
これまでHTMLページにSWFファイルを埋め込む際には、Adobe Flash Player向けのリッチメディアコンテンツをパブリッシュする仕組みの一環として、2重のタグ*を用いる方法が多用されてきました。この方法の一番の欠点といえば、最近のWeb標準との準拠性に欠ける旧式のベンダ固有のマークアップが用いられるということです。また、この方法ではマークアップ内に代替コンテンツを含めることもできません。
この問題を解決するために開発されたのが、リッチメディアコンテンツをWebページに埋め込む際に、標準規格との親和性にも優れたいくつかの方法を提供するSWFObject 2*です。SWFObject 2は、プラグインなしでWebを閲覧するユーザのための代替コンテンツの使用や、検索エンジンが当該コンテンツをインデックスしやすくするための支援策、さらには、ビジターをFlash Playerのダウンロードページに誘導することにも対応しています。
SWFObject 2には、Flash Player向けのリッチメディアコンテンツを埋め込む方法としてスタティックパブリッシングとダイナミックパブリッシングの2種類が用意されています。どちらのパブリッシング方法でも代替コンテンツは利用できるものの、用いられるテクニックには違いがあります。
object要素*が用いられ、SWFコンテンツと所定の代替コンテンツのどちらを表示するかを、ブラウザが判断できるようにします。2つのパブリッシング方法には幾分の違いがあります。例えば、仮にエンドユーザのブラウザにFlash PlayerがインストールされているもののJavaScriptが無効化されているようなケースでは、スタティックパブリッシングはリッチメディアコンテンツを表示できるもののダイナミックパブリッシングではこのコンテンツを表示することができません。また、どのパブリッシング方法を利用するかによって、代替コンテンツとSWFコンテンツ(サポートされている場合のみ)では検索エンジンが解釈する内容に違いが出ることもあります。
このチュートリアルではWebコンテンツの総合的なユーザ体験と検索精度を高める上で有効な、代替コンテンツの使用法について解説します。SWFObject 2の紹介記事については、「SWFObject 2を用いたFlash Playerのバージョン検知とSWFファイルの埋め込み」を参照してください。
このチュートリアルを完了するには、次に挙げるソフトウェアまたはファイルをインストールする必要があります。
Flashオーサリングツール、HTMLおよびJavaScriptに関する基礎知識。
Bobby van der Sluisは、オランダ・アムステルダムに本拠を置き、数々の受賞歴を誇るAdobe Flash専門のクリエイティブエージェンシー、Refunk*に勤務しています。BobbyはWeb標準とAdobe Flashの大ファンであり、時折これらのトピックについての執筆物を個人のWebサイト*またはオンラインマガジンで公開しています。BobbyはUFO*の作者であるとともに、SWFObject 2*の共同作者でもあります。UFOとSWFObject 2は、Adobe Flash Playerの検出およびWebページへのSWFファイルの埋め込みを目的とした、オープンソースの定評あるJavaScriptライブラリです。