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Adobe Developer Connection / Flashデベロッパーセンター /

XML を利用したインタラクティブな円グラフの作成

著者 氏家 賢之

氏家 賢之
  • 株式会社余白

Content

  • xmlファイルを作成する
  • ムービークリップを用意する
  • xml データの読み込み処理を作成する
  • 読み込んだデータを計算し、内容を画面に表示する処理を作成する
  • 円グラフ表示処理を作成する
  • データ編集のインターフェースを作成する

作成日

10 August 2010

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必要条件

ユーザーレベル

初級

サンプルファイル

  • ad_mix_sample.zip (17 KB)

はじめに

この記事では、XMLを利用して円グラフを描画する、簡単なサンプルアプリケーションを作成します。XMLで保存されたデータを読み込んで計算し、データの内容を表示するとともに、円グラフを1%ずつ回転させながら表示します。また、表示されたデータを画面上で直接編集し、画面に反映させることもできます。

円グラフ

xmlファイルを作成する

まず表示するデータを管理するために、XMLファイルを作成します。このサンプルでは、ファイルに保存しておく内容として、各データに以下の項目を用意します。

  • データの名前(文字列形式)
  • データの値(数値形式)
  • データの色(RGB形式)

データの名前は、そのデータのタイトルとして使用し、データの値は表示と計算に使用します。またデータの色は、タイトルなどの文字やグラフの色として使用します。
今回はこの情報を、下記のような構成のXMLとしています。

<?xml version="1.0"?> < data>  <item>   <item_name>COFFEE</item_name>   <item_value>100</item_value>   <item_color>000000</item_color>  </item>  <item>   <item_name>TEA</item_name>   <item_value>200</item_value>   <item_color>333333</item_color>  </item> < /data>

ムービークリップを用意する

表示するデータの数やグラフの要素数は、XMLデータによって動的に変更されるので、元となるムービークリップを1つ作成しておき、それをAction Scriptで必要なだけ複製します。複製の元として、以下の2つのムービークリップを用意して、任意の位置に配置します。

  • データの表示用ムービークリップ
  • 円グラフ表示用ムービークリップ

データ表示ムービークリップには、データ番号、データ名、データの値、パーセンテージを表示するダイナミックテキストを用意しておきます。円グラフ表示ムービークリップには、円を3.6度分切り出した扇形のグラフィックを用意します。このムービークリップは、回転させながら複製するので、基準点が円の中心部分になるように作成します。

movie_clip

xml データの読み込み処理を作成する

ムービークリップを作成したら、Action Scriptを作成します。最初に、xmlファイルを読み込んでデータを取得するためのスクリプトを作成します。ここで注意しなければならないのは、XMLのロード完了を判定することと、改行やスペースなどの除去を行っておくことです。Flashでは、外部のSWFファイルを読み込むときなどと同様に、XMLのロードが完了していなくてもフレームが進んでしまうので、ロードが完了するまでXMLに対する処理を中断しておく必要があります。またFlashのXMLパーサは、スペースや改行を一つのノードとして認識してしまうため、ignoreWhiteプロパティをtrueに設定しておくか、XMLファイル自体からスペースや改行を除去しておくことが必要となります。上記の注意点を考慮に入れて、スクリプトを作成していきます。まず1フレーム目でXMLデータの格納用変数を用意して、その変数にXMLデータをロードします。
var file_name = "dat.xml"; // XMLデータファイル var xml_data = new XML(); // XMLデータ //xmlデータをロード xml_data.load(file_name); xml_data.ignoreWhite = true;

次に3フレーム目で、データの読み込みの判定を行います。ロードできていない場合は1つ前のフレームに戻り、ロードが終わるまでループします。XMLデータのロードが完了していることの判定は、以下のようなScriptを使用して行います。

if (xml_data.loaded && xml_data.hasChildNodes) { // ここにロード後の処理を記述 } else { // 前に戻る gotoandplay(_currentframe-1); }

読み込んだデータを計算し、内容を画面に表示する処理を作成する

ロードが終了したら、データ表示の前段階として、データの項目数とデータの値の合計値を計算します。データの項目数は、複製するデータの数となり、データの値の合計値は、各項目のパーセントを計算するために必要です。データの項目数は、<item>ノードの数、つまり<data>ノードの子ノードの数となるので、下記のスクリプトで取得することができます。

item_num = xml_data.firstChild.childNodes.length;

合計値は、各<item_value>ノードの値の合計値となるので、下記のように計算して取得します。

for( i = 0; i < item_num; i++ ) { sum+=Number(xml_data.firstChild.childNodes[i].childNodes[ITM_VAL].firstChild.nodeValue); }

これで表示をするための準備が整いました。

次に、取得したデータの表示処理を作成します。

// itemのデータを表示 function disp_item () { var i = 0; var mcName = "mc_item"; var clr = 0x00; for ( i = 0; i < item_num;i++ ) { // 扱うノードを変数にセット var NodeData = xml_data.firstChild.childNodes[i]; // 複製するクリップの名前を作成 mcName = "mc_item" + i; mc_item.duplicateMovieClip( mcName, 100 + i ); // カラーオブジェクトを作成 var clr_obj = new Color( this[mcName] ); // 複製したオブジェクトのプロパティを設定 this[mcName]._y = V_ITM_POS + (V_ITM_MV * i); this[mcName].txt_no = i +1; this[mcName].txt_name = NodeData.childNodes[ITM_NAME].firstChild.nodeValue; this[mcName].txt_value = NodeData.childNodes[ITM_VAL].firstChild.nodeValue; this[mcName].txt_pct = Math.round (this[mcName].txt_value / sum * 100); clr = parseInt(NodeData.childNodes[ITM_CLR].firstChild.nodeValue, 16); clr_obj.setRGB( clr ) ; } // ラインのサイズを変更 mc_v_line._height = (V_ITM_MV * item_num); }

上記のスクリプトのように、先に取得した項目数分だけループし、Y座標をずらしながらムービークリップを複製していきます。複製したムービークリップのテキストボックスには、対応するXMLのデータをセットします。カラーオブジェクトにセットする値は、parseIntを使用して文字列を16進数に変換します。

円グラフ表示処理を作成する

円グラフの表示は、4フレーム目と5フレーム目に、下記のようなスクリプトを記述し、タイムラインを使用してループしながら描画を行います。ループのカウントはpct_cntという変数で制御しています。一回のループで1パーセント分描画し、100パーセント分描画したらストップします。

//4フレーム目の処理 // 100% を越えたら終了 if (pct_cnt > 100) { stop(); } else { // ここにグラフを描画する処理を記述 // カウンタをインクリメント pct_cnt++; } //5フレーム目の処理 gotoandplay(_currentframe-1);

グラフの描画は、データ表示と同様に、オブジェクトを複製して行います。但し、データ表示の場合と違って、1データ=1ムービークリップという形ではないので、ループ中にどのデータを描画しているのかを覚えておき、色を切り替えていくことが必要です。

// 複製するオブジェクトの名前を作成 var mcName = "mc_sct" + pct_cnt; // オブジェクトを複製 mc_sct.duplicateMovieClip( mcName, 200 + pct_cnt ); // カラーオブジェクトを作成 var clr_obj = new Color( this[mcName] ); // 回転 this[mcName]._rotation = pct_cnt * 3.6; // 下記の条件が満たされる場合、色を切り替え // (色を切り替えるパーセントの値< 現在表示中のパーセント) && (最後のデータではない) if (pct_chk < pct_cnt && item_cnt < item_num - 1 ) { // 次のアイテムに切り替え item_cnt++; // 次のアイテムのパーセントをプラス pct_chk += Number(this["mc_item" + item_cnt].txt_pct); // カラーオブジェクトにセット clr=parseInt(xml_data.firstChild.childNodes[item_cnt].childNodes[ITM_CLR].firstChild.nodeValue, 16); } // 色をセット clr_obj.setRGB( clr ) ;

データ編集のインターフェースを作成する

ここまでで、保存されたデータを表示することはできるようになりました。最後に、XMLの内容を書き換えて、それを画面に反映させるための処理を作成します。(尚、書き換えられたXMLをファイルに反映するためには、サーバーサイドスクリプトが必要ですが、今回はその説明は割愛いたします。)
データ編集インターフェースには、次のオブジェクトを配置しユーザーがデータを入力できるようにします。

  • 行番号入力テキストボックス
  • 名前入力テキストボックス
  • 値入力テキストボックス
  • RGB値入力テキストボックス
  • 更新ボタン

次に更新ボタンをクリックした後に実行する、データ書き換え処理を作成します。XMLデータの書き換えは、通常の変数と同様に、XMLの変数に値をセットすることで実行できます。

function edit_xml () { var idx_node = 0; // 表示された行数より大きな数が入力された場合の調整 if ( mc_edit.txt_no > item_num ) { mc_edit.txt_no = item_num +1; var cln_node = xml_data.firstChild.childNodes[mc_edit.txt_no -2].cloneNode(true); xml_data.firstChild.appendChild( cln_node ); } idx_node = mc_edit.txt_no -1; xml_data.firstChild.childNodes[idx_node].childNodes[ITM_NAME].firstChild.nodeValue = mc_edit.txt_name; xml_data.firstChild.childNodes[idx_node].childNodes[ITM_VAL].firstChild.nodeValue = mc_edit.txt_value; xml_data.firstChild.childNodes[idx_node].childNodes[ITM_CLR].firstChild.nodeValue = mc_edit.txt_clr; // サーバーのファイルを書き換えるには、ここにsendAndLoadなどの記述をする }

これで一通りの機能が実装できました。この仕組みを利用すれば、財務データの棒グラフや折れ線グラフ、ショッピングカートなど、Flashを利用した様々なインターフェースへの応用が可能です。

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