20 December 2005
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Adobe Premiere(またはApple Final Cut Proなどの他のノンリニアエディタ)およびFlash Professional 8についての知識が必要です。このチュートリアルは、これらのアプリケーションの初級者から中級者までを対象としています。
中級
Dreamweaver 8の製品ページにある「お客様の成功事例」というポッドでは、いくつかのビデオを提供しています。これらのビデオを再生してみてください。Community MXの同僚であるStephanie Sullivan氏や私が特別出演しています(図1参照)。
これらのビデオのおもしろい点は、暗い中間色の背景は、実際には私がインタビューを受けた場所の背景と異なることです。この背景は、ビデオ処理の編集段階(後処理)で追加されたものです。ビデオカメラマンは、一般に「グリーンスクリーン」と呼ばれる鮮やかな緑色の背景の前で私たちを撮影してから、特定の色調の緑色をマスクするキーイングと呼ばれる処理を行い、その色をもっと見映えのするものに置き換えます。
このチュートリアルでは、私の顔が映ったビデオ(図2参照)を使用して、Flash 8で「トーキングヘッド」ビデオを作成する方法について説明します。ここでは、Adobe Premiere Pro 1.5で作成したトーキングヘッドビデオをFLVウィザードとFlash 8ビデオエンコーダで処理し、QuickTimeムービーからWebページに配置可能なFLVファイルに変換します。
メモ: キーイング用フィルタを備えたApple Final Cut Proなどのノンリニアエディタの使い方を知っていれば、ここで説明する内容を理解することができます。
ここで前置きしておきますが、このチュートリアルは初級者レベルの内容です。ビデオのキーイングは、非常に複雑な作業を要する場合があります。実際、この作業だけを説明しているデジタルビデオの解説書も数多くあります。キーイングに詳しい方の多くは、このチュートリアルを読んでまず「自分ならもっと別の方法で行う」という感想を持つでしょう。おそらくそのとおりでしょうし、私が通常行う方法とも多くの点が異なります。しかし、ここでは何かを出発点とする必要があります。そのために、このチュートリアルでは、まず基本的なワークフローについて説明することにします。
ビデオアプリケーションを持っていなくても、ビデオの編集方法を学ぶつもりがなくても、問題ありません。しかし、近い将来、アルファチャンネル対応のFlashビデオを作成することが必要になるでしょう。そうした万一の場合に備えて、このチュートリアルでは、QuickTimeムービーまたはFLVファイルを使った作業に取り掛かる前に、ビデオエディタの機能について説明します。
キーイングというテクニックは、テレビのニュースを見ると実際に使われている場面を目にすることができます。天気予報では、常に使われています。気象予報士がレーダー画像の前に立ち、背景の中の重要な気象状況を指し示します。放送中のスタジオを見ると、これは少し奇妙な光景です。予報士は緑色または青色の壁の前に立ち、予報を伝えながらその壁を指しつつ、目では自分がレーダー画像の前に立っている場面を映したモニターを見ています。緑色または青色の背景は、ビデオ信号からはキーアウトされ、レーダー画像に置き換えられています。
Adobe PhotoshopやFireworksでマスクを作成する方法がわかっているならば、ビデオのキーイングについてもすでに多くのことを知っていると言えます。マスクでは、取り除く色を決め、エッジを操作し、対象と背景の間のトランジションがスムーズになるように微調整します。PremiereとAdobe After Effectsのどちらでも、この作業はプラグインを使用して行います。
図3に、Premiereのビデオに適用されているマスクを示します。黒い領域内のすべてのものがマスクされます。ただし、このタイプのマスクは、動きがあるという点でグラフィックアプリケーションにおけるマスクとは異なります。たとえば、右側に体を傾けると、白色の領域がその動きに対応して調整されます。これは、特にFlash Professional 8では重要な概念です。ビデオをムービークリップ内に配置し、マスクにドロップシャドウフィルタをアタッチすると、そのシャドウはビデオマスクの形状の変化に合わせて移動したり変化したりします。
最初に必要なことは、作業対象の決定です。ビデオの作成時には、プロジェクト設定がソースファイルの設定と一致していることが必要です。一致していないと、あとで問題が発生します。
QuickTimeでCMXGS.movファイル(ダウンロードしたサンプルコードを参照)を開き、ウィンドウ/ムービーの情報を表示を選択します(またはCtrl+I)。ムービー情報ダイアログボックスに、Premiereでプロジェクトファイルを作成するために必要な情報が表示されます(図4を参照)。ここから、ムービーが320×240ピクセル(Webビデオの標準サイズ)でなければならないこと、およびフレームレートが1秒間に25フレームであることがわかります。このプロジェクトのオーディオは、モノラル44.1kHzです。
Adobe Premiereには、10年以上の歴史があります。Premiereはさまざまな面で、PCにおけるビデオ編集の標準としての位置を固めてきました。MacintoshでAppleがFinal Cut Proを発表する前に、Premiereはクロスプラットフォームのデファクトスタンダードになっていました。Final Cut Proが追い付いてくるとAdobeはMac OS版をあきらめ、PremiereをWindows専用のアプリケーションにしました。
話す人物の顔を処理するビデオ(トーキングヘッドビデオ)をPremiereで作成することは、きわめて簡単です。
「場所」フィールドで、プロジェクトおよびプロジェクトで使用されるすべてのファイルが置かれるフォルダを指定します。最後に、プロジェクトに名前を付けます。完了したら、「OK」をクリックします。
このチュートリアルのファイルが置かれているフォルダをプロジェクトフォルダとして使用できます。プロジェクトの作成後にフォルダの名前や場所を変更することだけは、絶対に行わないでください。Premiereではプロジェクトに関連する多数のファイルがこのフォルダに保存されるため、フォルダの名前や場所を変更すると、プロジェクトで使用されるファイルへのリンクが破壊されます。どうしてもプロジェクトフォルダの場所を変更する必要がある場合は、編集/環境設定/スクラッチディスクを選択し、表示されるダイアログボックスで場所を変更します。
モニタウィンドウの緑色の背景をよく見てください。実際には緑単色ではなく、背景の数か所にグラデーションがあります。背景を観察することは、どのキーイングエフェクトを使用するかを決定することにつながるため、十分に時間をかける意味があります。標準のGreen Screen Keyフィルタでは、この背景にあるさまざまなシェードを得ることはできません。
次の手順は、使用するAdobe Premiereがスタンドアロンの製品(または「体験版」)であるか、Adobe Video Collectionに含まれるバージョンであるかによって異なります。後者のバージョンの場合は、2つの追加のフィルタをAdobe After Effectsと共有しており、ここではその1つであるColor Keyフィルタを使用します。スタンドアロンバージョンにはこのフィルタは含まれていませんが、ほとんどのキーイングはPremiereにデフォルトで含まれているChroma Keyフィルタで実現できます。
Chroma Keyフィルタしかない場合は、次のセクションをお読みください。Color Keyフィルタがある場合は、その後のセクション「Color Keyフィルタによるキーイング」に進みます。
次の手順に従って、デフォルトのChroma Keyフィルタを使用して緑色をキーアウトします。
ヒント:スライダを使用しないでこれらを調整することもできます。パーセンテージが示されている領域で値—青い数字—をクリックし、ドラッグして変更します。これはスマートな方法ですが、インタフェイスに慣れるまではスライダを使用することをお勧めします。また、値をダブルクリックしてから、手動で値を入力することもできます。
最適な外観が得られるまで、さまざまな値を試してみてください。
次のセクションは飛ばして、チュートリアルの残りを次のページから続行し、アルファチャンネルも含めてムービーを書き出す方法を学びます。
次の手順に従って、Adobe Video Collectionに追加で付属しているColor Keyフィルタを使用して緑色をキーアウトします。
ヒント:スライダを使用しないでこれらを調整することもできます。パーセンテージが示されている領域で値—青い数字—をクリックし、ドラッグして変更します。これはスマートな方法ですが、インタフェイスに慣れるまではスライダを使用することをお勧めします。また、値をダブルクリックしてから、手動で値を入力することもできます。
最適な外観が得られるまで、さまざまな値を試してみてください。
次のセクションでは、アルファチャンネルも含めてムービーを書き出す方法について説明します。
Premiereで緑色の画面をキーアウトしたので、次は、Flash 8 Video Encoderで使用するQuickTimeファイルを作成します。
QuickTimeでTalkingHead.movファイルを開くと、意外に思うはずです。依然として緑色の画面が表示されます。しかし、アルファチャンネルも存在しているため問題はありません。まだ使用していないだけです。
アルファチャンネルを含むビデオが用意できたら、Flash Playerで再生できるようにFLV(Flashビデオ)形式に変換する必要があります。これには次の2つの方法があります。1つ目はFlash Professional 8のビデオの読み込みウィザードを使用する方法で、FLVファイルを作成するだけでなく、プレーヤーにコントロール(「スキン」と呼ばれます)を追加できます。2つ目は、Flash 8 Video Encoderを使用する方法です。このスタンドアロンアプリケーションは、Flash Professional 8をインストールすると使用でき、複数のビデオを同時にエンコードできます。
FLVファイルをビデオの読み込みウィザードで作成する場合は、次のセクションを参照してください。Flash 8 Video EncoderでFLVファイルを作成する場合は、その後のセクションに進んでください。
ビデオを作成したので、次に、Flash Professional 8のビデオの読み込みウィザードを使用してFLVを作成する方法について説明します。
この画面で、アルファチャンネルを含むFLVファイルを作成します(図17を参照)。Flash Professional 8と、アルファチャンネルを含むFLVファイルに関しては、いくつかの規則があります。
メモ:スキンは、再生コントロールです。リストには、ビデオに適用できるコントロールのスタイルとして27種類が用意されています。ここで実行したように「なし」を選択すると、ビデオは自動的に再生され、ユーザーはその動作を変更できません。ここで「なし」を選択したのは、このテクニックの動作を確認するためです。
ほかのスキンは、名前が機能を示しています。これらは、ビデオの上に置かれるコントロールと、下に置かれるコントロールの2種類に分けられます。ビデオの上に置かれるコントロールは、実行時にユーザがカーソルをビデオの上に置くと表示されます。ビデオの下に置かれるコントロールは、スキン名に「External」が含まれています。スキンのスタイルを選択すると、プレビューが表示されます。ステージでは、ビデオコンポーネントの下に、外部のスキンスタイル用に約35ピクセルのスペースを残しておく必要があります。このスペースがないと、スキンは途中で切れて表示されるか、まったく表示されません。これは、すべてのスキンが外部SWFファイルであるためです。
スキンスタイルを適用すると、そのスキンのSWFがFlashアプリケーションのフォルダから、ビデオのSWFと同じフォルダにコピーされます。ビデオのSWFとスキンのSWFの両方をWebサーバにアップロードする必要があります。
FLVが作成される進捗状況が表示されます(図19を参照)。FLVが作成されると、Flash Videoエンコードの進捗状況ダイアログボックスが閉じ、ステージにFLVPlaybackコンポーネントが表示されます。
これで作業は終了です。話す人物の顔の背後にイメージを表示できる、アルファチャンネルを含むFlashビデオファイルが作成されました。Flash 8 Video Encoderでビデオをエンコードする方法については、次のセクションを参照してください。または、「高度なリソース」を参照してください。
ビデオをエンコードするもう1つの方法は、Flash Professional 8に付属するFlash 8 Video Encoderを使用するものです。このスタンドアロンアプリケーションには、ビデオの読み込みウィザードにない機能が1つあります。複数のビデオを同時にエンコードすることです。もう1つの大きな違いとして、Flash 8 Video Encoderではビデオにスキンを適用するオプションがありません。これは、Flashで行う必要があります。Flash 8 Video Encoderの機能は、FLVファイルの作成だけです。
「詳細設定」領域には、強力な機能が隠れています。3つのタブ(「エンコーディング」、「キューポイント」、および「切り抜きとカット」)で、ビデオストリームを調整したり、FLVファイルにキューポイントを追加してFlashイベントをトリガできるようにしたり、プロジェクトの物理的なサイズに正確に収まるようにビデオイメージを切り詰めたりすることができます。
エンコードのオプションは、ビデオのエンコードとオーディオのエンコードの2つの領域に分けられます。ここでは、コーデック、ビデオのフレームレート、キーフレームの配置、ビデオの画質などの設定を変更できます。ビデオのサイズも変更できますが、サイズはビデオ編集アプリケーションで変更することを考慮してください。ここで320×240ピクセルのビデオを240×180ピクセルに変更しても、ファイルサイズはまったく小さくなりません。同じことをビデオ編集プログラムで行うと、ファイルサイズは非常に小さくなります。
データレートには2種類の数値があります。実質的なデータレート(情報がユーザーのブラウザにストリーミングされる速さ)は、オーディオとビデオのレートを合計して得られます。図20に示した例では、このデータレートは496kbps(ビデオ400kbps+オーディオ96kbps)で、ダイヤルアップには速すぎます。
Flash Video Encoderの本当に便利な点は、ビデオに適用した設定が保存されるということです。何かをやり直したり、設定を微調整したりする必要がある場合に、ビデオがキュー内のリストに残っているのです。ビデオを選択し、「設定」をクリックし、調整を加えるだけで、新しいFLVファイルを生成できます。
次のセクションでは、作成したFLVファイルをFlash Professional 8に取り込んで、Flash Playerで再生できるSWFファイルを作成する方法について説明します。
Flash 8 Video Encoderを使用してFLVファイルを作成したので、次はそれをFlash Professional 8に取り込んでSWFファイルを作成し、Flash Playerで再生できるようにします。ウィザードを使用する場合とEncoderを使用する場合の主な違いは、Flashでスキンをアタッチする必要があるかどうかです。以下に手順を示します。
メモ:アルファチャンネルを含むビデオは、Flash 8コンポーネントでのみ再生できます。Media–Player 6-7のコンポーネントパネルでは再生できません。
メモ:スキンの選択時に注意する必要があることは、一部のスキン(スキン名に「External」が含まれるもの)はFLVPlaybackコンポーネントが使用する領域の下に置かれるということです。外部スキンを使用する場合は、コントロールを置くために、ムービーの下に約35ピクセル残してください。
図26では、ニューヨーク市42丁目の通りの様子を写した写真を使いました。Layer 1を追加し、FLV再生コンポーネントのLayer 2をイメージの上に配置してから、プロパティインスペクタでビデオのパラメータを設定しています。
これで作業は終了です。話す人物の顔の背後にイメージを表示できる、アルファチャンネルを含むFlashビデオファイルが作成されました。
アルファチャンネルを含むビデオを作成できるため、ビデオ、話す人物の顔のビデオ、目を引くバナー広告をWebページに組み込むことができます。Flashでの処理には追加のハードウェア、ソフトウェアは不要で、高度なWeb開発の技術さえも必要としません。マウスをクリックすることさえできれば、ビデオをWebページに追加できます。
ビデオ編集アプリケーションとFlashの両方で、このテクニックをお試しください。ここではAdobe Premiereを使用しましたが、Adobe After EffectsとApple Final Cut Proのどちらにも、きわめて強力なキーイングフィルタが多数用意されています。これらの使用方法を身に付けてください。
ビデオ制作スタジオや地元のテレビ局を訪問することができるならば、「緑色の画面」での撮影を見学できるかもしれません。影を消すために、背景に照明が当てられていることに注意してください。自分でビデオを作成してアルファチャンネルを追加する場合は、単色(白い壁などの単色)を背景にして対象を撮影し、得られた素材を使用してください。「プロ級の品質」にはならないかもしれませんが、妥協も必要です。