Flash Lite 1.1 は、MIDI、MFi、SMAF、WAV、ADPCM の音声ファイルフォーマットをサポートしています。これらの音声フォーマットは、通常の Flash がサポートするものとは異なるので、モバイルアプリケーションをオーサリングする際には注意が必要です。
まず、Flash MX Professional 2004 がどの音声ファイルフォーマットをサポートしているかを見てみましょう。既に、Flash MX Professional 2004 が、モバイルデバイスが使用するすべての音声ファイルをネイティブでサポートしていないことについて触れましたが、この非サポートフォーマットの中には MIDI フォーマットも含まれます。
したがって、モバイルデバイス用にオーサリングする際には、Flash ドキュメントの中に MP3、WAV、AIFF といった Flash がネイティブでサポートするプロキシ音声を一時的に利用し、この一時的な音声ファイルを最終的な MIDI ファイルへのポインターとして使用します。音声ファイルをポインター (プロキシ) と整合させる処理は、Flash Lite ムービーをパブリッシュする際に起こります。この件に関しては、後ほど詳細を紹介します。
MIDI 音声ファイルを使用する利点は、MIDI ファイルの容量が小さいことにあります。これは、MIDI ファイルには、携帯電話上の MIDI 音源を再生するためのインストラクションのみが記述されているからです。MIDI ファイルの仕組みを理解するには、昔のピアノ自動演奏装置を想像してみると分かりやすいでしょう。ピアノ自動演奏装置は、音楽をどのように演奏するかが記述された紙を読み取る仕組みになっています。これは、MIDI ファイルがモバイルデバイスに対してどのように音声を再生するのかを指示するのと同じです。
携帯電話用のコンテンツを作成する場合、コンテンツの消費バンド幅を考慮して、ファイルサイズに注意する必要があります。MIDI ファイルはファイルサイズが非常に小さいうえに、MIDI 音源も非常に小さいといえます。携帯電話の MIDI 機能にもよりますが、たとえわずか数キロバイトのファイルを使用しても、MIDI なら、とても魅力的な音楽が実現できます。
携帯電話に関するもう1つの注意点は、携帯電話にはごく少量のメモリしか搭載されていない点です。したがって、携帯電話上では大容量ファイルを再生することができません。MIDI 以外の音声を使用した場合は、ファイルサイズがとても大きくなることがあります。また、MIDI 以外の音声を圧縮した場合、この再生には相当のプロセッサ処理能力が必要となります。たとえ PC 上で問題なく音声を再生できたとしても、携帯電話上では充分な再生速度が確保できないことや、再生が一切できないといった場面があります。
携帯電話は、その製造メーカーによって、サポート対象の MIDI 音声フォーマットが異なります。では、ターゲット機種が確定していない場面で、さまざまな音声フォーマットに対応するには、どうすればよいのでしょうか。答えは、Flash Lite Bundler を使用する方法です。
Flash Lite Bundler が必要なのは、携帯電話が機種によって異なる MIDI フォーマットをサポートしていることと、Flash が MIDI の再生を行っていないことに起因しています。このような状況に対して、Flash Lite Bundler はデベロッパーの大きな身方となります。たとえば、ドコモの携帯電話の場合、6 社もの機種製造メーカーが存在し、それぞれ MFi 再生の音色が異なります。この状況に対応するための選択肢は、次に挙げる 2 つです。
Flash Lite Bundler を利用して、SWF ファイルを単一のソリューションとして提供する方が得策といえます。