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Phillip Torrone

Phillip Torrone

www.fallon.com
www.flashenabled.com

作成日:
01 Jan 2000
製品:
Devices

Adobe Flash デバイスコンテンツおよびアプリケーションをクライアントに薦める

あなたは今 Flash を使用したプロジェクトを幾つか抱えていて、クライアントもあなたのサービスを高く評価しているとしましょう。次は何をすべきでしょうか?しばらくはそのままでいいでしょう。メンテナンスをし、ところどころをアップデートし、それ以上特に提供することのない、コンテンツやアプリケーションの制作は一夜興行を楽しむようなものかもしれません。次の大きな制作までは...と言っても、次があるかどうかなど誰も知るよしがありません。

しかし、あなたが Flash の世界で起きている最新のニュースや動向をすべて仔細に把握していなくても、Adobe Flash のコンテンツを実行するデバイスの数が驚くべき速さで増えつづけているのは事実です。

デバイスの種類をざっと見てみましょう。Flash を再生できるユーザは現在 4億 3600万人いて、Adobe Flash Player は、Pocket PC デバイスや幾種かの Pocket PC Phone Edition デバイスを含め、文字通り、何百万のデバイス上で実行されています。Adobe Flash Player は、新たな電話システム Nokia 9200 Communicator シリーズ、Web TV/Ultimate TV、Liberate、Moxi、MSTV、OpenTV を含む最先端のインタラクティブ TV でも実行することができます。携帯電話に Flash Player が内蔵された ‘Pogo’ と呼ばれるデバイスもあります。デバイスとしてはこれで十分...。いや、これだけではないのです。情報表示システムの一部として新たに登場した プラズマディスプレイをはじめ数多くのデバイスが、チーズバーガーの値段からフライト情報まで多岐にわたる情報を表示する優れた方法として Adobe Flash を使用しています。企業もまた、ATM やファイナンシャルシステムのフロントエンドとして Flash を使用しています。

これが一体どうクライアントと結びつくのでしょうか?IT リサーチ企業 IDC は、2005年には 1億 6700万以上のデバイスが販売されると予想しています。つまり、2000年から計算すると、前の年に比べて 40%ずつ増加していることになります。従って、あなた自身のクライアントも、今後デバイスに関心を持つことは簡単に想像できます。次にクライアントに会う、または話しをする際には、彼らが今どんなデバイスを使用しているかを知ることが大切です。多くの企業は、従業員に携帯情報端末や携帯電話を持たせています。彼らがどんな機種を使用し、今後どのような携帯ソリューションの利用を計画しているか聞いてみてください。クライアントはあなたを ‘デザインする人’ または ‘web 関係の人’ としか見ていません。デバイスのソリューションを提供できる人とは思っていないでしょう。すべてのクライアントがデバイスを使用しているとは限りませんが、Flash の技術を活かさない手はありません。デバイスに使用するアプリケーションを今すぐ作成することです。

これは非常に大変なことでもあります。これらのソリューションをクライアントに売り込む前に、時間を使ってデバイスソリューションを作成しなければなりません。さもなくば、すぐに開発のフラストレーションに苛まれ、結局のところクライアントを失望させてしまいます。例え ActionScript を魔術のように使いこなせたとしても、デバイス用に Adobe Flash アプリケーションを作成するのは、コンテンツをリサイズすることよりもずっと大変です。

しかし、悩む必要もありません。数え切れないほどのリソースがあります。最初のステップは、まず Adobe Flash デバイス リソースセンター に行くことです。ここでは、Content Development Kits (CDK)を無料でダウンロードすることができます。CDK には、FAQ、サンプル、最良の演習、ヒント、秘訣が含まれています。CDK は、Pocket PC、Nokia 9200 Communicator シリーズ、ITV プラットフォーム用にデザインされています。また、Adobe では、投資利益率に関するケーススタディ (クライアントが必要とする情報など) を提供しています。その他のリソースとして、書籍 "Flash Enabled: Flash Design and Development for Devices" も販売されています。

あなたがすでに Adobe Flash を使ってデバイスアプリケーションをコツコツと仕上げ、発表し、調整を加えてきたとしましょう。そしてサンプルアプリケーションを幾つか作成してコンテンツを載せたことがあるなら、これが収入に結びついてもいいはずです。Adobe Flash アプリケーションが支払い方法のソリューションになるとは、まだ誰も思っていないはずですから。(私は挑戦してみましたが...。)

では、これらのソリューションを誰に売り込めばいいのでしょうか?あなたがこれまでに販売してきた企業は買ってくれそうです。クライアントのためにコンテンツ、web サイト、アプリケーションを作成したことがあるなら、ソリューションのプレゼンテーションを行なうクライアントリストの最初に彼らをもってくるべきです。

投資も少なく、すぐに販売につながりそうな簡単なプロジェクトとしては、今までに作成したことのある作品の携帯化を考えるとよいでしょう。Fallon が行なったプロジェクトは、まさにこれです。Adobe は、Lee Dungarees のオンライン広告をシリーズで作成しましたが、そのキャンペーンは "The Buddy Lee Starting Contest" と呼ばれるものです。その時私は、Pocket Content Development Kit(上記のリンクをご覧ください。) の Adobe Flash のパートを作成しているところでした。Tom Kunau (Fallon のプロジェクトにおけるインタラクティブ開発者のリーダー) と私は、遊び心でフォント、サウンド圧縮、スクリーンサイズを微修正したものを作成し、Pocket PC で実行しましたが、見栄え、パフォーマンス共に素晴らしいものでした。

すぐさま私は Lee Dungarees の会計係に電話をしましたが、彼の返事は、アプリケーションのスクリーンショットと同様、Pocket PC の市場占有率の数字(当時 2百万)と一緒に PowerPoint のプレゼンテーションに入れてくれということでした。一日かそこらだったと思いますが、クライアントから PDA バージョンにも Go サインが出たのです。それが発表されると、数多くの Pocket PC やデバイスで大々的に取り上げられ、話題となりました。

これでハッピーエンドだと思ってはいけません。毎年開催される One Show Interactive Awards* において、Buddy Lee Staring Contest for Pocket PC は、ワイヤレス部門の銅賞に輝きました。これは、Flash アプリケーション と Pocket PC アプリケーションが最初に受賞した賞のひとつです。このプロジェクトは、市場占有率とプレゼンテーションによって実現したと言えます。また、Pocket PC で簡単に実行することができ、即座にプロトタイプを作ることができる良質のコンテンツだったことも事実です。私は、これが希なことだとか、特別なことだとは思っていません。私が耳にするプロジェクトのほとんどが、同じようにして出来上がっています。

わたくしたちが製作した別のプロジェクトは、"Microsoft Enterprise Demo for Pocket PC" というものです。このプロジェクトは、Enterprise に焦点を置いた、Pocket PC 2002 機能のセルフガイドツアーを作成することを目的としていました。わたくしたちは以下のことにポイントを置きました。

  • Pocket PC 上で実行可能であること
  • デスクトップシステムで実行可能であるこ
  • アプリケーションのコピー、デザイン、アーキテクチャに係わる人をすべて同時にサポートできるだけのモジュラーであること
  • Microsoft Pocket PC のブランディングとメッセージング内にいながら、Pocket PC 2002 の Enterprise 機能が刺激となること

これらの要素をすべて満たすことができる開発ソリューションは何かを考えたとき、Adobe Flash が主要ツールとして浮かび上がったわけです。Visual Basic や C++ を使って作成するカスタムデスクトップやデバイスアプリケーションなどのソリューションもありましたが、時間と予算を考慮すると不可能であると結論に達しました。選択はいくらでもありますが、他のオプションと比較すると、やはり Flash が一番のソリューションです。

Lee Dungarees のような企業から Microsoft まで、リッチでインタラクティブな印象深いデバイスソリューションを必要としている (むしろ‘切望している’と言ったほうがいいかもしれません) 企業は数多くあります。大切なのは、科学的な技術とかそう言ったものではなく、これらがどこで必要とされているかを知ることです。つまり、デバイスソリューションを薦めるための方法が幾つもあるということなのです。色々なケースはあると思いますが、共通点はあります。役立ちそうなことを幾つかまとめてみます。

Flash デバイスソリューションを売るためのガイドライン(より効果的な方法があれば予告なく更新していきます)

開始 携帯用デバイスの作成に自信がないのであれば、売り出すことも値段をつけることもできません。
信頼 これが一番大変なことです。(人によっては簡単なことかもしれませんが、大切なことです。)携帯デバイスやリッチコンテンツを本気で変える意思があるのであれば、可能性は十分にあります。つまり、記事や本を書き、会議でプレゼンテーションをすることが信頼を築くことにつながります。そしてプロジェクトの成功を確信するだけの自信を持つこと。
確認 クライアントや期待できそうなクライアントがどんなソリューションを必要としているかを観察するために時間を使うことです。彼らのプレスリリースを読み、ディスカッションし、携帯デバイスに関する彼らの計画をしっかりと見ておくこと。結局、google はそのためにあるのですから。
リサーチ 競争相手がいる場合 (たいていは競争相手がいますが)、彼らが携帯デバイスで何をしようとしているかを観察し、あなた、またはあなたの会社がどんなソリューションやオプションを提供できるかをミーティングでディスカッションすることです。プロジェクトに見込みがあるかどうかを決める際は協力作業が必要です。Adobe Flash が必ずしも最良のソリューションとは限りません。客観的であること、自分の提供できるものを広げていくことが大切です。プロジェクトの多くは、異なるテクノロジーの結集です。
プロトタイプ どんな技術革新にもプロトタイプの作成は欠かせません。作成に作成を重ねることです。デバイスソリューションは、どちらかと言えば新しいものなので、一般の人には想像するのが多少難しいでしょうが、前もってプロトタイプを作ることが問題の解決になります。そして、最も効果的な売り込みのツールとして‘戦略’という名の倉庫にしまっておくことができます。アプリケーションをデバイス上で実際に実行することほどクライアントにインパクトを与えるものはありません。それが彼らの望んでいることだからです。
プレゼンテーション クライアントにサービスを薦める場合は必ず成功すると最初から決めてかからないことです。プレゼンテーションの作成には十分な時間を使い、クライアントには形として何かを残しておくこと。市場占有率の数字、投資利益率を含めておくと、投資する価値があるかどうかを確認することができます。クライアントに話しをする人はプロジェクトを十分理解している人を選ぶことです。内容がよく分かっていない開発者を引っ張り出してきてプレゼンテーションをさせないこと。テクノロジーを理解していないマーケティングの人を起用するなどはしないこと。興味深い時間を過ごし、ちゃんと話しができ、共に歩ける人を選ぶことです。クライアントは、プロジェクトをまず第一に考えてくれていることを高く評価します。あなたが開発者でクライアントへの話し方を勉強したことがないのなら、そのうちに勉強する必要があるでしょう。あなたが経理またはマーケティングで働いているのなら、Adobe Flash をインストールして HTML を学習し、売ろうとしているソリューションに精通しておくことです。
フォローアップ 難しいことではないですが、クライアントとの信頼関係を築きたいのなら、フォローアップの E メールや電話をこまめに続けることです。
気にせず前向きな姿勢で クライアントがデバイスソリューションに興味を持たなくても落胆しないことです。クライアントは時がくれば関心を示してくれます。あなたの名前を覚えていてくれて、必要があれば声を掛けてきます。

著者について

Phillip Torrone は、‘モバイル’業界における預言者または先駆者であり、Newton for Apple Computer をはじめ幾つかのソフトウェアおよびハードウェアプロジェクトを手掛けたことで知られている。クリエイティビティでは世界的に評判の高い企業のひとつであり、世界の主要ブランドに革新的な戦略のビジネスソリューションを配布している Fallon Worldwide (www.fallon.com*) 社において、Phillip はプロジェクト開発部のディレクターを務めている。最近 Fallon は、ハリウッドのトップディレクターによって監督され、BMWfilms.com* においてインターネットのみで上映される "The Hire" というシリーズをリリースした。Phillip は、デザイナー、開発者、発明家であると同時に、リッチメディアおよびデバイスアプリケーション開発に関する 3 冊の本の共著者である。また彼は、人気の高いデバイスサイト www.flashenabled.com/mobile/も運営している。