携帯電話を利用し、大型スクリーン上でインタラクションデザインを構築するという新たなデザインにチャレンジしました。街頭などにある大型スクリーンの提供する情報は通常一方通行ですが、今回私たちが提供したのはユーザーデータをリアルタイムに大型スクリーンに反映し、双方向コミュニケーションを大型スクリーン上で行う、新しいエンゲージメント・エクスペリエンスです。

まず始めに2006年8月4日開催の"Adobe IDEAS"イベントの"Design meets Flash"セッション出演依頼を受けたとき、会場のキャパ、セッションの構成を考え、私たちはユーザー参加型で、シンプルな成果物をステージ上で作り上げる事ができないか、と考えました。そこで出てきたアイディアが「携帯電話を使ったユーザー参加型インタラクション」です。イベント参加者900人にどのようなスクリーンセーバー(成果物)が欲しいか質問を投げかけ、携帯電話を介して投票してもらい、ステージ上の大スクリーン上で集計し、成果物に反映するという投票システムをFlashで構築することにしました。
投票内容はスクリーンセーバーに載せるフォントの選択です。
ステージ上の大スクリーンに各々フォントが設定されているA、B、C、という3つのエリアを用意し、ユーザーがより多く集まったエリアのフォントを採用します。
以下にユーザー(イベント参加者)からのデータをステージに反映させる投票プロセスを紹介します:

サーバーサイドアプリケーションで、クライアントとしてはステージ上大スクリーンと携帯電話(FlashLite搭載/html)を利用しました。ユーザーがアバターを動かす度に、サーバーにイベントを投げてデータベースに位置情報を登録します。大スクリーン側クライアントは1秒以下の間隔でデータベースにQueryを投げ、更新情報を入手し、大スクリーン上に反映させます。すべてのデータはXMLデータとして受け取り、パースされFlash UIとして表示されます。

いままでのイベントの多くはステージ上の進行と参加者(ユーザー)の間に距離を感じることが多かったが、今回の投票システムはステージと参加者の間のエクスペリエンスの共有が図れた良い例だと思います。また、スクリーンセーバーという一つの目標を会場全体で達成するという企画もエクスペリエンスの共有には大切です。
我々は街頭ビジョンなどを利用したユーザー参加型インタラクションに非常に興味を持ってます。今回の企画のように携帯電話を利用してのインタラクションを発展させると、例えば次のようなプランも考えられます: