11 April 2011
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FlexやActionScriptの知識
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注意:現在Adobe Labsからダウンロードできるのは、初期プレビューリリースです。Flash Builder 4.5およびFlash Catalyst CS5.5の最終リリースは、5月上旬にダウンロード可能になる予定です。
Flash Builder 4がリリースされてから1年ほど経ちましたが、このデベロッパーツールのメジャーアップデートについてご紹介できる運びとなりました。このアップデートでは、Flash Builderの様々な新機能や強化機能をお試しいただけます。
アドビのプレリリーステスト担当者はこのアップグレードを"なくてはならないもの"と表現しており、アドビはこのアップグレードがFlexデベロッパーとActionScriptデベロッパーにとって最も生産的な開発環境になると考えています。
Flash Builder 4.5では、次の4つのポイントに重点的に取り組んでいます。
この記事では、Flash Builder 4.5で導入された新機能、強化機能、ワークフローの概要を説明する他、参考記事も紹介しますので、このリリースをお使いいただく際にぜひお役立てください。
Flash Builder 4.5はAdobe Flex 4.5 SDKやActionScriptを使って構築されたモバイル向けAIRアプリケーションの開発、テスト、デプロイメントを広範にサポートするようになります。デベロッパーの従来のスキルや使い慣れたワークフローを活用しながら、Flash BuilderでWeb、デスクトップ、モバイルに対応したアプリケーションを効率よく開発できます。
Flash Builderでは、FlexモバイルプロジェクトまたはActionScriptモバイルプロジェクトのどちらかを設定できるようになり、いずれかのプロジェクトから1つまたは複数のモバイルプラットフォームを対象とするアプリケーションをパッケージ化できます。このリリースでは、FlexプロジェクトでGoogle Androidデバイスがサポートされ、ActionScriptプロジェクトでGoogle AndroidとApple iOSの両方のデバイスがサポートされます。Apple iOS用のFlexプロジェクトサポートを追加するFlash BuilderおよびFlex SDKのアップデートは、2011年の夏に提供される予定です。
Adobe Flex 4.5 SDKはモバイルアプリケーション開発に対応しています。モバイル向けに最適化されたモバイルコンポーネントや、モバイルアプリケーション向けの共通デザインパターンが組み込まれた新しいアプリケーションレベルの構造が提供されています(図1)。Adobe Flex 4.5 SDKを使用したプロジェクトに関して、Flash Builderのコーディング環境では、コンテンツアシストを通じてモバイル向けに最適化されたコンポーネントを自動的に提案します。また、デバイスごとに異なる画面サイズや縦横比に対応するため、デザインビューにもモバイルアプリケーション用のレイアウトやビジュアルプレビューのサポートが追加されました。
Flash Builderを使用することによって、アプリケーションのプレビューやデバッグをAIR Debug Launcher(ADL)を使用しながらデスクトップ上で実行したり、接続したモバイルデバイス上で実行したりすることができ、すべてのモバイルプロジェクトで便利な起動オプションやデバッグオプションを利用できます。
アプリケーションが完成してデプロイメントの準備が整ったら、Flash Builderで提供されている合理化されたワークフローを使用して、アプリケーションのリリースビルドを書き出します。
Adobe Flex 4.5 SDKおよびFlash Builder 4.5を使用したモバイルアプリケーション開発について詳しくは、Adobe Developer Connectionサイトに掲載されているNarciso Jaramilloの記事をご覧ください。
このリリースでは、よりいっそう生産的なコーディング環境を提供できるように、デベロッパーからの要望に耳を傾けてきました。Flash Builder 4.5には、それらの要望が反映されています。Flash Builder 4で追加されたものに加え、コーディングの迅速化に焦点を当てた25種類以上もの新機能を利用できるようになっています。
Flash Builder 4.5ではコードテンプレート(スニペットとも呼ばれる)がサポートされ、コンテンツアシストを使って、事前に設定されたMXML、ActionScript、CSSのコードの固まりを自分のコードに挿入できるようになっています。また、パッケージ、クラス、forループ、whileループ、switchブロックの定義など、すぐに使用できる100種類を超える組み込みテンプレートが提供されています。自分で作成したカスタムテンプレートのセットを設定したり、テンプレートをインポート/エクスポートしたりもできるので、開発チームのメンバー全員がプロジェクト用に統一されたテンプレートのセットを使って作業できます(図2)。
クイックアシストを利用すると、コード関連のオペレーションが状況に応じて提供されます。クイックアシストはFlash Builder 4.5でCtrl+1キーを押すと表示されます。このリリースでは、ファイルやワークスペースの識別子の名前変更、インポートの整理、ローカル変数のフィールドへの変換、変数への式の値の代入、getter/setterの生成、イベントハンドラーの生成、ラベル関数の生成、変数宣言の分割にも対応しています。また、コード内で未定義の変数、メソッド、クラス、インターフェイスを参照するときに、クイックアシストを使用してスタブコードを生成することもできます。これらの状況では、Flash Builderにリアルタイムの警告としてオレンジ色の波線が表示されるので、クイックアシストを使用して問題を解決し、進行中の開発タスクを継続することができます。
上記の機能の他にも、メタデータコンテンツアシストが提供されています。コードビューで左角かっこ([)を入力すると、Flex SDKおよびカスタムメタデータの両方に対するコードヒントが提示されます。また、ActionScript向けの提案のサイクル表示を実現するため、コンテンツアシストが強化されています。つまり、テンプレート、変数、関数、クラス/インターフェイス、パッケージ、名前空間のいずれかだけを表示するように、コードヒントを瞬時にフィルタリングできます。さらに、オーバーライドしたい親クラスのメソッド、または、実装したいインターフェイスのメソッドのスタブメソッドも生成できます。
また、小規模な機能強化を幅広く行うことにも取り組んできました。これらの機能により、全体的なコーディング環境が大きく改善されています。Flash Builder 4.5では、次の機能が強化されています。
Flash Builder 4.5のコード生成機能について詳しくは、Adobe Developer Connectionサイトに掲載されているSameer BhattとSreenivas Ramaswamyの記事をご覧ください。
Flash Builder 4とFlash Catalyst CS5がリリースされたことで、デザイナーがデベロッパーにデザインアセットとコンポーネントスキンを提供できるようになり、高品質のFlexプロジェクトを開発するためのデザイナーとデベロッパーによる共同作業が実現しました。しかし、デザイナーとデベロッパーの双方向のワークフローに対応するためには、さらに改善が必要でした。
Flash Catalystチームは、新しいリリースのFlash Catalyst CS5.5の開発に熱心に取り組んでいます。このリリースでは、Flash Builder 4.5で作成または編集したFlexプロジェクトを読み込むことができます。
Flash Builderプロジェクトの読み込みだけでなく、Flash Catalystではコード生成機能も強化されています。また、サイズ調整可能なユーザーインターフェイスがサポートされる他、ユーザーインターフェイスのコントロールから参照できるデベロッパーのコードがデザイナーの作業から保護されます。
Flash Catalyst CS5.5の新機能に対応するために、Flash Builder 4.5にもたくさんの新機能が導入されています。
デザイナーと共同作業をする場合にデベロッパーが考慮しなければならないのは、Flash CatalystでサポートされているFlex機能のサブセットとの互換性を維持することです。しかも、Flash Catalystと互換性のないプロジェクト構成設定も存在します。Flash Builderでは、「Flash Catalyst compatibility checker(Flash Catalyst互換性チェッカー)」をオンにすると、Flash Catalystにインポートする際に問題が発生する可能性を含むコンポーネント、属性、またはプロジェクト設定が存在する場合には警告が表示されます。そのため、そうした問題を解決したり、プロジェクトのパーツをライブラリにリファクタリングしたりしてから、デザイナー向けにプロジェクトをエクスポートすることができます。
Flash Catalystを使用した場合、デザイナーは、デベロッパーが設定したスキン適用可能なカスタムコンポーネントと併せて、前のリリースで導入されたアートワークをコンポーネントスキンに変換するワークフローを利用できます。また、Flash Builderでは、スキンステート、スキンパーツおよびコンポーネントのビジネスロジックを指定できる必須のActionScriptクラスを生成できる便利なウィザードが提供されています。
Flash Builderでは、コードの作成とデザインの変更の両方を行うデベロッパー向けに、Flash Catalystを起動して編集するワークフローも使用できるようになっています。両方の製品がインストールされている場合、Flash Builderでプロジェクトを選択して「Edit in Flash Catalyst(Flash Catalystで編集)」を選択し、Flash Catalystで必要なデザインの変更を行った後、Flash Builderに戻って更新版のプロジェクトに対して作業を続行できます。これにより、ワークフローを迅速化し、FXPファイルの書き出しと読み込みを完全に避けることができます。
Flash BuilderとFlash Catalystを連携させて使うことに関しては、様々な取り組みが行われています。デザイナー主導型ワークフローとデベロッパー主導型ワークフロー、スキン適用可能なカスタムコンポーネントの作成、および、Flash Catalystプロジェクトに関する制限事項について詳しくは、Adobe Developer ConnectionサイトのJacob Surberの記事を参照してください。
今回のリリースでは、Flash Builderは最新バージョンのEclipse(バージョン3.6.1「Helios」)をベースにしています。そのため、Eclipseを使った強化機能およびバグ修正はすべて、Flash Builderユーザーが利用できるようになっています。さらに、Mac OS Xに関しては、Eclipseの「Cocoa」バージョンを使用できるようにFlash Builderをアップデートしました。古い「Carbon」バージョンのサポートは今後中止する方向です。
Flash Builderは、Adobe Flex 4.5 SDK、Adobe AIR 2.6、Flash Player 10.2など、アドビの最新テクノロジーにも対応しています。モバイルプロジェクト以外のプロジェクトに対して、Adobe Flex 4.5 SDKはSparkバージョンのForm、Image、DataGridといったコンポーネントを導入しており、それらはすべてFlash Builder 4.5でもサポートされています。Adobe Flex 4.5 SDKについて詳しくは、Adobe Developer Connectionサイトに掲載されているDeepa Subramaniamの記事を参照してください。
改善されているにもかかわらずそれがわかりにくいのは、Flash Builderのアーキテクチャとインストーラーに関する強化です。スタンドアロンバージョンとプラグインバージョン(Flash Builderを既存のEclipseインスタンスに追加する場合に使用)という2種類のインストーラーはもうありません。その代わり、スタンドアロンバージョンをインストールし、ユーティリティディレクトリ内にあるユーティリティを使用して、1つまたはそれ以上存在する既存バージョンのEclipseを使って作業できるようにFlash Builderを設定します。
プラットフォームサポートの更新以外にも、非常に多くの時間をかけてFlash Builderで大規模なカスタマープロジェクトを検証し、パフォーマンスおよびメモリ使用量の改善に努めました。大幅な改善が見込まれる領域として、デザインビュー、リファクタリング、およびプロファイリングの3つを特定しました。後者の2つの領域においては、オペレーションに必要な時間が最大65%短縮されることがわかっています。これにより、ソースファイルを多数含んでいるプロジェクトや依存関係があるライブラリプロジェクトを複数含んでいるプロジェクトでは、これまでよりも生産性が大きく向上します。Flash Builder 4.5ではデザインビューが大きく見直され、コードビューからデザインビューへの切り替えの時間が短縮され、複雑なプロジェクトをレンダリングするのに十分に堅牢になっています。
Adobe Ideasサイトに寄せられたユーザーからのフィードバックおよび機能のリクエストを基に、今回のリリースに反映させた機能や小規模な改善点はその他にもたくさんあります。そうした改善点をいくつかご紹介します。
この記事で既に述べた魅力的な機能と改善に加え、PHPデベロッパー向けのFlash Builderの新しいバージョンも導入されます。Flash Builder 4.5 for PHPは、Flash Builder 4.5とZend Studio 8を統合したものであり、FlexとPHPを使ったWebアプリケーションやモバイルアプリケーションを構築する開発プロセスを合理化します。利用できる機能には、統合インストーラー、新しいプロジェクトウィザード、改善されたPHPサービスへの接続、統合デバッグワークフローなどがあります。この魅力的な新製品について詳しくは、記事「Introducing Flash Builder 4.5 for PHP(Flash Builder 4.5 for PHPのご紹介)」を参照してください。
Flash Builder 4.5、Flash Catalyst CS5.5、またはFlex 4.5 SDKの新機能について詳しくは、Adobe Developer ConnectionサイトおよびAdobe TVをご覧ください。
このリリースに備わっている魅力的な機能をぜひご活用ください。皆様がFlash Builderを使って優れたアプリケーションを構築されることをプロダクトチーム一同楽しみにしています。

この記事は、Creative Commons Attribution-Noncommercial 3.0 Unported Licenseのもと提供しています。