10 May 2009
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※このZIPファイルには、このチュートリアルの手順で必要なファイル(PDFフォームなど)と、チュートリアルの完成例が含まれます。
完成例のファイルは、solution\ExpenseReportSolution.lca です。
LCA(LiveCycle Archive)ファイル を LiveCycle へインポートする手順は、こちらの [LiveCycle ES アーカイブの管理] → [アーカイブの読み込み]をご参照ください。
なお、上記手順の7.のところで、[設定]ボタンをクリックを記述がありますが、Worksbench 上からプロセス図を確認するだけであれば[設定をスキップ]ボタンをクリックします。
本稿は、LiveCycle ES の統合開発環境 LiveCycle Workbench ES を使用した、直感的 かつ 効率的な SOA 開発を体験するためのチュートリアルです。前編、後編の2回に分かれています。
軽くご一読いただいてから、是非、実際に手を動かしてチュートリアルを行い、LiveCycle ES の世界を堪能していただければと思います。
※本記事よりダウンロード可能なサンプルプロセスファイル(LCAファイル)は、本記事の学習用に限定してご利用いただけます。無許可での再配布などは許諾されておりませんので、ご留意ください。
LiveCycle Workbench ES(以下、Workbench)は、SOA基盤・LiveCycle ES の統合開発環境です。
(※1)Workbenchの機能の詳細は、こちらを参照ください。
(※2)ソリューションコンポーネントについては、こちらを参照ください。
Workbenchは、「ワークフローを開発するツール」という誤解があるようです。
しかし、ワークフローはLiveCycle ESの一機能に過ぎません。Workbenchは、ワークフロー関連の処理を含む、様々な機能を提供するサービスを組み合わせて一連の処理を実装するための統合開発環境です。もう少し単純に説明します。ワークフローは、誰かが決済処理をするといった、人が介在するような処理の流れとなりますが、「サーバ上でWordドキュメントをPDFドキュメントに変換してから、メールに添付して送信する」といったような人が介在しない、「全自動の処理」を実装することも可能です。
このチュートリアルで構築するビジネスプロセスの概要を説明します。
今回は、PDFフォームを使用する経費精算のワークフローを作成します。
次の図を参照しながら、確認してください。
Fin@nce Corp という架空の会社があります。
登場人物は、従業員Alex Pinkさん(以下、Alex)と、その上司であるTony Blueさん(以下、Tony)です。
非常にシンプルなプロセスですが、これで一通りのWorkbench における作業手順が習得できます。
以下にWorkbenchで構築したプロセス図を示します。
次に、プロセスを構築し、それを使用するまでの大まかな作業フローを以下に示します。(環境のセットアップを除く)
| # | 作業内容 | 使用するLiveCycle ESのツール |
|---|---|---|
| 1 | ユーザー および グループの登録 | Administration Console |
| 2 | プロセスで使用するフォームなどのファイルをサーバに登録し、編集する | (Designer) |
| Workbench | ||
| 3 | プロセスを定義する | Workbench |
| 4 | プロセスで使用する変数を定義する | |
| 5 | サービスを配置して、処理する順番を組み立てる。 | |
| 6 | 配置した各サービスでプロパティを設定する | |
| 7 | プロセスを呼び出せる状態にする(プロセスの有効化とエンドポイントの設定) | Workbench |
| Administration Console | ||
| 8 | クライアントアプリケーションや外部システムからプロセスを呼び出す | (今回はWorkspace) |
今回は、LiveCycle ES サーバ、開発クライアント、そして、ユーザークライアントのすべてを1台のWindowsマシンで実行することを想定して説明します。なお、LiveCycle ES サーバのインストールは、もっとも容易にインストールできる、自動インストール(Turnkey Install)で行います。
システム要件の詳細は、こちらを参照してください。
ここでは、ポイントのみ説明します。
セットアップの大まかな手順とポイントを説明します。
セットアップの詳細は、こちらを参照してください。
1.Flash Player のインストール
2.Acrobat または Adobe Reader のインストール
3.JDKのインストール
最新版JDKは1.6ですが、LiveCycle ES Update1(バージョン8.2)では1.5が動作保証となっています。
また、インストール後、環境変数の設定(JAVA_HOME、PATH)の設定を忘れないようにしましょう。
4.LiveCycle ESサーバのインストール
インストーラーに従ってインストールしてください。
まず、今回は、一番セットアップが容易な自動インストールで行ってください。JBoss と MySQL が同時にインストールされ、関連する設定を自動的に行います。
インストールウィザード「ポストインストールの概要」で、[LiveCycle Configuration Managerを起動します]にチェックを入れておきます。[終了]ボタンをクリック後、しばらくしてから起動するLiveCycle Configuration Managerでさらにウイザードを進める必要があります。
LiveCycle Configuration Manager「ソリューションコンポーネントの選択」では、今回のチュートリアルで使用する [Adobe LiveCycle Process Management ES] のみチェックしてください。
これだけのソリューションコンポーネントを見せられると、知的好奇心の火が燃えさかり、全てチェックを入れたくなります。しかし、パフォーマンスに影響する可能性があるので、ここはグッと堪えて必要な分だけ選択します。
なお、このLiveCycle Configuration Managerは、単独で起動することもでき、使用するソリューションコンポーネントを後で追加することもできます。
LiveCycle Configuration Manager「LiveCycle サンプルの読み込み」で、サンプルの読み込みも行ってください。今回は、サンプルプロセス自体は使用しませんが、このサンプルの登録ユーザーを使用しますので、これも忘れないでください。
5.LiveCycle Workbench ESのインストール
Acrobatがすでにインストールされている場合
Acrobatがすでにインストールされている場合、Workbench ES がインストールできないという警告が表示されます。その場合は、Acrobatと同時にインストールされた、LiveCycle Designer ES を一旦アンインストールしてから、Workbench ESのインストールを開始してください。
一部日本語表示をしたいとき
フォーム開発環境であるDesigner ESを日本語化することもできます。Workbench ESと同時にインストールされた英語版LiveCycle Designer ES を一旦アンインストールしてから、日本語版LiveCycle Designer ESのインストールを開始します。(日本語版Designer ES体験版はこちら)
Windowsサービスとして起動します。LiveCycle Configuration Managerが終了した段階ですでに起動されていますが、念のため以下の2つのサービスが起動しているか確認してください。
なお、JBoss for Adobe LiveCycle ESサービスの起動には、かなりの時間がかかります。(マシンスペックに依存しますが、10~15分程かかります。)
C:\Adobe\LiveCycle8.2\jboss\server\all\logs\server.log
ここで
[org.jboss.system.server.Server] JBoss (MX MicroKernel) [4.0.3SP1 (build: CVSTag=・・・(以下略)
と表示されていれば起動完了です。(tailなどのログ監視ツールを使用することをおすすめいたします。)
LiveCycle ES Foundation(基盤サーバ機能)に含まれる管理ツールで、LiveCycle ES サーバの基本設定、各種ソリューションコンポーネントの設定などを行うWebアプリケーションです。
それでは、LiveCycle Administration Consoleで、今回のシナリオで使用する、サンプルアプリケーション用にすでに登録されているユーザーを確認してみましょう。
では次に、開発環境Workbenchから、LiveCycle ESサーバにログインします。
(※3)Windows Vistaでは、図のようにログイン画面の背景画像が伸びたように見えますが、動作には問題ないようです。
| 項目名 | 入力(選択)値 |
|---|---|
| Username: | administrator |
| Password | Password |
| Log on to | [LiveCycle ES Server] |
ユーザーインターフェースのレイアウトのことをパースペクティブといいます。パースペクティブは、自由に設定することが可能ですが、Workbenchには、2つのパースペクティブがデフォルトで設定されています。
パースペクティブの切り替えは、Workbench画面左上で行います。
プロセスを構築するときに使用します。
フォームを開発するときに使用します。このパースペクティブでPDFフォームなどを開いているときは、フォーム開発用ツールLiveCycle Designer ES(※4、以下Designer) がWorkbench内部で起動している状態になります。
(※4)Designerは、Windowsスタートメニューから単独で起動することも可能です。
リポジトリは、LiveCycle ESサーバ上のデータを格納する領域です。ここに今回のプロセスで使用するファイルを登録します。
(※5)XMLスキーマファイルでデータ構造を定義し、それを元にしてフォームを作成する方法は、こちらの[LiveCycle Designer ES の使用]→[データソースの操作]を参照してください。
では、リポジトリに登録した3つのPDFフォームをWorkbench上で開いて確認します。
(※6)今回はフォームを確認するだけですが、編集を行う場合は、ファイルを開くときに注意する必要があります。編集するときには、[Resources]ビューを右クリックし、[Open to Edit]を選択してファイルを開きます。
(※7)ご利用のディスプレイの解像度によっては、フォーム編集ビューの部分が小さく見えづらくなります。この場合は、画面上部のタブ[ExpenseNotify.pdf]をダブルクリックすると、ビューを拡大することができます。元に戻すときは、もう一度タブをクリックします。
フォームが編集できるビューの部分は、単体でも起動できるDesigner がWorkbenchの内部で起動しています。はじめに説明したセットアップのところで、日本語版のDesigner をインストールした場合は、この部分だけ日本語表示なります。
前編では、Workbenchの概要と、必要なセットアップ、各種ツールの確認、そして、プロセス開発に当たっての準備などを行いました。これを踏まえて、後編ではWorkbenchで実際にプロセス開発の作業を行います。引き続き後編もおつきあいください。