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Adobe Developer Connection / LiveCycleデベロッパーセンター /

コーディングレスでビジネスプロセス開発を実現する LiveCycle Workbench ES入門(前編)

著者 m-School

m-School
  • (エスエイティーティー株式会社)

Content

  • このチュートリアルで作成するもの
  • 環境のセットアップ
  • LiveCycle Administration Console でのユーザー登録
  • LiveCycle Workbench のインターフェース
  • フォームの準備

作成日

10 May 2009

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必要条件

この記事に必要な予備知識

  • データベースを含む Web アプリケーション開発に関する基礎知識があること。
  • Java などのオブジェクト指向プログラミングに関する基礎知識があること。
  • LiveCycle Designer ES によるフォーム開発の基礎知識があれば望ましい。

ユーザーレベル

中級

その他の要件

  • LiveCycle ES Update 1
    • 体験版
  • LiveCycle Workbench ES
    • LiveCycle ES に同梱(上記でダウンロードした体験版のZIPファイルに含まれます。)
  • Adobe Reader 9 または Acrobat 9 以降
    • Adobe Reader
    • Acrobat 体験版
  • Flash Player 9 以降
    • 最新版 Flash Player 10
  • JDK 1.5
    • ダウンロード
  • Internet Explorer 7以降
  • チュートリアルのサンプルファイル
    • ダウンロード

※このZIPファイルには、このチュートリアルの手順で必要なファイル(PDFフォームなど)と、チュートリアルの完成例が含まれます。

完成例のファイルは、solution\ExpenseReportSolution.lca です。
LCA(LiveCycle Archive)ファイル を LiveCycle へインポートする手順は、こちらの [LiveCycle ES アーカイブの管理] → [アーカイブの読み込み]をご参照ください。
なお、上記手順の7.のところで、[設定]ボタンをクリックを記述がありますが、Worksbench 上からプロセス図を確認するだけであれば[設定をスキップ]ボタンをクリックします。

はじめに

本稿は、LiveCycle ES の統合開発環境 LiveCycle Workbench ES を使用した、直感的 かつ 効率的な SOA 開発を体験するためのチュートリアルです。前編、後編の2回に分かれています。

  • 前編
    LiveCycle Workbench ESの概要、環境のセットアップ、チュートリアルの概要、管理アプリケーションの紹介
  • 後編
    LiveCycle Workbench ES によるサンプルプロセスの構築、LiveCycle Workspace ES によるアプリケーションの動作確認

軽くご一読いただいてから、是非、実際に手を動かしてチュートリアルを行い、LiveCycle ES の世界を堪能していただければと思います。

※本記事よりダウンロード可能なサンプルプロセスファイル(LCAファイル)は、本記事の学習用に限定してご利用いただけます。無許可での再配布などは許諾されておりませんので、ご留意ください。

LiveCycle Workbench ESとは?

LiveCycle Workbench ES(以下、Workbench)は、SOA基盤・LiveCycle ES の統合開発環境です。

Workbench でできること

  • ビジネスプロセスの開発
    ビジネスにおける各業務のタスクを連結し、一連の業務フローとしてまとめたものがビジネスプロセスです。LiveCycleでは、「タスクの割り当て」、「PDFの生成」などといった処理の最小単位を連結し、一連の処理の流れとしてまとめたものを単にプロセスと呼びます。
  • フォーム開発
    そのプロセスの中で使用するフォームドキュメント(PDFなど)の作成、編集を行うことができます。
図1 Workbench の全体像
図1 Workbench の全体像

Workbenchの特徴(※1)

  • Eclipse ベースのツール
    インターフェースの基本構成や基本機能が継承されています。普段Java開発をEclipseで行っている方や、同じくEclipseベースのFlex BuilderでRIA開発を行っている方は、導入時のスキル習得負担が軽減され、なじみ深い環境で開発を進めることができます。
  • 直感的な、一貫した操作で開発効率向上
    • コンポーネントの単位「サービス」について
      LiveCycle ES では、10数種類のソリューションコンポーネント(※2)という、アドビが提供するコンポーネント群があります。そのソリューションコンポーネントで、各種機能を提供するコンポーネントのことをサービスと呼びます。サービスはJava APIとして公開されており、それを使用してプログラミングでプロセスを開発することもできます。しかし、Workbenchを使用すればその利用が容易になり、効率化されます。
    • GUI による開発で、プログラミングレスでプロセスを構築
      「処理を表すアイコン(=サービス)を置く」 → 「線で結ぶ」 → 「渡すデータをプロパティで指定する」といった直感的な操作でプロセス開発を行うことができます。
    • メンテナンス、再利用が容易
      プログラミングレスによってメンテナンスの作業負担が軽減されることは特筆すべきことではないかと思います。ここでは再利用性に関して説明を加えておきます。詳細は後述しますが、ソリューションコンポーネントのサービスを組み合わせて自作したビジネスプロセス自体もサービスになります。つまり、ソリューションコンポーネントで提供されているものも、自作したビジネスプロセスもすべて「サービス」という同じ土俵で利用できるわけです。したがって、自作したビジネスプロセスを他のプロセスで再利用する場合でも、上記で説明したGUI操作で容易に利用できます。
    • 多くのスキルを必要とすることなく、様々な機能を実装できる
      上記で説明しましたが、ソリューションコンポーネントを利用する場合でも、自作したビジネスプロセスを再利用する場合でも、一貫したコンセプトと操作のもとで利用することができます。また、ソリューションコンポーネントには、ドキュメントの生成や管理、データの収集、セキュリティ、プロセス管理の他、データベース、メールシステムといった既存のITインフラとの統合に関わる様々な機能を提供する多くのサービスが含まれます。このようなものを統合した場合、その違いを吸収するための「煩雑な事情」が発生することが多くの場合あります。しかし、そのようなこともWorkbenchを利用することにより、容易に取り扱えるようになり、負担も軽減されます。

(※1)Workbenchの機能の詳細は、こちらを参照ください。

(※2)ソリューションコンポーネントについては、こちらを参照ください。

Workbenchに関する誤解

Workbenchは、「ワークフローを開発するツール」という誤解があるようです。

しかし、ワークフローはLiveCycle ESの一機能に過ぎません。Workbenchは、ワークフロー関連の処理を含む、様々な機能を提供するサービスを組み合わせて一連の処理を実装するための統合開発環境です。もう少し単純に説明します。ワークフローは、誰かが決済処理をするといった、人が介在するような処理の流れとなりますが、「サーバ上でWordドキュメントをPDFドキュメントに変換してから、メールに添付して送信する」といったような人が介在しない、「全自動の処理」を実装することも可能です。

このチュートリアルで作成するもの

シナリオの説明

このチュートリアルで構築するビジネスプロセスの概要を説明します。
今回は、PDFフォームを使用する経費精算のワークフローを作成します。
次の図を参照しながら、確認してください。

図2 シナリオの概要
図2 シナリオの概要

Fin@nce Corp という架空の会社があります。
登場人物は、従業員Alex Pinkさん(以下、Alex)と、その上司であるTony Blueさん(以下、Tony)です。

  1. 従業員Alexが、経費精算の申請用フォームに必要事項を記入し、上司 Tonyに決済の依頼をします。
  2. 上司Tonyは、決済処理を行うための専用のフォームを使用して申請内容を確認し、「承認」するか、「拒否」するかを決めます。
  3. 「拒否」された場合は、従業員Alexに記入した申請用フォームが一旦戻されます。Alexは、その申請フォームを修正し、再送信します。
  4. 「承認」された場合は、承認通知用フォームで従業員Alexに通知します。

非常にシンプルなプロセスですが、これで一通りのWorkbench における作業手順が習得できます。
以下にWorkbenchで構築したプロセス図を示します。

図3 経費精算プロセスの完成例
図3 経費精算プロセスの完成例

手順の概要

次に、プロセスを構築し、それを使用するまでの大まかな作業フローを以下に示します。(環境のセットアップを除く) 

# 作業内容 使用するLiveCycle ESのツール
1 ユーザー および グループの登録 Administration Console
2 プロセスで使用するフォームなどのファイルをサーバに登録し、編集する (Designer)
Workbench
3 プロセスを定義する Workbench
4 プロセスで使用する変数を定義する
5 サービスを配置して、処理する順番を組み立てる。
6 配置した各サービスでプロパティを設定する
7 プロセスを呼び出せる状態にする(プロセスの有効化とエンドポイントの設定) Workbench
Administration Console
8 クライアントアプリケーションや外部システムからプロセスを呼び出す (今回はWorkspace)

環境のセットアップ

開発環境の準備

今回は、LiveCycle ES サーバ、開発クライアント、そして、ユーザークライアントのすべてを1台のWindowsマシンで実行することを想定して説明します。なお、LiveCycle ES サーバのインストールは、もっとも容易にインストールできる、自動インストール(Turnkey Install)で行います。

システム要件

システム要件の詳細は、こちらを参照してください。
ここでは、ポイントのみ説明します。

  • ハード
    できるだけスペックの良いマシンを用意することをおすすめします。
    特に今回は1台でサーバ、クライアントを兼ねますので、32ビットOSでしたら、メモリはそのサポートする限界まで搭載し、CPUはデュアルコアなどの高速処理できるものをおすすめいたします。
  • OS
    今回は一番セットアップが容易なWindows OSであることを前提とします。
    運用環境では、動作保証されている Windows Server 2003 を使用する必要があります。しかし、検証目的ならば Windows XP Professional / Vista Business 以上で構いません。本稿では、Windows Vista Business の環境で説明します。

セットアップのおおまかな手順とポイント

セットアップの大まかな手順とポイントを説明します。
セットアップの詳細は、こちらを参照してください。

1.Flash Player のインストール
2.Acrobat または Adobe Reader のインストール
3.JDKのインストール
最新版JDKは1.6ですが、LiveCycle ES Update1(バージョン8.2)では1.5が動作保証となっています。
また、インストール後、環境変数の設定(JAVA_HOME、PATH)の設定を忘れないようにしましょう。
4.LiveCycle ESサーバのインストール
インストーラーに従ってインストールしてください。

自動インストール(Turnkey Install)

まず、今回は、一番セットアップが容易な自動インストールで行ってください。JBoss と MySQL が同時にインストールされ、関連する設定を自動的に行います。

図4 インストールウィザード・インストールのタイプ
図4 インストールウィザード・インストールのタイプ

Configuration Manager も忘れずに

インストールウィザード「ポストインストールの概要」で、[LiveCycle Configuration Managerを起動します]にチェックを入れておきます。[終了]ボタンをクリック後、しばらくしてから起動するLiveCycle Configuration Managerでさらにウイザードを進める必要があります。

図5 インストールウィザード・ポストインストールの概要
図5 インストールウィザード・ポストインストールの概要

ソリューションコンポーネントの選択

LiveCycle Configuration Manager「ソリューションコンポーネントの選択」では、今回のチュートリアルで使用する [Adobe LiveCycle Process Management ES] のみチェックしてください。

図6 LiveCycle Configuration Manager・ソリューションコンポーネントの選択
図6 LiveCycle Configuration Manager・ソリューションコンポーネントの選択

これだけのソリューションコンポーネントを見せられると、知的好奇心の火が燃えさかり、全てチェックを入れたくなります。しかし、パフォーマンスに影響する可能性があるので、ここはグッと堪えて必要な分だけ選択します。

なお、このLiveCycle Configuration Managerは、単独で起動することもでき、使用するソリューションコンポーネントを後で追加することもできます。

サンプルのインストール

LiveCycle Configuration Manager「LiveCycle サンプルの読み込み」で、サンプルの読み込みも行ってください。今回は、サンプルプロセス自体は使用しませんが、このサンプルの登録ユーザーを使用しますので、これも忘れないでください。

図7  LiveCycle Configuration Manager・LiveCycle ES サンプルの読み込み
図7  LiveCycle Configuration Manager・LiveCycle ES サンプルの読み込み

5.LiveCycle Workbench ESのインストール

Acrobatがすでにインストールされている場合
Acrobatがすでにインストールされている場合、Workbench ES がインストールできないという警告が表示されます。その場合は、Acrobatと同時にインストールされた、LiveCycle Designer ES を一旦アンインストールしてから、Workbench ESのインストールを開始してください。

一部日本語表示をしたいとき
フォーム開発環境であるDesigner ESを日本語化することもできます。Workbench ESと同時にインストールされた英語版LiveCycle Designer ES を一旦アンインストールしてから、日本語版LiveCycle Designer ESのインストールを開始します。(日本語版Designer ES体験版はこちら)

LiveCycle ES サーバの起動

Windowsサービスとして起動します。LiveCycle Configuration Managerが終了した段階ですでに起動されていますが、念のため以下の2つのサービスが起動しているか確認してください。

  • JBoss for Adobe LiveCycle ES
  • MySQL for Adobe LiveCycle ES

なお、JBoss for Adobe LiveCycle ESサービスの起動には、かなりの時間がかかります。(マシンスペックに依存しますが、10~15分程かかります。)

  • JBoss for Adobe LiveCycle ESサービスを起動したとき、Windows OSからの応答が[開始]となっていても、LiveCycle ESサーバ自体は完全に起動していません。
  • 完全に起動したかを確認するには、以下のサーバログを参照します。
C:\Adobe\LiveCycle8.2\jboss\server\all\logs\server.log

ここで
 [org.jboss.system.server.Server] JBoss (MX MicroKernel) [4.0.3SP1 (build: CVSTag=・・・(以下略)
と表示されていれば起動完了です。(tailなどのログ監視ツールを使用することをおすすめいたします。)

LiveCycle Administration Console でのユーザー登録

LiveCycle Administration Consoleとは?

LiveCycle ES Foundation(基盤サーバ機能)に含まれる管理ツールで、LiveCycle ES サーバの基本設定、各種ソリューションコンポーネントの設定などを行うWebアプリケーションです。

図8  LiveCycle Administration Console
図8  LiveCycle Administration Console

サンプルユーザーの確認

それでは、LiveCycle Administration Consoleで、今回のシナリオで使用する、サンプルアプリケーション用にすでに登録されているユーザーを確認してみましょう。

操作手順

  1. ブラウザを起動して、http://localhost:8080/adminui にアクセスします。
  2. ユーザーID : administrator、パスワード : password でログイン。
  3. [設定] → [User Management] → [ユーザーとグループ]と順にクリックしていきます。
    「ユーザーとグループ」画面が表示されます。
  4. 検索キーワードを入れずに、[検索]ボタンをクリックします。
  5. “Alex Pink” リンクをクリックします。
  6. [詳細]、[グループのメンバーシップ]、[ロールアサイン]の各タブをクリックして、それぞれ確認します。
  7. [キャンセル]をクリックして、「ユーザーとグループ」画面に戻ります。
  8. 同様に”Tony Blue”に関しても確認します。

LiveCycle Workbench のインターフェース

では次に、開発環境Workbenchから、LiveCycle ESサーバにログインします。

操作手順

  1. [Windowsスタートメニュー] → [プログラム] → [Adobe] → [Adobe LiveCycle Workbench ES 8.2] を選択し、Workbenchを起動します。
  2. [Process] ビュー または [Variables] ビューの [Click Here to login] をクリックします。
    ログイン画面が表示されます。(※3)
図9 Workbench・ログイン ダイアログ
図9 Workbench・ログイン ダイアログ

(※3)Windows Vistaでは、図のようにログイン画面の背景画像が伸びたように見えますが、動作には問題ないようです。

  1. ログイン先のサーバを指定します。
    「Log on to:」付近にある [Configure…] ボタンをクリックします。
  2. 「Manage Configured Servers」画面の[+]ボタンをクリックします。
  3. 「Adding New Server」画面で以下のように入力し、[OK]ボタンをクリックします。
図10  Workbench・Adding New Server
図10  Workbench・Adding New Server
  1. 「Manage Configured Servers」画面に戻りますので、今登録した[LiveCycle ES Server]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
  2. ログイン画面に戻ります。以下を入力し、[Login]ボタンをクリックします。
項目名 入力(選択)値
Username: administrator
Password Password
Log on to [LiveCycle ES Server]

ユーザーインターフェースのレイアウトの切り替え

ユーザーインターフェースのレイアウトのことをパースペクティブといいます。パースペクティブは、自由に設定することが可能ですが、Workbenchには、2つのパースペクティブがデフォルトで設定されています。
パースペクティブの切り替えは、Workbench画面左上で行います。

図11 Workbench・パースペクティブの切り替え
図11 Workbench・パースペクティブの切り替え

LiveCycle Process Design

プロセスを構築するときに使用します。

図12  Workbench・LiveCycle Process Designパースペクティブ
図12  Workbench・LiveCycle Process Designパースペクティブ

LiveCycle Form Design

フォームを開発するときに使用します。このパースペクティブでPDFフォームなどを開いているときは、フォーム開発用ツールLiveCycle Designer ES(※4、以下Designer) がWorkbench内部で起動している状態になります。

図13  Workbench・LiveCycle Form Designパースペクティブ
図13  Workbench・LiveCycle Form Designパースペクティブ

(※4)Designerは、Windowsスタートメニューから単独で起動することも可能です。

フォームの準備

リポジトリへの登録

リポジトリは、LiveCycle ESサーバ上のデータを格納する領域です。ここに今回のプロセスで使用するファイルを登録します。

操作手順

  1. Workbench画面左上の[Resources]ビューを開きます。
  2. 保存するフォルダを作成します。
    ルートの「LiveCycle ES Server」を選択し、右クリックします。表示されるコンテキストメニューから[New Folder…]を選択します。
  3. 「Create Repository Folder」の「Folder Name:」で ExpenseReport と指定し、[OK]ボタンをクリックします。
  4. 同様の手順で、作成した「ExpenseReport」フォルダ下にさらにフォルダを2つ作成してください。
    フォルダ名は、「forms」と「schema」です。
  5. 次にファイルを登録します。
    サンプルファイルのfiles¥assetsフォルダ下の ExpenseNotify.pdfファイルを、WindowsエクスプローラーからそのままWorkbenchの[Resources]ビュー内の「forms」フォルダにドラッグ&ドロップしてください。
  6. 同様にして残り2つのファイル ExpenseReport.pdf、ExpenseReview.pdfも「forms」フォルダにドラッグ&ドロップしてください。
  7. また同様にしてExpenseReport.xsd ファイルを「schema」フォルダにドラッグ&ドロップしてください。
    以下のようになるはずです。
図14 Workbench・[Resources]ビュー
図14 Workbench・[Resources]ビュー

この操作に関連する注目点

  • [Resources]ビューにファイルをドラッグ&ドロップすると、各ファイルにバージョン番号が自動的に付与されます。バージョン番号は、#x.y の形式で表示され、デフォルトは #1.0 です。Workbench上でファイルを編集し、保存すると、yの部分が自動的にインクリメントされます。また、以前のバージョンは保存されており、履歴をたどって前のバージョンに戻したり、ローカルに保存したりすることもできます。
  • XMLスキーマファイルは、PDFフォームのデータ構造を定義しているもので、3つ全てのPDFフォームと関連付けられています。つまり、3つのPDFフォームは、同じデータ構造を持っていることになります。(※5)

(※5)XMLスキーマファイルでデータ構造を定義し、それを元にしてフォームを作成する方法は、こちらの[LiveCycle Designer ES の使用]→[データソースの操作]を参照してください。

Workbench でフォームを開く

では、リポジトリに登録した3つのPDFフォームをWorkbench上で開いて確認します。

操作手順

  1. パースペクティブを[LiveCycle Forms Design]に切り替えます。
  2. [Resources]ビューから以下のファイルを選択し、ダブルクリックします。(※6)
    「LiveCycle ES Server」→ 「forms」フォルダ → ExpenseNotify.pdf
  3. 「Open in View mode」というタイトルのダイアログが表示された場合は、[Yes]をクリックしてください。
  4. PDFフォームが開きます。(※7)
  5. 確認をしたら、画面上部のタブ[ExpenseNotify.pdf]のところの[×]ボタンをクリックし、閉じます。

(※6)今回はフォームを確認するだけですが、編集を行う場合は、ファイルを開くときに注意する必要があります。編集するときには、[Resources]ビューを右クリックし、[Open to Edit]を選択してファイルを開きます。

(※7)ご利用のディスプレイの解像度によっては、フォーム編集ビューの部分が小さく見えづらくなります。この場合は、画面上部のタブ[ExpenseNotify.pdf]をダブルクリックすると、ビューを拡大することができます。元に戻すときは、もう一度タブをクリックします。

この操作に関する注目点

フォームが編集できるビューの部分は、単体でも起動できるDesigner がWorkbenchの内部で起動しています。はじめに説明したセットアップのところで、日本語版のDesigner をインストールした場合は、この部分だけ日本語表示なります。

まとめ

前編では、Workbenchの概要と、必要なセットアップ、各種ツールの確認、そして、プロセス開発に当たっての準備などを行いました。これを踏まえて、後編ではWorkbenchで実際にプロセス開発の作業を行います。引き続き後編もおつきあいください。

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