フィ ジカルコンピューティングとは、もともとアメリカ、ニューヨーク大学のITP(Interactive Telecommunications Program)でDan O'SullivanとTom Igoeが教えていたコースの名称です。このコースでは、身体(フィジカル)を使った人とコンピューターのコミュニケーションの方法を考えていました。 普段、「マウス」と「キーボード」でパソコンを操作してきた私たちにとって、「身体のちょっとした動き」でパソコンを操作するというのはとても新鮮なことでした。 フィジカルコンピューティングは実際に、アーティストの表現手法として、メディア・インスタレーションで多く利用されています。最近では、某リモコンなどゲームのハードウェアもそれに対応し世を騒がせまし た。
フィジカルコンピューティングに欠かせないものが3つあります。それは、センサー、アクチュエーターそしてプロセッサです。
センサーとは、人の動きや、温度・湿度など周りの状況に反応するものです。例えば、センサーからあるものまでの距離だったり、温度や光、圧力などを計る、様々なセンサーがあります。
LEDやモーターを指すもので、電気信号を物理現象に変換するものです。これにより、Flashでボタンをつくり、クリックするとLEDが光るサンプルなどが作れます。
センサーとアクチュエーター間に入り、情報交換を行う部分を指します。今回の場合は、Gainer(I/Oモジュール)とパソコンがそれにあたります。
Gainer (ゲイナー)はユーザー・インタフェースやメディア・インスタレーションを作るための環境で、オープンソースで開発が進められています。2005年9月に IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー) 准教授 小林 茂氏がはじめとなり、プログラマブル・デバイス・プロジェクト(PDP)の有志からなる開発チームによって開発が始められ、2006年6月に最初の公式リ リース(v1.0.0)を公開し、I/Oモジュール・キットの頒布を開始しました。 Gainerを利用することにより、センサーやアクチュエータをPCに接続し、Flash、Max/MSP、Processingといった幅広いプログラ ミング環境から利用できるようになります。
