インターネットとの接続が確保されたモバイルアプリケーションのデザインは、チャレンジの多いプロジェクトです。モバイルデバイスは、通常の PC に比べて、使用できるリソースが限定されています。したがって、デベロッパーには、ターゲットとなるプラットフォームや、それらの API、ワイヤレス接続のためのインターフェイスなどに関する、充分な知識が求められます。また、モバイルアプリケーションで成功するには、ユーザーインターフェイスのデザインも非常に重要となります。特にモバイル系のユーザーは、繁雑なコマンドを習得することや、携帯電話の数字ボタンを利用して複雑な入力操作を行うことを望んでいません。
モバイル環境対応のリッチな ActionScript コマンドをサポートする Flash Lite は、モバイルアプリケーションを素早く開発し、これらをさまざまな携帯電話上にデプロイすることを可能にする優れたツールです。Flash Lite は、習得の容易さとパフォーマンスが実証された ActionScript をベースに開発されているので、デベロッパーなら誰でも素早く開発作業を進められます。しかも、たとえワイヤレスデータゲートウェイの詳細が分からなかったとしても、Flash Lite アプリケーションからは、わずか数行のコードだけで SMS や MMS を送受信できるようにすることが可能です。さらに、Flash Lite は、Flash アプリケーションがメッセージを送信しようとすると自動的に携帯電話内蔵の SMS / MMS クライアントを立ち上げるので、ユーザーに対して、分かりやすく、しかもメモリ消費量の少ないアプリケーションを提供することができます。
iShop の開発にあたっては、操作の分かりやすさを重視して Series 60 のユーザーインターフェイス慣例や標準規格を利用しています ("Options" ソフトキーでメニューが開き、矢印キーでナビゲーション操作ができるなど)。iShop が目標としたのは、Flash Lite を利用して完全な Series 60 アプリケーションを実現し、Series 60 のユーザー体験に慣れている数多くのユーザーに対して、使いやすいアプリケーションを提供することでした。
iShop の開発にあたってはアプリケーション開発にとって最も重要な、ユーザー体験のデザインに多くの時間を割くことができ、私にとって非常にやりがいのある仕事です。