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Adobe Developer Connection / LiveCycleデベロッパーセンター /

コーディングレスでビジネスプロセス開発を実現する LiveCycle Workbench ES入門(後編)

著者 m-School

m-School
  • (エスエイティーティー株式会社)

Content

  • プロセスの作成
  • サービスの配置
  • ルートで連結する
  • 各アクティビティのプロパティの設定
  • プロセスのアクティベートと呼び出しレイヤーの設定

作成日

11 May 2009

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必要条件

ユーザーレベル

中級

本稿は、LiveCycle ES の統合開発環境 LiveCycle Workbench ES を使用した、直感的かつ効率的な SOA 開発を体験するためのチュートリアルです。後編ではいよいよLiveCycle Workbench ESでプロセスの構築作業を行います。
前編をまだご覧になっていない場合は、前編からお読みください。

※本記事よりダウンロード可能なサンプルプロセスファイル(LCAファイル)は、本記事の学習用に限定してご利用いただけます。無許可での再配布などは許諾されておりませんので、ご留意ください。

プロセスの定義

では、プロセスを定義します。

操作手順

  1. Workbenchを起動して、ログインします。
  2. [Processes]ビューで右クリックし、コンテキストメニューから[New Processes…]を選択します。新規プロセス定義のためのウィザードが開始されます。
  3. 「Create a new Process」で、[Create a new process]を選択します。
    ウィザードの「New Process」画面で以下を設定し、図のようになることを確認します。
    項目名 入力(設定)値 この項目に関する説明
    Name: Expense Report ・プロセス名です。
    Category: Category: ・プロセスを論理的にまとめるためのカテゴリです。
    ・[New]ボタンをクリックし、「New Process Category」ダイアログで文字列を入力します。元の画面に戻ると、入力したカテゴリ名が選択された状態になります。

図1 新規プロセスウィザード・New Process画面
図1 新規プロセスウィザード・New Process画面
  1. 次の画面では特に設定する項目はありません。「Meta-data」の「Type:」あたりを注目しておいてください。最後に[Finish]ボタンをクリックし、ウィザードを終了します。
  2. [Processes]ビューを確認して、以下の図のようになっていることを確認します。また、エディタビューで、”Expense Report:1.0”が開いていることを確認します。(※1)
図2 [Process]ビュー・プロセス定義完了
図2 [Process]ビュー・プロセス定義完了

この操作での注目点

プロセスを作成するときのウィザードで、「Meta-data」の「Type:」という箇所がありました。ここでは、主にプロセスの特性を定義します。値は2つあり、[long-lived]がワークフローのようなプロセスの途中で人の手が介在するようなプロセスの場合、[short-lived]が人の手が介在しない全自動で処理が行われるプロセスの場合です。今回の場合は、[long-lived]となります。

図3 新規プロセスウィザード・Meta-data 「Type:」
図3 新規プロセスウィザード・Meta-data 「Type:」

ウィザード終了後、[Processes]ビューに作成したカテゴリやプロセスなどが表示されます。それぞれは、「プロセスカテゴリ」、「プロセス」、そして「プロセスバージョン」と呼ばれるものです。

項目名 今回の値 この項目に関する説明
プロセスカテゴリ LiveCycle First Step ・プロセスを論理的にまとめるフォルダです。
・プロセスの動作には関与しません。
プロセス Expense Report ・プロセスそのものを表します。
・プロセス配下には複数のプロセスバージョンを定義することができます。
・プロセスの中身である処理は、次のプロセスバージョンに作成していきます。
プロセスバージョン Expense Report:1.0 ・プロセスの処理を実装するところです。
・アクティベートすると、サービスとなります。
・バージョン番号が付与され、デフォルトでは1.0です。
・既存のバージョンを元にして、新規のプロセスバージョンを定義することなどが可能です。

(※1)プロセスバージョンを閉じてから編集目的で再び開くときには、プロセスバージョンを右クリックし、表示されるコンテキストメニューから[Edit]を選択して開いてください。プロセスバージョンをダブルクリックして開くと編集することができません。

プロセスの作成

プロセス変数

プロセス変数は、プロセス中で使用する変数です。
ここで、プロセスとプロセス変数のスコープの関係について説明します。

後述のWorkspace ESなどのユーザークライアントやSOAPリクエストなどによって外部からプロセスが呼び出されたとき、呼び出される毎に一連のプロセス処理の実態であるプロセスインスタンスが生成され、一意のIDが自動的に付与されます。プロセス変数のスコープは、そのプロセスインスタンス内となります。(※2)

プロセス変数は、おなじみの数値や文字列といったリテラル型などを含めて80種類以上の豊富な型があります。
プロセス変数の中でも、フォームのデータを格納する変数をフォーム変数と呼ぶことがあります。たとえば、ユーザーがフォームに入力した値をプロセスの中で何らかの処理を行いたい、という場合にはこれを利用する必要があります。

フォーム変数はいくつかありますが、今回はxfaFormを利用します。(※3)

操作手順

  1. [Resources]ビューで、 [LiveCycle ES Server] → [ExpenseReport]→ [forms]を開きます。
  2. ExpenseReport.pdfを、Workbench右下の[Variables]ビューへドラッグ&ドロップします。
  3. 「Variable」ダイアログが表示されます。
図4 Variable・変数の設定
図4 Variable・変数の設定
  1. さてここでフォーム変数に格納されるデータ構造を見ておきましょう。[Schema Settings…]ボタンをクリックします。確認し終えたら、[OK]ボタンをクリックして、閉じます。
  2. 元の「Variable」ダイアログが表示されます。[OK]ボタンをクリックします。
  3. [Variables]ビューを確認します。
  4. 同様にして、残りのフォームExpenseNotify.pdf および ExpenseReview.pdfに関しても以下の表を参考にプロセス変数を設定します。
    フォーム名 Name: Process variable
    Input SOutput Required
    ExpenseNotify.pdf exp_notify (チェックなし) (チェックなし) (チェックなし)
    ExpenseReview.pdf exp_review (チェックなし) (チェックなし) (チェックなし)
  5. 最終的に[Variables]ビューは以下のようになります。
図5 Variablesビュー
図5 Variablesビュー

この手順における注目点

通常、新規にプロセス変数を定義する場合は、[Variables]ビュー右上にある[+]マークをクリックし、「Variable」ダイアログを開いた上で行います。しかし、フォーム変数の場合は、[Variables]ビューにドラッグ&ドロップすれば、変数型やテンプレートが自動的に設定されるので便利です。

exp_report変数のみ、「Process variable」で[Input]および[Required]にチェックを入れました。これは、プロセス開始時(呼び出されたときに)、プロセスへの必須の入力値である、という意味です。今回のシナリオでは、Alex Pinkさんが入力する経費申請用フォームExpenseReport.pdfのデータがこれに相当します。
ちなみに[Output]は、プロセス完了時に返される値であることを示します。

(※2)プロセスに対する入力値と、プロセス処理後の出力値が必要な場合があります。この設定は、プロセス変数のオプションで行います。「Variable」の設定項目に関する詳細は、こちらを参照してください

(※3)xfaFormフォームの詳細については、こちらを参照ください。

サービスの配置

サービスについて

サービスは、実際の機能を提供するものです。サービスとなりうるものは、以下の2つです。

  • (アドビから購入した)ソリューションコンポーネント
  • 自作しているプロセスをアクティベートしたもの

これを踏まえて以下の図をご覧ください。使用できるサービスの一覧を表示する[Services]ビューです。(※5)

図6 [Services]ビュー
図6 [Services]ビュー

[Reader Extensions-1.0]や[Rights Management-1.0]は、ソリューションコンポーネントのサービスです。
また、[Expense Repoert-1.0]は、今構築しているプロセス(プロセスバージョン)になります。自作しているプロセスは、後述のアクティベートという操作を行うことでサービスとなります。

サービスであるとどのようなことができるのか?

サービスであると、以下のことができます。

  • プロセス内で使用できる
    ソリューションコンポーネントの機能をプロセスに組み入れ、呼び出すことができるようになります。また、自作しているプロセスであれば、サブプロセスとして呼び出すことができるようになります。
  • 外部から呼び出すことができるようになる
    WorkspaceやFlex Builderで構築したクライアントや、SOAPリクエストなどを通して他システムから呼び出すことができます。(※6)

この時点で、ソリューションコンポーネントも、自作したプロセスも取り扱い方が同じになるというところをご注目ください。

実際に呼び出すもの

実際には、サービスそのものを呼び出すのではなく、サービスに所属する操作というものを呼び出します。操作には、実際の処理の振る舞いが記述されています。図6では[Rights Management – 1.0]サービス配下の[Apply policy]や[Create policy from template]などが相当します。[Expense Repoert-1.0]においては、[invoke]が相当します。

サービスと操作は、オブジェクト指向のクラスとメソッドに相当すると考えるとわかりやすいと思います。(※7)
では、次の手順でプロセス内に操作を配置していきます。

操作手順

  1. エディタビュー画面上部の[Activity](※8)をドラッグ&ドロップします。
図7 エディタビュー・モデリングエレメンツ
図7 エディタビュー・モデリングエレメンツ
  1. 「Define Activity」ダイアログが表示されます。
    「Name:」に「レビュー用フォームへのマッピング」と文字列で指定します。
  2. 「Define service processes」で[Select a service operation or process]を選択します。
  3. 「Find:」に「set value」と半角文字列で入力します。
  4. ダイアログ下部で「Find:」に指定した文字列をキーワードにして、サービスや操作が検索された結果が表示されます。その中からService[set value-1.0]のOperation [execute]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
  5. 図のようになることを確認します。
図8 エディタビュー・1つめのアクティビティ配置後
図8 エディタビュー・1つめのアクティビティ配置後
  1. 同様にして以下の図のように、表を参考にしながら残りの操作も配置してください。
図9 エディタビュー・操作の配置
図9 エディタビュー・操作の配置
Name: 選択するサービスと操作
Service Operation
マネージャーレビュー User – 1.0 Assign Task
申請用フォームへのマッピング Set Value – 1.0 execute
申請者にフォームを戻す User – 1.0 Assign Task
承認通知用フォームへのマッピング Set Value – 1.0 execute
申請者に承認通知 User – 1.0 Assign Task

この操作での注目点

  • 手順 6 でひとつ目の操作を配置すると、「緑色の矢印」がつきます。その他のものにはつきません。これは、開始アクティビティと呼ばれるもので、プロセスの開始点となります。(※9)
  • プロセス図内での個々の処理を表すところ(配置した操作のアイコン1個分に相当するところ)をアクティビティと呼びます。

(※5)[Services]ビューはデフォルトでは表示されていません。表示するには、メニュー[Windows]→[Show View] → [Services]を選択します。また、今回の図で表示されている[Reader Extensions]や[Rights Management]ソリューションコンポーネントは、前編の手順に沿ってインストール作業を行った場合は表示されません。表示したい場合は、Configuration Managerのソリューションコンポーネントのデプロイ画面で追加する必要があります。

(※6)実際には後述のエンドポイントの設定も必要となります。

(※7)LiveCycle ESでのプログラミングをご覧いただくと、例えがそのままであることがおわかりいただけると思います。

(※8)プロセスを構成するためのモデリングエレメンツと呼ばれるものの1つです。[Modeling Elements]ビュー(デフォルトでは非表示)にも存在し、そこからドラッグ&ドロップすることでも可能ですが、手順に示す操作方法が簡潔です。

(※9)開始アクティビティが存在しないプロセスは正常に開始されません。別のアクティビティを開始アクティビティにする場合は、右クリックし表示されるコンテキストメニューから[Set Start Activity]を選択します。

ルートで連結する

個々のアクティビティをルートで連結します。
ルートとは、プロセス内の処理の手順を表すものです。

また、1つのアクティビティから複数のルートが存在する場合、どのルートを経由するかを判断する分岐条件を設定することもできます。

操作手順

  1. 開始アクティビティ「レビュー用フォームへのマッピング」を選択します。
  2. 「青い●印」のハンドルが表示されるので、右側の●を、右側の「マネージャーレビュー」アクティビティにドラッグします。
  3. 以下の図のようになることを確認してください。
図10 エディタビュー・ルート連結
図10 エディタビュー・ルート連結
  1. 同様にして、以下の図のようにルートで連結してください
図11 エディタビュー・ルート連結完成
図11 エディタビュー・ルート連結完成
  1. 次にルートのラベル文字列を設定します。
    「マネージャーレビュー」アクティビティから「承認通知用フォームへのマッピング」アクティビティへ伸びるルートを選択します。
  2. [Properties]ビューを開き、[General]カテゴリの「Name:」に「承認」と文字列で指定します。
  3. ルートにラベル文字列が表示されていることを確認します。
  4. 同様の手順で「マネージャーレビュー」アクティビティから「申請用フォームへのマッピング」アクティビティへ伸びるルートに「拒否」というラベル文字列を指定します。
  5. 以下のようになることを確認します。
図12 エディタビュー・ルートラベル設定後
図12 エディタビュー・ルートラベル設定後

この操作での注目点

手順(6)でルートプロパティを設定しました。今回は設定しませんが、[Conditions]カテゴリで、ルートの分岐条件を設定することができます。ルートの条件は、プロセス変数や比較演算子を利用した一般的な記述式で指定することができます。

図13 ルートのプロパティ
図13 ルートのプロパティ

各アクティビティのプロパティの設定

各アクティビティのプロパティの設定を行います。それぞれのプロパティの意味については、細かい話題となりますので、後述のリンクで参照してください。

操作手順

  1. 「マネージャーレビュー」アクティビティを選択し、[Properties]ビューを開きます。
  2. 以下の表を参考にして、各プロパティを設定します。
    カテゴリ 項目名 入力(設定)値 この項目に関する説明
    Initial User Selection Select Initial User [Assign to specific user]を選択し、Tony Blueを指定。 ・タスクを渡すユーザーを指定します。
    ・[Browse]ボタンをクリックすると表示される「Selected user」ダイアログでユーザーを検索し、指定します。
    Task Instructions Task Instructions [templete]を指定し、XPath式を指定。(※10) ・タスクを渡されたユーザーのクライアントアプリケーションなどに表示する説明や指示事項に関する文字列を指定します。
    ・XPath式を使用してプロセス変数と文字列を連結したものを表示することができます。
    Form Data Mappings Input form variable /process_data/exp_review ・ユーザーに表示するフォーム変数を指定します。
    ・右隣の[…]ボタンをクリックし、表示されるXPath Builder(※11)で設定します。
    Output form variable /process_data/exp_review ・ユーザーが入力したフォームのデータを渡すフォーム変数を指定します。
    ・指定方法はInput form variableと同様です。
    Routes and Priority Initialize task with route names
    および User must select a route to complete this task
    両方ともチェック ・ユーザーがタスクを完了し、ルートを選択するためのオプションを指定します。

    (※10)今回は、サンプルファイル中に「入力用テキスト.txt」という名前で入力する文字列を記載しておきましたので、そちらの文字列をコピー&ペーストしてください。

    (※11)プロセス変数はXPath式で参照することができます。XPath Builderは、XPath式を記述する際、GUIで式を生成し設定できるツールです。
    XPath Builder画面上部で、プロセス変数がツリーで一覧表示されます。必要に応じてツリーをたどり、要素をダブルクリックすると、画面中央部分にXPath式が自動生成されます。

図14 XPath Builder
図14 XPath Builder
  1. 「申請者にフォームを戻す」アクティビティを選択して、同様にプロパティを設定します。
    カテゴリ 項目名 入力(設定)値
    Initial User Selection Select Initial User [Assign to process creator]を選択。
    Task Instructions Task Instructions [literal value]を指定し、「あなたの申請は拒否されました!」と文字列で指定。
    Form Data Mappings Input form variable /process_data/exp_report
    Output form variable /process_data/exp_report
  2. 「申請者に承認通知」アクティビティを選択して、同様にプロパティを設定します。
    カテゴリ 項目名 入力(設定)値
    Initial User Selection Select Initial User [Assign to process creator]を選択。
    Task Instructions Task Instructions [literal value]を指定し、「あなたの申請は無事承認されました!」と文字列で指定。
    Form Data Mappings Input form variable /process_data/exp_notify
  3. 「ビュー用フォームへのマッピング」アクティビティを選択し、[Properties]ビューを開きます。
  4. [Mapping]カテゴリを開き、[+]マークボタンをクリックします。
  5. [location]および[expression]にXPath Builderを使用して以下の設定をします。
    ([location] または[expression]を選択して表示される[…]ボタンをクリックするとXPath Builderが開きます)
    項目名 入力(設定)値
    [location] /process_data/exp_review/object/data/xdp/datasets/data
    [expression] /process_data/exp_report/object/data/xdp/datasets/data
  6. 「申請用フォームへのマッピング」アクティビティを選択して、同様にプロパティを設定します。
    項目名 入力(設定)値
    [location] /process_data/exp_report/object/data/xdp/datasets/data
    [expression] /process_data/exp_review/object/data/xdp/datasets/data
  7. 「承認通知用フォームへのマッピング」アクティビティを選択して、同様にプロパティを設定します。
    項目名 入力(設定)値
    [location] /process_data/exp_notify/object/data/xdp/datasets/data
    [expression] /process_data/exp_review/object/data/xdp/datasets/data

この操作での注目点

  • 最初にUserサービスのAssign Task操作のプロパティを設定しました。ユーザーへのタスク割り当てを実行します。
    詳細は、こちらを参照ください。
  • Assign Task操作のInput form variableプロパティに指定したフォーム変数の値を使用して、表示するフォームのレンダリング処理を自動的に行います。このレンダリングの処理は、フォーム変数のRender Serviceで設定されています。フォーム変数の「Variable」ダイアログ→「Datatype Specific Settings」→[Advanced Settings…]ボタンをクリックして表示される、[Render Service]タブです。デフォルトではDefault Renderサービスになっており、リポジトリからのフォームファイルの取得、フォームとデータのマージ処理などを行うプロセスです。このRender Serviceは、別のサービスに変更することもできるので、フォーム表示前の前処理が必要なときにはこれを利用します。
    また、ユーザーのフォーム送信後の処理を行いたいときは、[Submit Service]を使用します。(デフォルトでは未使用です)
  • 次にSet Valueサービスのexecute操作のプロパティ設定を行いました。データのマッピングを実行します。詳細は、こちらを参照ください。

プロセスのアクティベートと呼び出しレイヤーの設定

ここまで構築したプロセスをアクティベートすることによりサービスとして扱えるようにし、外部から呼び出せる状態にします。

プロセスのアクティベート

操作手順

  1. [Processes]ビューで[Expense Report-1.0]プロセスバージョンを右クリックし、表示されるコンテキストメニューで[Activate]を選択します。
  2. [Expense Report-1.0]プロセスバージョンのアイコンに、「小さな緑色のレ印」がつくことを確認します。
  3. また、[Services]ビューで、[Expense Report-1.0]サービスとその配下にinvoke操作が表示されることを確認します。

この操作での注目点

  • 自作しているプロセスをアクティベートすると、invokeという操作が自動的に作成されます。

呼出レイヤーの設定

エンドポイントとは

サービスを呼び出すための設定です。様々なITインフラストラクチャーに対応する呼び出し方法を設定することができます。以下に設定できるエンドポイントの種類を列挙します。

エンドポイント名 説明
EJB EJB
SOAP SOAPリクエストでサービスを呼び出すことができます。
http:// [LiveCycle ES サーバ] : [ポート番号] / soap / services / [サービス名] ? wsdlにアクセスすると、動的にWSDLが生成され、LiveCycleのサービスの操作をSOAPのオペレーションとして呼び出すことができます。
Remoting Flex アプリケーションからAMFリクエストで呼び出すことができます。
Task Manager プロセス参加を目的としたRIAである Workspace ES から呼び出すことができます。
Email LiveCycleサーバから監視するPOP/IMAPサーバのメール受信をトリガにして呼び出すことができます。
WatchedFolder LiveCycleサーバ上のフォルダを監視し、そのフォルダに任意または特定のファイルが配置された時点で呼び出すことができます。

操作手順

  1. ブラウザでAdministration Console(http://localhost:8080/adminui)を開き、ログインします。
  2. [サービス]→ [アプリケーションおよびサービス]→[エンドポイントの管理]を開きます。
  3. 「エンドポイントの管理」の画面上部「サービス:」に Expenseと入力し、[フィルタ]ボタンをクリックします。
  4. 「サービス」列の[Expense Report]という文字列のいずれかをクリックします。
  5. 「Expense Reportを設定」画面の[エンドポイント]タブが表示されます。タブ画面左上のプルダウンから、[TaskManager]を選択し、[+追加]をクリックします。
  6. 「TaskManagerエンドポイントを追加」画面が表示されます。以下の指定を行い、[追加]ボタンをクリックします。
    項目名 今回の値 この項目に関する説明
    名前: 経費精算 ・エンドポイントの名前です。
    ・後述のWorkspace ES上では、プロセスカードの上部に表示される文字列となります。
    説明:
    および
    Task Instructions:
    経費申請を行います。 ・ユーザーに表示したときのタスクに関する説明や指示事項を指定する文字列です。
    ・後述のWorkspace ESでは、プロセスカードに表示される文字列となります。
    カテゴリ名: 申請関連 ・プロセスの論理的に分類するカテゴリです。
    ・後述のWorkspace ESでは、画面左側のツリーとして表宇治されます。
    操作名: Invokeを選択 ・呼び出すサービスの操作を指定します。
  7. 元の[エンドポイント]タブに戻ったら、[セキュリティ]タブをクリックします。
  8. [+プリンシパルを追加]をクリックします。
  9. 「プリンシパルを選択」画面上部の「ドメイン:」で、[Sample Domain Name]を選択し、[フィルタ]ボタンをクリックします。
  10. 「名前」列の[ドメイン Sample Organization, Finance Corpのすべてのプリンシパル]という文字列をクリックします。
  11. 「権限を追加」画面で、[INVOKE_PERM]にチェックを入れ、[追加]ボタンをクリックします。
  12. 元の[セキュリティ]タブに戻ります。[ドメイン Sample Organization, Finance Corpのすべてのプリンシパル]が追加されたことを確認します。

この操作での注目点

  • 今回は、テストでWorkspace ESを使用するのでTask Managerエンドポイントを追加しました。
  • デフォルトでは、EJB、SOAP、Remotingエンドポイントが追加されています。
    したがって、上の表で紹介したWSDLにアクセスすることができます。(ブラウザからアクセスしてみてください。)
    http://localhost:8080/soap/services/Expense%20Report?wsdl
  • エンドポイントそのものの他、その呼び出しに関するセキュリティの設定を行いました。ユーザー/グループ/ドメイン単位で設定することができます。

動作確認 LiveCycle Workspace ES からのプロセス参加

Workspace ES とは

ユーザーがプロセスに参加するためのRIAです。
今回はそのまま使用いたしますが、Flex Builderを使用してカスタマイズすることもできますし、それに相当するアプリケーションをイチから開発することもできます。

操作手順

  1. ブラウザから、http://localhost:8080/workspace にアクセスします。
  2. ユーザーID apink、パスワード password としてログインします。
  3. 画面右上の文字列が「ようこそ Alex Pink さん」とログインしたユーザー名になっていることを確認します。
  4. 開始プロセス]アイコンをクリックします。
  5. 左側リストの[申請関連]をクリックし、「経費精算」と「経費申請を行います。」というカード状の表示(プロセスカード)を確認します。
  6. プロセスカードをクリックします。
  7. しばらくすると経費申請フォームが表示されます。全て入力する必要はありません。何カ所か入力をして、画面右下[完了]ボタンをクリックします。
  8. 画面右上の[ログアウト]をクリックして、Workspaceからログアウトします。
  9. ユーザーID tblue、パスワード password としてログインします。
  10. [タスク]アイコンをクリックします。
  11. 左側リストの[Tony Blue]をクリックすると、「マネージャーレビュー」というタイトルのついたプロセスカードが表示されます。(プロセスカードが表示されるまで、時間がかかる場合があります)
  12. プロセスカードの左上のアイコン部分(ドキュメントマーク)をクリックします。
  13. Alex Pinkさんが申請した内容を確認するためのフォームが表示されます。確認をし、[承認]ボタンをクリックします。
  14. 画面右上の[ログアウト]をクリックして、Workspaceからログアウトします。
  15. ユーザーID apink、パスワード password としてログインします。
  16. [タスク]アイコンをクリックします。
  17. 「申請者に承認通知」というタイトルのついたプロセスカードが表示されるので、それの左上のアイコン部分をクリックします。
  18. 承認通知用フォームが表示されます。[完了]ボタンをクリックします。
  19. 同様の手順で、Tony Blueさんで[拒否]ボタンをクリックした場合のシナリオも確認します。

まとめ

今回は、シンプルなプロセスを構築してみました。

  • LiveCycle の 統合開発環境 Workbench で、GUIで直感的に、効率的にプロセスの開発作業を進めることができることができます。
  • 操作が一貫しているので、様々なソリューションコンポーネントで提供される機能を特別なスキルを必要とせず実装できます。
  • 開発したプロセスは、サービスとなり、エンドポイントを通じて様々なクライアントアプリケーションやITインフラから呼び出すことができます。また、自作したプロセスの再利用も容易となります。

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