdFusion Builderベータ版がすべての開かれたドキュメントで検出した、すべての問題が一覧表示されます。ファイル名、プロジェクト名および各問題の位置が示されます。問題をダブルクリックすると、その問題のファイルにフォーカスが移動し、問題の位置にカーソルが移動します。カーソルは、必ずしも問題の正確な開始位置に配置されません。構文の誤りがドキュメント内でこの位置より前に存在する可能性はありますが、少なくとも探し始める場所の見当が得られます。
構文チェックに加えて、ColdFusion Builderベータ版はデバッグ機能も提供します。ツールバーのデバッグボタンをクリックして、デフォルトブラウザー内で作業中のファイルを起動し、ColdFusion Builderベータ版内のデバッグパースペクティブに切り替えます。このパースペクティブから、要求内で呼び出されたファイルのスタックトレース、現在の変数値およびブレークポイントを表示できます。
ブレークポイントは、アプリケーションのデバッグに便利です。コード内にcfabortタグを格納し、変数をダンプする代わりに、ブレークポイントをコードに追加できます。ユーザーが処理を先に進めるまで、ブレークポイントで処理が停止します。必要な情報を入手したら、タグを削除し、ページを再ロードする必要はありません。デバッガーに次のブレークポイントまで実行を継続するよう指示するだけです。デバッグパースペクティブ内から、すべての変数の現在の値を表示し、必要に応じて次のブレークポイントに移動する前に新しい値で更新できます。アプリケーション内の複数のブレークポイントを移動する間、ブラウザーはこれまでに生成されたすべての出力を表示します。次のブレークポイントに進むたびに、ページのコンテンツが追加の生成コンテンツで更新されます。ページのデバッグを停止する場合、各ファイルに指定できる接続は1つのみであるため、アクティブなデバッグ接続を忘れずに閉じることが重要です。アクティブなデバッグ接続を閉じるには、ブラウザーウィンドウを閉じるか、デバッグパネル内のColdFusionテンプレートをクリックしてから、終了アイコンをクリックします。別の方法として、「ColdFusion Template」を右クリックし、「Terminate」を選択します。
ブレークポイントの追加は簡単です。パースペクティブで、カーソルを目的の行に移動し、Shift+Ctrl+Bを押します。または、Run/Toggle Breakpointを選択します。ブレークポイントを削除する場合、再度トグルするか、または Run/Remove All Breakpointsを選択します。デバッグ作業では、デバッガーをブレークポイントで停止させたくはないが、それらのブレークポイントを完全に削除したくない場合があります。デバッグパースペクティブ内から、ブレークポイントパネルで無視するブレークポイントを選択解除できます。選択したブレークポイントのみが使用されます。
デバッグ機能を使用する前に、「Debugger Settings」の「Allow Line Debugging」を選択して、ColdFusion Administrator内から最初にラインデバッガーを有効にする必要があります。この設定を変更する場合、デバッグを開始する前にColdFusionサーバーを再起動してください。ColdFusion内のデバッグサーバーは固有のサービスとして実行されるので、必要に応じてデバッグサーバーをオン/オフにしても、ColdFusionが機能し続けます。ColdFusion Builderベータ版のデバッグ機能を使用する前にデバッグサーバーを必ずオンにしてください。
この記事では、ColdFusion Builderベータ版の多くの基本的な機能をカバーしていますが、ここでカバーされていない、CFMLの開発を効率化できる機能がまだ多数存在します。ORM統合、Code Insight、RDS Query Viewerなどの機能は、開発者に対する大きな利点となります。これらの機能に関するさらなる記事およびブログポストに注意してください。ColdFusion Builderベータ版を開いて、ひととおり見て回ってください。新しい最適なColdFusion IDEを見つけることができるはずです。
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