ビデオショーケーステンプレートのカスタマイズ方法の解説に入る前に、記事を理解しやすくするために、はじめにこのテンプレートの概要を説明しておきましょう。もし、この手のテンプレートに馴染みのあるという人は、次のカスタマイズ解説ページへスキップしても構いません。
まずは、この記事で登場する用語の確認です。
Tip: このビデオショーケースの目的上、プログレッシブ配信の場合、ナビゲーションキューポイントはエンコーディング時に埋め込まなければなりません。そうすることで、チャプタボタンがクリックされた時、正確なナビゲーションが行えるようになります。
このビデオショーケースでは、複数のビデオを表示するためにテンプレート手法を採用しています。異なるセクションのビデオを表示することができますが、たった1つのテンプレートを作るだけでいいのです。ビデオ、画像、テキストのデータをSWFファイルとは別に外部ファイルとして用意し、1つのコンテンツレイアウトに差し替え表示しています(図1)。

図1: 各データの流れ
これらの外部ファイルは、SWFファイルと同じディレクトリに置いておきます。SWFファイルがWebブラウザで実行されると、ビデオショーケースの設定を定義したXMLファイルを読み込み、その内容に従ってテキスト、画像、ビデオファイルを読み込みます。
このように外部ファイルを使ったアプローチだと、Flashファイルを修正することなく、コンテンツの変更を行うことができます。つまり、Flashを使ったことがない人でもFlashサイトの更新作業を行うことができるのです。もう1つのメリットは、SWFファイルが読み込まれる前に、XMLファイルを差し替えることができることです。たとえば、違う言語のテキストコンテンツを用意して、アクセスしてきたユーザーの地域によって表示言語を変えたり、異なるコンテンツセットを用意して、ターゲットユーザーごとにコンテンツ内容を変えるということができます。
全体的なカスタマイズフローは以下の通りです。
FLAファイルの中身は至ってシンプルです。このテンプレートでは、各コンテンツは外部ファイルとして用意しているため、SWFファイル自体のファイルサイズはかなり小さくなっています。見た目やレイアウトを好みのスタイルに変更するには、マインタイムラインのフレーム1に配置しているアセットを編集します(図2)。

図2: サンプル提供しているテンプレートの初期状態の外観
XMLファイルは、「.xml」拡張子を付けたテキストファイルです。通常、XMLファイルの中身は、プログラムやレイアウトのロジックではなく、単にデータの関係性を示す内容が記述されています。その記述内容をもとに、Webアプリケーションはサーバとローカルコンピュータの間で、テキストや情報を行き来させます。
XML言語では、ユーザーが定義したペアのタグを使います。ちょうどHTMLタグのような感じです。タグ同士の関係性や入れ子記述方法によって、データの構造を示しています。この記事のビデオショーケースでもXMLファイルを使用しています。まずは、以下の例をもとに、ビデオセクションの書き方を覚えてください。
<showcase> <section> <title>ATV Riding</title> <video>video/ATV.flv</video> </section> <section> <title>Jetskiing</title> <video>video/JetSki.flv</video> </section> </showcase>
タグは括弧(<>)で囲まれた部分で、開始タグと終了タグのペアとなっています。終了タグと開始タグは同じですが、終了タグには頭にスラッシュ(/)が入ります。このペアタグとその間に囲まれている記述を合わせて「ノード」といいます。
XML ファイルには、必ず「ルートノード」があり、ドキュメント内の他のすべてのノードを含むノードです。上記の例では、
Tip: XMLファイルの記述スタイルを覚えるための簡単な方法は、サンプルを元に編集していくことです。
当たり前のことかもしれませんが、このビデオショーケースの概要を把握したら、すぐにファイルを開いて作業してみるのではなく、まずはカスタマイズの内容をプランニングしましょう。セクションの数は? 各セクションのチャプタ数は? チャプタボタンのサムネイルはどうやって作る? どのような見た目にする?……。
カスタマイズのアイデア出しに少し時間をかけてもいいでしょう。アイデアが固まっている方が、カスタマイズ作業もスムーズに行えます。