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初回入場者数が「もののけ姫」の約180%に達し、自らが持つ記録を入場者数・興行収入ともに更新し続ける宮崎駿原作・脚本・監督、スタジオジブリ制作のデジタルムービー「千と千尋の神隠し」。スタジオジブリは、高畑勲・宮崎駿を主宰として設立されたアニメーション制作スタジオで、現在は徳間書店、スタジオジブリ事業本部となっている。「千と千尋の神隠し」はその最新フルデジタル作品としても、さまざまな方面から注目を集めている。そのCG作業のワークフローの中でAdobe®Photoshop®やAdobe After Effects®も、重要な役割の一旦を担っている。
スタジオジブリが他に先駆けて、デジタルによる制作システムを導入し始めたのは「もののけ姫」の頃からである。当時は部分的に取り入れていたが、「ホーホケキョ となりの山田くん」からはセルも使用しなくなり、背景画もデジタルカメラで撮影するなど、彩色以降の作業をフルデジタルで行うようになった。そうして、もともと煩雑であったアニメーション作成にCGという作業も加わり、必然的にジブリでのワークフローも変遷を遂げることになった。
以前は絵コンテをもとに、作画や美術、CGの打ち合わせもバラバラであったが、デジタル導入後は事前に各部署のメインスタッフによる、処理打ち合わせが行われるようになった。「いくら部署に別れていても、どこがどこまでを担当するかは微妙なんですよね。そこをちゃんと決めてからとりかかる。実際、作業を始めたら曖昧な部分は出てくるんですけど、隣で作業してるから確認もすぐできる」と、CG部門の泉津井氏が言うように、ジブリではデジタルムービー制作上の問題点などを過去の経験から洗い直し、「千と千尋の神隠し」制作においては、特にこのシステムを重視したようだ。外注先がそれぞれの部署ごとに存在していては、素材の品質管理やレベルの調整など、流れはこうスムーズに運ばない。
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