初級
Android端末、本当に面白いです。Androidのバージョン2.2以降ではAdobe AIRのRuntimeをインストールすることができ、Adobe AIRアプリが動きます。つまり、Flashの開発環境で、ActionScriptそのままで、Androidコンテンツ/アプリを作成することができるのです。というわけで、本記事ではAdobe AIR for Androidの開発環境の設定方法を解説します。
※Windowsユーザーは、「Adobe AIR for Androidの使い方 Windows編」をご覧ください。
【準備するもの】
【作業手順】
さあ、やりますか。
まず以下のサイトからAndroid SDKをダウンロードします。

Android SDK | Android Developers http://developer.android.com/sdk/
「android-sdk-mac_86.zip」を適当な場所にダウンロードして解凍してください。僕はMacintosh HDの直下(/android-sdk-mac_86/)に設置しました。
Windowsの場合は、この後、USBドライバのインストールなどが必要ですが、Mac OSの場合は必要ありません。
次に、開発したAdobe AIRアプリをAndroid端末に転送できるようにする設定を行います。
Android端末下のメニューボタンを押して、[設定]→[アプリケーション]→[提供元不明のアプリ]にチェックを入れます。

同じ画面から[開発]→[USBデバッグ]にチェックを入れます。

これらの設定後、Android端末をUSBケーブルで繋ぎ、接続できているのか動作確認してみましょう。ステップ1でダウンロードしたandroid-sdk-mac_86フォルダ内の[tools]フォルダ→[adb]というプログラムを使って、Android端末の動作確認やAdobe AIR Runtimeのインストールを行います。この機会に使い方を覚えてください。
使い方がちょっと特殊で、ターミナルから使用します。ターミナルを立ち上げて、adbまでの絶対パスを打ち込みます。
>/android-sdk-mac_86/tools/adb

enterキーを押すと、adbで使えるコマンドがドバっと表示されます。英語ばっかりでびっくりするかもしれませんが、よく読むとadbの使い方を書いてくれてるドキュメントだったりします。これが表示されると、adbが正常に動いてます。

次に本体との接続確認をします。先程のadbのパスの後ろに「devices」というオプションを付けます。
>/android-sdk-mac_86/tools/adb devices

enterキーを押すと…端末IDが確認できました!ちゃんと接続されています!

このステップで行うことは以下の2つです。
まず、Android端末にAIR 2.5 Runtimeをインストールするところまでやってみましょう。Adobe labsからもろもろのファイルをダウンロードします。[Sign-up now to participate in the AIR for Android prerelease program]からサインアップします。

http://labs.adobe.com/technologies/air2/android/
ログインIDを持っていても[REGISTER NOW! ]から入るみたいです。気を引き締めて常に新鮮な気持ちで!

[Download Software]→[Download AIR for Android Builds]へ。

[1. AIR 2.5 Runtime - Device [For FroYo onwards]]をクリックして、Android用のAIR Runtime「Runtime_Device_Froyo_20100610.apk」をダウンロードします。とりあえずデスクトップに落とします。

このAIR Runtimeを、ステップ2の実機動作確認で使用したadbを使って、Android端末にインストールします。ターミナルを開いて、以下のコマンドを入力します。
>/android-sdk-mac_86/tools/adb install /Users/ユーザー名/Desktop/Runtime_Device_Froyo_20100802.apk

しばらくしてSuccessってなるとインストール完了です。

次にExtension Managerを使って、FlashCS5にAIR 2.5 SDKを設定します。先程のAIR 2.5 Runtimeのリンクの下にCS5用のリンクがあるので、「AIRforAndroid_FlashCS5.zip」をダウンロードして解凍します。

解凍してできたAIRforAndroid_FlashCS5.zxpをダブルクリックすると、Extension Managerが立ち上がるので、この機能拡張をFlash CS5にインストールしてください。

機能拡張をインストールしたらFlash CS5を起動して、適当にサンプルを作ります。[新規作成]→[ActionScript3.0]か、[テンプレートから作成]→[AIR for Android]を選択します。
トラちゃんの絵を描いてみました。

完成したら「HelloAndroid.fla」としていったん保存します。パブリッシュする前に[ファイル]→[パブリッシュ設定...]でAIR for Androidの設定を確認します。[Flash]タブの[Player]を[AIR Android]に設定します。

その隣の[設定...]ボタンを押し、「Application & Installer Settings」画面を開きます。
[General]タブでは、Androidアプリの設定を行います。
| Output file | プログラムファイル名の設定。拡張子は.apk |
|---|---|
| App name | Android端末で表示されるアプリ名。 |
| App ID | Android端末内でのアプリケーションID。このIDでアプリを区別するため、他のアプリと被らない名前にしましょう。 |
| Version | 適当に。 |
| Aspect ratio | Portrait(縦持ち用のアプリ)、Landscape(横持ち用のアプリ) |
| FullScreen | フルスクリーン表示かどうか。 |
| Auto orientation | 端末を回転させた時に、それに合わせてコンテンツを回転させるかどうか。 |

[Deployment]タブでは、Flashからの書き出し設定を行います。
| Certificate | Adobe AIRの証明書を設定する。なければCreateボタンで作りましょう。 |
|---|---|
| Password | Adobe AIRの証明書のパスワードを再度入力する。 |
| After publishing | この項目が重要!これを設定しておくと、パブリッシュしたコンテンツを実機で直接確認できる! |
| Path to adb executable in Android SDK tools folder | 今まで何回か使ったadb.exeのパスを入力する。筆者の場合は「C:¥android-sdk-windows¥tools¥adb.exe 」。 |
| Install application on the connected Android device/Launch application on the connected Android device | 両方にチェックを入れると、パブリッシュしたAdobe AIRアプリが自動的にAndroid端末に送られ立ち上がる。便利!!!! |

[Icon]タブ
Android端末に表示されるアプリアイコンの設定を行います。設定しなければ、Androidのデフォルトアイコンが適用されます。

以上の設定が終わったらAndroid端末をPCに繋いでパブリッシュしてみましょう。
じゃじゃーーーーーーーーん!

かっこいいよ、トラちゃーーーーーーん。
今回のサンプルは絵を描いただけなのですが、いろいろ試してみたところ、Papervision3Dなどの複雑なプログラムで組んだアプリや、サーバと通信するようなアプリでもグリグリ動きます(Adobe AIRだから当たり前ですね)。今までにFlashで作ったコンテンツをお持ちの方は、それをAIR for Androidアプリとして書き出してみるだけでも面白いのではないでしょうか。最新のスマートフォン上で走る最新のFlashコンテンツは、技術的にもビジネス的にもとても魅力あるものだと感じています。
筆者のブログでは、Windows版ですが、Flash CS4でのAIR for Androidの設定方法を紹介してます。ご興味ある方はそちらも参考にしていただければと思います。
http://www.hara3.net/blog/2010/06/air-for-android.html