
注意:この習得ガイドでは、Flashビデオの概要について説明し、スキルの向上に役立つツールを紹介します。取り上げる素材の多くは、Flash製品ドキュメンテーションに含まれているものです。新しい機能の使用方法を学習する場合は、Flashヘルプ(Flash LiveDocsにも掲載されています)を最初に参照してください。
Flashビデオを使用すると、ほとんどのユーザが表示可能な形式で、ビデオをWebページに簡単に配置できます。 このガイドでは、Flashビデオの作成方法や配置方法に関する情報など、Flashビデオの概要について説明します。
この習得ガイドに従って学習を進めるには、次のソフトウェアをインストールする必要があります。
注意:この習得ガイドは、Flash CS3 Professionalユーザを対象にしています。Flash Professional 8を使用している場合は、以前のバージョンのFlashビデオ習得ガイド*を参照してください。
次のステップは、Flashビデオコンテンツを作成してオンラインでパブリッシュする方法を示しています。 オンデマンド(録画済み)ビデオとライブビデオでは、ビデオの作成方法およびパブリッシュ方法が異なります。
ライブビデオについて詳しくは、Flash Media Server(Flash Communication Server)Developer Centerを参照してください。
ビデオとインターネットは、非常に相性の良い組み合わせのように思われます。 ビデオは日々の視覚的体験を最も忠実に再現するメディアであり、インターネットは興味深いコンテンツに満ちた広大な遊び場です。 そのため、データ、コンテンツおよびインタラクティブなコントロールとビデオを統合し、テレビとビデオの組み合わせでは得られないリッチなエクスペリエンスを提供している魅力的なWebサイトが多数存在すると思われるかもしれません。
残念ながら、Web上に公開された初期のビデオコンテンツの多くは、コンピュータのモニタ上で再生される四角形のコンテンツにすぎませんでした。また、通常は別のポップアップウィンドウで表示されたため、生成元のWebサイトのページが隠されることも少なくありませんでした。 これらのビデオ映像の多くはサイズが小さく画質も悪かったため、全体的なエクスペリエンスは良いものではありませんでした。
これまでデザイナーは、次のような技術的な課題により、ビデオコンテンツの潜在的な能力を十分に引き出すことができませんでした。
ビデオは大量のデータを必要とする表現形式であり、短いビデオクリップでも数メガバイトの表示データが必要になります。 ブロードバンドの発展により、この技術的障害が大幅に軽減されました。 ビデオコンテンツをWeb経由で受信するのに必要な帯域幅を確保できるサイトビジターが増えていますが、多くのビジターにとってファイルサイズは依然として問題になりうるものです。
インタラクティビティを実現したり、ナビゲーションコントロールを作成したり、ビデオと他のリッチメディアコンテンツを融合したりするためのツールセットはまだ標準化されていません。 また、ビデオ再生用のクライアントがビジターのシステムにあらかじめインストールされていることはほとんどありません。そのため、ビジターの多くは、まずサイトの利用を中断してプラグインやサードパーティのアプリケーションをダウンロードしてからでないとビデオを表示できません。
Web用のビデオ形式の大部分は、四角形のウィンドウでビデオを再生すること以外のリッチなメディア機能を備えていません。
幸いにも、こうした問題はFlashビデオによって克服できます。Flashビデオでは、ビデオコンテンツがコンテキストに従ってシームレスに提供されます。サイトビジターは、Flash Playerを使ってこのビデオコンテンツを再生できます。
ビデオについて詳しくは、「ビデオ標準の概要」を参照してください。
Flashビデオには、データ、グラフィック、サウンドおよび動的なインタラクティブコントロールとビデオを融合して、ビジターを夢中にさせるリッチなエクスペリエンスを実現するのに役立つ、技術面およびクリエイティブな面でのメリットがあります。 Flashを使用してビデオをオンラインで提供することの利点として以下が挙げられます。
2002年にFlashビデオが登場して以来、Flash Playerは最も多くインストールされているインターネット用ビデオクライアントとなり、インターネットに接続されているパーソナルコンピュータの96%以上で使用されています。 また、Flash Playerは様々なプラットフォームやオペレーティングシステム上で動作します。 この普及率の高さにより、ほとんどのビジターは追加のプラグインをダウンロードせずにFlashビデオを表示できます。したがって、開発、テストおよびサポートのコストを低く抑えながら、より多くのユーザにコンテンツを提供することができます。
FlashビデオはWebサイトにシームレスに統合できます。また、ビデオコンテンツに新しい「スキン」を追加してブランドをカスタマイズしたり、独自のビデオ再生コントロールをデザインしたりできます。さらに、ビデオのサイズや縦横比を設定したり、データソースに応じてビデオを動的に変化させることもできます。
Flashビデオは、ユーザを夢中にさせるインタラクティブなエクスペリエンスを提供します。 FlashではFlashビデオが単に別のメディアの種類として扱われるため、SWFファイル内の他のオブジェクトと同様に、ビデオコンテンツに対してレイヤー処理やスクリプト処理を実行したり、ビデオコンテンツを制御したりできます。 別のポップアップウィンドウでビデオを再生するのとは違い、Flashビデオでは、コンテンツと一体化した円滑な視聴体験をユーザに提供できます。
次の図は、Flashビデオをテキストやグラフィックと同期させた高度なWebページの例です。 青の点線で囲まれた領域にはSWFファイルが表示され、赤の点線で囲まれた領域にはFlashビデオ(FLV)ファイルがSWFコンテンツの一部として表示されます。 SWFファイルには、グラフィック、テキスト、クライアントロジック(ビデオコントロールの作成ロジックなど)、 および外部のFLVファイルへの参照を含めることができます。SWFファイルはFlash Playerで再生されます。 FLVファイルに含まれる主な要素はオーディオとビデオです。FLVファイルはSWFファイル内で再生されます(図1を参照)。

図1.Flashビデオの機能とビデオ作成ツールについて
魅力的なFlashビデオエクスペリエンスを作成および配信するために使用できるツール、機能、サーバおよびサービスを次の一覧に示します。
Flash CS3 Professionalは、Flashビデオのユーザインターフェイスを作成する際に使用される主なツールです。
Flash CS3 Professionalと以下の追加ツールを併用することにより、ビデオの作成オプションと配信オプションが大幅に増加します。
サイトでFlashビデオを使用するには、まずビデオの配信方法を決定する必要があります。主な配信オプションは、プログレッシブダウンロードとストリーミングビデオの2つです (両者の重要な違いの1つは、FLVファイルはデフォルトでプログレッシブにダウンロードされるということです。 ストリーミングビデオをダウンロードするには、Flash Media Serverを使用する必要があります)。
注意:この他にFlashタイムラインにビデオを埋め込む方法もありますが、オーディオトラックを含まない非常に短いビデオクリップの場合以外はお勧めしません。
配信オプションの決定方法については、表1を参照してください。左側の列は配信条件を、右側の列は推奨される配信オプションをそれぞれ示しています。 2つのオプションにマークがついている場合は、どちらのオプションも推奨されるということを意味します。
| 埋め込み | プログレッシブ | ストリーミング | |
|---|---|---|---|
| クリップの長さが5秒未満 | |||
| クリップの長さが5~30秒 | |||
| クリップの長さが30秒超 | |||
| 見込み視聴者数が少ない | |||
| 見込み視聴者数が普通または多い | |||
| 直ちに再生を開始 | |||
| 知的所有権の保護 | |||
| ライブビデオのストリーミング | |||
| ビジターの帯域幅に応じた可変ストリーミングレート | |||
| SMILを使用したファイル選択の制御 |
配信オプションについて詳しくは、「Flashビデオの配信オプション」を参照してください。
配信オプションを決定したら、使用するオーサリングツールを選択します。使用可能なオーサリングツールはFlashまたはDreamweaverのいずれかです。
ビデオをサイトにすばやく簡単に配置する必要があり、簡単なビデオコントロール(再生、停止、一時停止、前方スキップ、後方スキップ)以外のインタラクティブなエレメントを必要としない場合は、ビデオをDreamweaverに直接読み込む方法が最も適しています。 Dreamweaverソリューションを使用すると、HTMLベースのページレイアウトにFlashビデオを間単に統合することができます。
よりインタラクティブなエクスペリエンスを構築したり、ビデオのルックアンドフィールを大幅にカスタマイズする必要がある場合は、Flash CS3のビデオ機能を使用してください。 また、Flashビデオ(FLV)ファイルをエンコードするには、Flash CS3 Professionalが必要です。
オーサリングオプションについて詳しくは、「WebページへのFlashビデオの追加」を参照してください。