Flash Playerキャッシュは、Flash Player 9 Update 3(9,0,115,0)の新機能です。このキャッシュを使用すると、Adobeにより署名されたファイルをFlash Playerがキャッシュできます。キャッシュファイルの拡張子は.swzです。
Flash Playerキャッシュには、ブラウザキャッシュとは異なる幾つかの役立つ利点があります。キャッシュされたSWZファイルはAdobeにより署名されているため、最初のダウンロード元であったドメインだけでなく、複数のドメインで再使用できます。 例えば、framework.swzを http://www.a.com からロードし、Flash Playerのキャッシュに格納した場合を考えます。同じframework.swzファイルを http://www.b.comからダウンロードする必要がある場合、Flash Playerはキャッシュを検索し、a.comのframework.swzファイルを見つけます。一致ファイルが見つかると、Flash Playerはb.comから新しいファイルをダウンロードせずに、キャッシュされたファイルを使用します。
SWZファイルは、ブラウザを閉じた後でもキャッシュに保持されます。エンドユーザがFlash Playerの設定マネージャの設定を変更してキャッシュ機能を限定しない限り、ファイルは半永久的にキャッシュに保持されます。ただし、キャッシュサイズの上限に達すると、新たにキャッシュされるSWZファイルにより、使用されていない古いSWZファイルがキャッシュから削除される場合があります。
Flash Playerはシステム上のすべてのブラウザに対して1つの共通のキャッシュを使用するため、1つのフレームワークに付き1コピーだけ存在すれば済みます。つまり、Microsoft Internet Explorerを使用してSWZファイルをダウンロードすると、同じSWZファイルをMozilla Firefoxでも利用できます。
Flex 3は、Flash Playerキャッシュの利点を活用する最初のテクノロジです。Flex 3では、フレームワークライブラリコードはランタイム共有ライブラリ(RSL)にまとめられます。RSLは、SWZファイルまたはSWFファイルのいずれかで、アプリケーションには静的にリンクされず、実行時にロードされます。このため、アプリケーションのファイルサイズはより小さくなります。
開発者は、Flash Playerキャッシュにはロードされない通常のSWFファイルである、無署名RSLを使用することもできます。無署名RSLの場合は、ブラウザのキャッシュを使用してダウンロード回数を抑えます。
Flexの署名付きRSLの場合、ユーザのコンピュータで実行中の1つのアプリケーションでキャッシュされると、アプリケーションのロード元であった当初のドメインに関わらず、あらゆるアプリケーションで使用できるようになります。 Flexアプリケーションはまず署名付きRSLを使用するので、これらのRSLはすべてFlash Playerキャッシュへのロードの恩恵を受けることになり、帯域幅コストが削減し、Flexアプリケーションの起動時間が速くなります。