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Adobe Developer Connection / Flexデベロッパーセンター /

Flex 4 マスターシリーズ #06 データ中心型開発(DCD) Part1

著者 舩倉 純氏

舩倉 純氏

Content

  • 使用するツールのダウンロードとインストール
  • データベースとテーブルの作成
  • サンプルアプリケーションの作成
  • 次のステップ

作成日

13 April 2010

ページ ツール

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必要条件

ユーザーレベル

すべて

必要な製品

  • Flash Builder 4 (Download trial)

サンプルファイル

  • SQL (270 KB)
  • addressListApp-debug.zip (1730 KB)
  • addressListApp.fxp (18 KB)

その他の要件

  • PHP 5以降をサポートするWebサーバ
  • MySQL
  • Windows:
    VertrigoServ
    http://vertrigo.sourceforge.net/

Flex 4 マスターシリーズ 連載記事一覧

  • #01 MXML 2009
  • #02 Flash Builder 4 新機能
  • #03 Flex 4 ステート
  • #04 Flex 4 CSS
  • #05 Spark コンポーネント
  • #06 データ中心型開発(DCD) Part1
  • #07 Spark Skining part 1
  • #08 Spark Skining part 2
  • #09 Flex 4 エフェクト
  • #10 Flex 4 Spark Layouts
  • #11 FlexUnit 4
  • #12 データ中心型開発(DCD)Part2

はじめに

このチュートリアルでは、Flash Builder 4の3つのテーマのうちのひとつである、データ中心型開発について紹介します。
Flash Builder 4ではデータやサービス接続機能が強化され、既存のロジックやサービスと接続するアプリケーションの作成がより簡単になっています。
サーバテクノロジーにPHPを採用したサンプルアプリケーション作成を通して紹介いたします。

使用するツールのダウンロードとインストール

VertiroServのインストール:

今回のチュートリアルではFlex4から接続するサーバテクノロジーとしてPHPを使用します。

PHP5をサポートするWebサーバとして、Apache2 + PHP + MySQLをひとつにパッケージ化しているVertigoServをインストールして使用します。

まず最初にVertigoServを以下のサイトからダウンロードします。
http://vertrigo.sourceforge.net/

トップページからダウンロードしたインストーラを実行するとセットアップウィザードが立ち上がります。

図 1 VertrigoServiセットアップ画面
図 1 VertrigoServiセットアップ画面

「次へ」をクリックして進みます。ライセンス条件を確認して、「同意する」をクリックします。

図 2 ライセンス契約書画面
図 2 ライセンス契約書画面

インストールするコンポーネントを選択して「次へ」をクリックします。

図 3 インストールするコンポーネントの選択画面
図 3 インストールするコンポーネントの選択画面

ショートカットを作成するスタートメニューフォルダを選択して「次へ」ボタンをクリックします。

図 4 インストール先フォルダの指定画面
図 4 インストール先フォルダの指定画面

スタートメニューフォルダを選択して「インストール」ボタンをクリックするとインストールが開始されます。

図 5 スタートメニューのフォルダを選択する画面
図 5 スタートメニューのフォルダを選択する画面

インストール終了後、スタートメニューよりVertrigoServを起動します。
「Hide this window and start server」ボタンをクリックすると、Apache + PHP + MySQLのサーバ環境が起動します。

図 6 VertiroServメイン画面
図 6 VertiroServメイン画面

ブラウザで以下のURLにアクセスすると、インストールされたパッケージを確認することができます。
http://localhost/

/content/dotcom/jp/devnet/flex/articles/flex4_tutorials_no3/jcr:content/articlecontentAdobe/image_5/file

データベースとテーブルの作成

VertrigoServでインストールしたMySQLを用いてデータベースを作成します。
最初にインストールしたMySQLのディレクトリに移動します。

C:¥>cd "C:¥Program Files¥VertrigoServ¥Mysql¥bin"

Mysqlコマンドでログインします。

C:¥Program Files¥VertrigoServ¥Mysql¥bin>mysql -u root -p Enter password: ********(初期パスワードはvertrigo)

Flexという名前のデータベースを作成します。

mysql> create database flex;

作成したデータベースを確認します。

mysql> show databases; +--------------------+ | Database | +--------------------+ | information_schema | | flex | | mysql | | phpmyadmin | +--------------------+

作成したデータベースで使用するユーザを作成して権限も与えます。
ここではflextutorialというユーザを作成しています。<パスワード>は各自の環境に合わせて設定してください。

mysql > grant ALL PRIVILEGES on flex.* TO flextutorial@localhost IDENTIFIED BY '<パスワード>' WITH GRANT OPTION;

一度MySQLを終了します。

mysql > exit;

サンプルのSQLファイルをmysql >C:¥Program Files¥VertrigoServ¥Mysql¥bin以下にコピーしておきます。

dir/w C:¥Program Files¥VertrigoServ¥Mysql¥bin のディレクトリ [.] [..] demo.sql mysql.exe mysqladmin.exe mysqldump.exe v_mysqld.exe

作成したflextutorialユーザでテーブルを作成してデータをセットします。

mysql >mysql -u flextutorial -p flex <demo.sql Enter password:

作成したテーブルを確認します。

mysql> show tables; +----------------+ | Tables_in_flex | +----------------+ | address | +----------------+ 1 row in set (0.00 sec)

作成したaddressテーブルの詳細を確認します。

mysql> desc address; +-----------+--------------+------+-----+---------+----------------+ | Field | Type | Null | Key | Default | Extra | +-----------+--------------+------+-----+---------+----------------+ | ID | int(11) | NO | PRI | NULL | auto_increment | | name | varchar(255) | YES | | NULL | | | email | varchar(255) | YES | | NULL | | | zipcode | varchar(10) | YES | | NULL | | | state | varchar(50) | YES | | NULL | | | address | varchar(255) | YES | | NULL | | | tel | varchar(100) | YES | | NULL | | | age | varchar(50) | YES | | NULL | | | versionNo | int(11) | YES | | NULL | | +-----------+--------------+------+-----+---------+----------------+

登録したデータの数を確認します。

mysql> select count(*) from address; +----------+ | count(*) | +----------+ | 6000 | +----------+ 1 row in set (0.00 sec)

mysqlコマンドを終了します。

mysql>exit;

これでサーバ側で必要なPHP環境とデータベースの構築が完了いたしました。
次はFlash Builder 4を使ってサンプルアプリケーションの構築をします。

サンプルアプリケーションの作成

Step1. Flex プロジェクトの作成

Flash Builder 4を起動してメニューよりファイル->新規->Flexプロジェクトを選択します。

新規Flexプロジェクト生成のダイアログが立ち上がるので以下のように設定します。

プロジェクト名: addressListApp
アプリケーションの種類 デスクトップ(Adobe AIRで実行) ※Webを選択しても問題ありません。
Flex SDKのバージョン: デフォルトのSDKを使用する。
アプリケーションサーバの種類: PHP

図 7 新規Flexプロジェクト作成
図 7 新規Flexプロジェクト作成

「次へ」をクリックするとPHPサーバ設定の画面が表示されます。
以下のように設定します。
設定の入力後、「設定を検証」ボタンをクリックしてパスが有効であるか確認します。

Webルート:C:¥Program Files¥VertrigoServ¥www¥
ルートURL: http://localhost/

図 8 PHPサーバ設定画面
図 8 PHPサーバ設定画面

「次へ」をクリックするとライブラリパスの設定画面が表示されるので、終了ボタンをクリックしてプロジェクトを生成します。

図 9 ライブラリパス設定画面
図 9 ライブラリパス設定画面

Step2.データとサービスに接続

生成したプロジェクトを選択して、メニューよりデータ->データとサービスに接続..を選択します。データとサービスを設定するダイアログ画面が表示されます。

図 10 サービスタイプ設定画面
図 10 サービスタイプ設定画面

サービスタイプを選択で、PHPを選択して「次へ」をクリックします。
PHPサービスを設定する画面が表示されます。
ここではPHPのクラスをデータベースより生成するため、「ここをクリックしてサンプルを生成してください」のリンクをクリックします。

図 11 PHPサービス設定画面(初期状態)
図 11 PHPサービス設定画面(初期状態)

FlexアプリケーションからPHPのコードにアクセスするためのZend AMFをインストールする確認ダイアログが表示されますので、OKをクリックしてインストールします。

図 12 Zend AMFの新ストール確認
図 12 Zend AMFの新ストール確認

インストールが成功すると、Zend AMFのバージョンチェックをして、最新のZend AMFを入手して手動更新する方法が表示されます。ここではOKボタンをクリックして次に進みます。

図 13 Zend AMFのバージョンチェック画面
図 13 Zend AMFのバージョンチェック画面

サンプルPHPサービスを生成する画面が表示されます。

ここではMySQLデータベースに作成したAddressテーブルからサンプルのPHPサービスを生成する為に以下のように設定します。

データベースから生成を選択
ユーザ名:flextutorial
パスワード:<ユーザ作成時に設定したpassword>
ホスト名: localhost
サーバポート:3306
データベース:flex

データベースに接続ボタンをクリックするとMySQLに作成されたテーブル一覧がプルダウンで表示されます。

図 14 サンプルPHPサービス生成画面
図 14 サンプルPHPサービス生成画面

addressテーブルを選択してOKボタンをクリックすると、セキュリティ情報が表示されるので、確認のうえOKボタンをクリックするとサンプルのサービスが生成されます。

図 16 セキュリティ情報確認ダイアログ
図 16 セキュリティ情報確認ダイアログ

サンプルサービス生成後PHPサービス設定画面に戻り、生成したサービス(AddressService)の情報が反映されていますので「次へ」ボタンをクリックします。

図 17 PHPサービス設定画面
図 17 PHPサービス設定画面

指定されたPHPサービスの操作一覧が表示されるので、確認して終了ボタンをクリックすると、データとサービスビューに設定したAddressServiceと操作の一覧が表示されるようになります。
これで、サービスの設定とPHPのServiceが作成できました。

図 18 サービス操作一覧画面
図 18 サービス操作一覧画面

Step3.操作のテスト

生成したPHPサービスが正しく動作するかをFlash Builder 4からテストします。
サービスの操作一覧からcount()メソッドを選択->右クリック->操作をテスト..をクリックします。

図 19 サービス一覧ビュー
図 19 サービス一覧ビュー

操作をテストする画面が表示されるのでテストボタンをクリックすると、
応答名:int
応答値:6000
と返ってきて正しくデータベースにアクセスして結果を取得することを確認できます。

図 20 操作のテストビューで実行結果を確認
図 20 操作のテストビューで実行結果を確認

Step4.戻りの型を設定

生成したPHPサービスのメソッドについて戻りの型を指定することができます。
サービスの操作一覧からgetAddress_pagedメソッドを選択->右クリック->戻りの型を設定をクリックします。

戻りの型を設定するダイアログが表示されるので、「サンプルデータから戻り値の型を自動検出」を選択して「次へ」ボタンをクリックします。

図 21 戻りの型指定ウィザード
図 21 戻りの型指定ウィザード

操作の呼び出しに必要なパラメータ値を選択します。
startIndex int 0
numItems int 20

図 22 操作呼び出し時のパラメータ指定
図 22 操作呼び出し時のパラメータ指定

「次へ」をクリックすると操作が呼び出されてプロパティの型を選択できるようになるので、新規に作成するか、既存のデータ型を使用するかを選択して終了ボタンをクリックします。

図 23 戻りの型指定画面
図 23 戻りの型指定画面

Step5.ページングを有効にする

登録されているAddress一覧を表示する際に、ページ処理が有効になるようにデータとサービスビューでページングを有効にします。
生成されたサービスにはページ処理が可能な操作( getAddress_paged() )も自動生成されているので、有効になるように設定をします。

AddressServiceのサービス一覧からgetAddress_paged()を選択して右クリック->ページングを有効にするを選択します。
ページ処理設定のウィザードが開き識別プロパティを選択する画面が表示されます。
ここでは、あらかじめ “ID”が選択された状態になっているのでそのまま「次へ」をクリックします。

図 24 識別プロパティを選択する画面
図 24 識別プロパティを選択する画面

一回で取得するデータ数と、データ件数をカウントする操作を選択します。
ページサイズ:20
カウント操作:count()

上記の設定で一回のサーバ問い合わせで20件ずつデータを取得するようになります。
終了ボタンをクリックしてページング設定を終了します。

図 25 ページング操作設定画面
図 25 ページング操作設定画面

Step6.DataGridとデータをバインドする

サービスとページングの設定が完了したので、メインのMXMLを編集します。addressListApp.mxmlを開いてデザインモードに切り替えます。コンポーネントビューよりDataGridをドラッグ&ドロップして配置します。

図 26 デザインビューでデータグリッドをドラッグ&ドロップ
図 26 デザインビューでデータグリッドをドラッグ&ドロップ

作成したデータグリッドとサービスの操作を連携させて表示できるようにします。

データとサービスビューからgetAddress_paged()メソッドを選択してデータグリッドにドラッグ&ドロップするとデータにバインドする画面が表示されますので以下のように設定します。

呼び出す操作
新規サービスの呼び出し
  サービス:AddressService
  操作:  getAddress_paged()
データプロバイダー:Address

図 27 データにバインド
図 27 データにバインド

OKボタンをクリックするとデータグリッドの列がAddresssクラスのプロパティに更新されます。

図 28 データとバインド後のデータグリッド
図 28 データとバインド後のデータグリッド

Step7.データグリッドの列の構成を設定する。

データグリッドで表示される項目が今の状態のままだと項目が多く、並びも分かりづらいので項目を調整します。
データグリッドを選択した状態でプロパティパネルの列の構成をクリックします。

図 29 データグリッドのプロパティパネルで列構成の設定
図 29 データグリッドのプロパティパネルで列構成の設定

列の構成パネルで一覧表示に不要な項目を選択して削除し、項目を上へ、下へボタンを使って移動し調整します。OKボタンをクリックするとデータグリッドの項目に反映されます。
反映を確認したら編集中のMXMLを保存します。

図 30 列の構成ビュー
図 30 列の構成ビュー

Step8.アプリケーションを実行する。

ここまで作成したアプリケーションを実行して動作を確認します。
メニューバーにある実行ボタンをクリックしてaddressListAppを選択するとAIRアプリケーションとして実行されます。

図 31 アプリケーションの実行
図 31 アプリケーションの実行

アプリケーションを実行すると、画面初期化時にデータを取得して一覧に表示されます。(図 30)スクロールバーを動かすとページング処理が行われデータを取得している事を確認できます。

図 32 アプリケーション実行画面
図 32 アプリケーション実行画面
図 33 ページング処理
図 33 ページング処理

Step9.ネットワークモニターでページング処理が動作しているか確認する。

アプリケーションを実行するだけだと実際にどのようにデータ取得をしているかを確認することができないので、Flash Builder 4からの新機能であるネットワークモニターを使ってサービス呼び出しを確認します。

ネットワークモニタービューを開いて、右上にある「モニターを有効にする」というボタンをクリックします。

図 34 ネットワークモニターでモニターを有効にする
図 34 ネットワークモニターでモニターを有効にする

メニューツールバーにある、アプリケーションのデバッグボタンをクリックしてデバッグモードでアプリケーションを立ち上げます。

アプリケーションから呼ばれるサービスメソッドが一覧に表示されます。一覧を選択すると右側のビューに、ZendAMFが行っているAMF通信の要求と応答の情報を確認することができます。
アプリケーションでスクロールバーを動かすと、ページングの処理を行うたびにネットワークモニター左側のリクエスト一覧にリストアップされ通信している様子を確認できます。

図 35 ネットワークモニター
図 35 ネットワークモニター

次のステップ

今回は、Flash Builder 4でPHPと連携するアプリケーションを生成してページ処理を行う方法について説明しました。

Flash Builder 4では今回のチュートリアルで扱ったPHP以外にもさまざまなサーバテクノロジーと連携することができるようになっています。

また、これまでAdobe LiveCycle Data Servicesでしかできなかったクライアントで行うデータ管理もPHP/HTTP/ColdFusion/BlazeDSなどのサーバテクノロジーを使って行えるので、より高性能なアプリケーションを簡単に作成できるようになっています。

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