作成日

11 April 2011

本記事では、4月11日に発表されたAdobe® Flash® Professional CS5.5の新機能について紹介します。

Flash Professional CS5.5 新機能 01(本記事)
モバイル、Adobe® AIR®/Text Layout Framework(TLF)/コーディング環境/タイムライン、アニメーション

Flash Professional CS5.5 新機能 02
ビットマップ/Flashプロジェクト/UI、オーサリング

モバイル、Adobe AIR

AIR 2.6 SDKの統合

先日リリースされたAIR 2.6 SDKが統合されます。これにより、AIRの書き出しオプションとして[AIR for Android]と[AIR for iOS]が追加されます(Adobe Flash Professional CS5 Extension for AIR 2.5のインストールは不要です)。

Androidアプリを作成するには、AIR for Androidテンプレートを選択してflaファイルを新規作成し、ファイルメニューの[AIR for Android 設定]ダイアログから各種設定を行います。

AIR 2.6 SDKには、マイク/カメラロールからの読み取り/カメラUI/Retinaディスプレイなど最新のAPI for iOSが含まれています。また、[AIR for iOS 設定]ダイアログには、Retinaディスプレイのサポート用に[解像度]のドロップダウンメニューが追加されています。

Adobe AIR 2.6 の公開と iOS のサポート - akihiro kamijo
iOS 視点からの Adobe AIR 2.6 の新機能 - akihiro kamijo

USB経由でデバイスを使用したムービーのデバッグ

AIR for Androidテンプレートをベースにしたflaファイルでは、[デバッグ]メニューの[USB 経由でデバイスを使用]を選択して、USB接続したデバイス上でムービーをデバッグすることができます。

モバイルやAdobe AIR用のコードスニペット

[コードスニペット]パネルには、モバイルAIRアプリを作成するための様々なスニペットが追加されます。例えば、加速度センサー、マルチタッチ操作、データの保存/ロードなどを簡単に利用できるようになります。

Text Layout Framework(TLF)

TLFパフォーマンスの向上、ファイルサイズの最適化

TLFのパフォーマンスが向上します。スクロールの速度が飛躍的に速くなり、TLFテキストブロックの作成や、作成済みのブロックへの入力に関するパフォーマンスも向上します。これにより、AndroidなどのモバイルデバイスでTLFをより快適に使用できるようになるでしょう。ただし、これらのパフォーマンスの向上は、リンクされたテキストブロックには適用されず、単一のブロックのみに適用されます。なお、TLF関連のすべてのAPIはCS5と同じです。

また、SWFへのTLFテキストの書き出しが最適化されます。これにより、SWFのファイルサイズが小さくなり、Flash Playerでのパフォーマンスが向上します。

TCMテキスト(静止TLF)

TLFテキストに新たな形式「TCMテキスト」が追加されます。この形式を使うと、 TLFテキストを含むSWFのファイルサイズを大幅に削減することができます。このTCMテキストを利用するには、インスタンス名を持たないTLFブロックを作成するだけです。なお、TCMテキストはインスタンス名を持たないので、実行時にActionScriptで変更を施すことはできません。これは、TCMテキストがTLFTextField APIを持たずに出力されるためです。その代り、約20KBの容量が節約されます。例えば、バナー広告用にTLFテキストが必要だが出力サイズが大きすぎる場合などにTCMテキストを利用できるでしょう。

TLFのスタイルシートのサポート

TLFは、クラシックテキストと同様にスタイルシートをサポートします。スタイルシートを作成し、TLFブロックに追加してテキストの属性を変更することができます。

TLFタブルーラー

「タブルーラー」機能を実装し、TLFテキストにタブストップを追加し、テキストを揃えることができるようになります(もともとTLFの機能としてありましたが、CS5では採用されていませんでした)。また、ステージにあるTLFテキストフィールドにタブ文字を入力できるようになります。この機能は、他のリッチテキスト編集アプリケーションでのタブストップ機能と同じように動作します。

コーディング環境

スニペットのHUD機能

[コードスニペット]パネルにHUD(ヘッドアップディスプレイ)機能がつきます。これにより、ActionScript 3.0コードの挿入とそのコードの動作を学習するプロセスが大幅に効率化されます。パネル内のスニペットを選択すると、HUDが表示され、スニペットの説明やその基礎となるActionScript 3.0コードを確認できます。このHUDに表示される情報は読み取り専用ですが、インスタンス名/フレーム番号/ターゲットオブジェクトなどのキー項目はインタラクティブに操作できるようになっており、インタラクティブな領域は文字形式やロールオーバーによって識別できます。例えば、パネル内のコードスニペットのインスタンス名をクリックし、ステージにドラッグすることで、シンボルに割り当てることができます。

タイムライン、アニメーション

レイヤーのコピー&ペースト機能の強化

レイヤーのコピー&ペースト機能の強化され、モーションやIK(インバースキネマティクス)などすべてのレイヤータイプをコピー&ペーストすることができます。レイヤー上のコンテンツはすべてコピーされ、同一タイムライン上、異なるタイムライン上、または異なるFLAファイルへとペーストすることができます。また、選択されたレイヤーの構造は完全に保持されます。例えば、マスクレイヤーとマスクされるレイヤーはペーストされた後もその関係が保持されます。また、フォルダーを選択してコピーすると、フォルダー内のコンテンツすべてがフォルダーと共にペーストされます。

ループ範囲を備えた統合コントローラー

タイムラインとモーションエディターの下部に新しく統合コントローラーが追加されます。このコントローラーを使用すると、オーサリング時にアニメーションの再生やナビゲーションをすばやくコントロールすることができます。

その他に「ループボタン」も追加されました。ループボタンをクリックすると、ループ再生するフレーム範囲を指定するマーカーが表示されます。このループ範囲を利用することで、アニメーションの特定の部分を繰り返し確認することが容易になります。

IK(インバースキネマティクス)のピニング設定

ピニング設定を使用すると、IKボーンの末尾をステージに固定し、アーマチュアのポーズを定義するときにより詳細な制御ができます。固定するピンは、オーサリング時にのみ表示されます。

関連情報