
Web サイトを制作するには、プロフェッショナルであれば HTML やその他制作に関する知識というのは必要不可欠なものです。
しかし、Web サイトは制作するだけでは終わりません。常に更新し、新しい情報を提供していかなければ、サイトはいきてきません。個人サイトであれば、更新の間隔は自分自身でコントロールしていけばよいのですが、企業や自治体などのようなサイトの場合、この更新という作業はとても重要なものです。
みなさんは、制作したクライアントの Web サイトの更新作業はどのように行っていますか?
更新作業は、大きく分けてこの2つではないでしょうか?
この1番と2番には、それぞれ長所短所があるかと思います。早速考えてみましょう。
1番の私たち制作会社が更新作業を請け負う利点は、やはり制作のプロと言うことで、クオリティを維持していくという点でしょう。しかしながら、情報の即時性という点においては若干の不安があります。更新の依頼が来て、原稿を流し込み、確認を取ってもらい、さらにクライアント側で内部確認を行い、変更があれば、我々制作会社へ戻し修正。そして同じ作業を繰り返すことでしょう。この点だけを見ると、常に動きの速い業界内で、情報の即時性という部分ではかなり作業が繁雑です。しかし、この作業フェーズの改善はなかなか難しいのではないでしょうか?
さて、2番のクライアントがサイトの更新を行うことのメリット、デメリットは何でしょう。まずデメリットから見ると、Web サイト制作を本業としているわけでないため、更新時におけるクオリティの確保というのが難しいのではないでしょうか?もちろん、あらかじめ更新しやすいようにさまざまなテクノロジーを駆使して、サイトのデザインを崩さないようにコストをかければ問題はある程度クリアしますが、イニシャルコストがかかるという点も見逃せません。利点は、やはりなんといっても情報の即時性でしょう。プレスリリース、新商品情報、常に先を行き情報提供を行う上で、コントロールができます。
そこで、もう一度1番と2番の部分を考えてみると、1番の問題点を解決するには、クライアントが行ってもらうということが分かりますよね。そして2番の問題点を解決するには、プロに任せるしかないわけですが、ここで我らが Contribute の登場です。Contributeは、「見る」「編集」「公開」というたった3つのステップで、Web サイトを簡単に更新できるツールです。そして、みなさんが使っている Dreamweaver ととっても仲がよいのです。その仲の良さを理解すると、2番で問題となっていたイニシャルコストの部分もシステム構築のようなコストをかけずに Contribute 導入によって結果的に抑えることができます。
そして、クライアントにサイトの更新をしてもらうことで、みなさんのお仕事もさらに新しいことに挑戦できるようになるという、双方にとってハッピーなツールなんです。
さて、今回から10回に渡って Contribute を使って更新をするために必要な情報を提供していこうと思います。しかしながら、Contribute の操作を紹介してもせっかくの利点がまったくわかりませんよね。そこで、この連載では、Contribute ととても仲の良い Dreamweaver の基本的な機能を知っている人には復習として、知らない人には新しい知識として覚えてもらい、そして Contribute でサイトを更新してもらうための準備をする方法を学んでもらいたいと思います。
このチュートリアルは、つぎのソフトウェアが必要です。
神森 勉氏
アンカーテクノロジー株式会社にてアクセシビリティやCSS、Contribute 更新用テンプレートの実装に関わる設計を中心に行う。また、T-STUJIO の主宰として Dreamweaver、Contribute のアクセシビリティ情報を発信するかたわら、テクニカルライターとしてWebCreators にて「いますぐはじめる CSS デザイン」を連載。著書に「CSS + HTML RECYCLE BOOK」(翔泳社刊)がある。Macromedia MAX 2004 Japan にて「Dreamweaver ではじめる CSS デザイン」のスピーカーを務める。2005年3月より、m-School にて「Contribute 3 ではじめる Web アクセシビリティ入門講座」がスタート!