KIRIYA KAZUAKI
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Photoshopがクリエイティブワークにおけるデジタルハブ
 
独自の写真世界を創造するフォトグラファー
 
  November 2001
流行通信 2001年10月号
流行通信 2001年10月号
 
 
「自分が写真に手を入れる作業は、ちょうど油絵のような感じ。何度も修正しながら、自分の表現したいものを作り上げていく感覚ですね。これは、Photoshopがなければできないことですから。もしPhotoshopと出会っていなかったら、仕事としてカメラを持つこともなかったでしょうね」。
 
ファッション雑誌や音楽CDジャケット、ミュージシャンのプロモーションビデオまで、さまざまなメディアで活躍中の紀里谷和明氏。彼の写真に対する視点、独特なアプローチは、これまでの写真表現を越えるものとして注目され、現在を走るアーティストとして、最も期待されている。
 
中学卒業後、渡米。彼の言葉を借りれば、「自己表現することの面白さに出会った」全米一のアートスクール・ケンブリッジハイスクールで、音楽、絵画、写真、ダンスなど、芸術関連全般を含めたハイレベルなアート教育を受け、もともと政治や経済に関心のあった少年が、表現への大きな方向転換を行う。
 
そして、コンピュータとの出会いもまたこの頃。たまたまTVで観た音楽番組に触発され、Macintoshと発売されたばかりの音楽編集ソフトPerformerやシンセサイザーなどを購入し、音楽による自己表現の世界へ没頭しはじめる。その後パーソンズ大学ヘ進学した紀里谷氏は、音楽から絵画、建築に興味を移し、偶然手にしたAdobe® Photoshop®への感動から、一気に写真の世界に進んでいくことになった。
 
 
宇多田ヒカル   宇多田ヒカル CDジャケット
©2001 TOSHIBA-EMI LIMITED
「Distance」 「FINAL DISTANCE」 「Can You Keep A Secret?」
 
 
「社会に出て初めての仕事が、友人がやっていたファッション雑誌の仕事でした。当初はデザインを担当していたのですが、そのうち、自分の好きなことをやっていいというページがもらえた。そこで写真で何かやってみようということになり、作ったのが、Photoshopを使ったバリバリの合成写真。これが僕のフォトグラファーとしてのスタートです」。
 
「ハイスクール時代から写真は撮っていましたけど、撮った後に修正が効かないので、当時はあまり好きな表現手法ではありませんでした。だから僕にとってPhotoshopとの出会いの意味は大きい。何故ならPhotoshopを使うことによって、いくらでも自分のやりたいように世界がつくれるということを知ったから」。
 
紀里谷氏の写真は発表するやいなや、すぐに専門家の目にとまった。クインシー・ジョーンズがプロデュースする、音楽情報誌VIBE。Photoshopを活用した独特なその表現が高く買われ、その後、黒人系ミュージシャンの写真を数多く撮るようになる。そしてこの日本でも、クレアのファッションフォトの仕事を皮切りに、流行通信、POOLマガジンといった人気雑誌をはじめ、現在ではMISIAや宇多田ヒカル、浜崎あゆみ、サザンオールスターズなど、超一流ミュージシャンを相手に第一線で活躍している。
 
Mr.Children「NOT FOUND」(C)2000 Oorong-sha
Mr.Children「NOT FOUND」
©2000 Oorong-sha
 
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