ここでは、Express Installのカスタマイズ方法について解説します。
Express Installを実装すると、最新版のFlash Playerへの更新をシームレスに行うことが可能になりますが、標準の状態では、Express Install実行時の背景が半透明の薄いグレーであったり、インストールをキャンセルした場合に何も起こらないなど、ユーザビリティに欠ける部分があります。
しかし、あなたがFlashクリエイターであれば、これらの問題点を解決することができます。
Express Installを実行する「ExpressInstall.swf」ファイルのソースとなるFLAファイルが、「ExpressInstall > Source > fla」フォルダにあります。詳細は、以下の通りです。
「ExpressInstall.fla」ファイルを開きます。
[action]レイヤーには、Express Installを呼び出すために必要なActionScriptが記述されています。
背景を変えたい場合は、新規レイヤー(※例えば、[Background]レイヤーなど)を追加し、そこに希望のイメージを追加することで、背景を自由にカスタマイズすることができます。

※Express Install コンテンツのステージサイズは、215 x 138 ピクセルよりも大きく設定する必要があります。これは、[Adobe Flash Player Update]パネルを表示するためです。
Express Installを呼び出すためのActionScriptコードは下記になります。
(※「ExpressInstall.fla」:[action]レイヤー >1フレーム目 > 4〜8行目)
// ExpressInstallオブジェクトインスタンス作成
var myExpressInstall:ExpressInstall = new ExpressInstall();
// Express Installの呼び出し
myExpressInstall.loadAutoUpdater();
Express Installを実行するための必要な機能については、「ExpressInstall.as」ファイルに、クラスファイルとして記述されています。
「ExpressInstall.as」ファイルを開き、内容を確認しましょう。
60〜80行目には、Flash Playerの更新状況に応じて呼び出される、いくつかのコールバック関数をカスタマイズすることができます。これにより、よりユーザビリティを考慮したインストール体験を設計することが可能になります。定義可能な状況は、『ダウンロードが終了したとき』・『キャンセルされたとき』・『失敗したとき』の3つです。
// installStatus 関数
private function installStatus(statusValue):Void
{
if (statusValue == "Download.Complete") {
// インストーラのダウンロードが完了したケース
} else if (statusValue == "Download.Cancelled") {
// エンドユーザーが Flash Player のインストールをキャンセルしたケース
// 標準では、ユーザーには何も表示されない
} else if (statusValue == "Download.Failed") {
// インストーラのダウンロードに失敗したケース
// 標準では、ユーザーには何も表示されない
}
}
「ExpressInstall > Source > js」フォルダにある「ExpressInstall.js」ファイルを開きましょう。
79〜89行目には、エンドユーザーがインストールしているFlash Playerバージョンが、Flash Player 6.0.r65.0 より古い。もしくは、Flash Player がインストールされてない場合に、表示するコンテンツについての記述を行います。
} else {
// サンプルコード
var alternateContent = "コンテンツの再生には、最新版のFlash Playerが必要です。";
document.write(alternateContent);
}
実際にカスタマイズを行うと、以下の様になります。


※ Express Installの参考記事として、Adobe Developer Connection:『Express Install適用ガイド』についてもご参照ください。
※[Adobe Flash Player Update]パネルに表示される文章など、Express Installのコア(核)となる部分は、カスタマイズできません。
Express Installに関連する便利な機能として、『SWFObject』があります。
SWFObjectは、ファイルサイズの小さいJavaScriptファイルです。
非常にシンプルなコードで、単体もしくは複数の Flashコンテンツをドキュメントに簡単に配置することができ、『Express Install』にも対応しています。
詳しくは、Adobe Developer Connection:『SWFObjectを使用したJavaScript Flash Playerの検出と埋め込み』をご参照ください。