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SQUARE
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Adobe Photoshopが
「ファイナルファンタジーX」で果たした役割
October 2001
Photoshopがなければ、ファイナルファンタジーXのグラフィックスは生まれなかった
トップイメージ
美しいグラフィックスと神秘的なストーリーで、多くのファンの心を惹きつけるファイナルファンタジー。既に10作目を迎えながら、今もって業界ナンバー1の実力といわれているこの人気ゲームを制作しているのが、日本有数のゲームメーカー、スクウェアである。ゲームソフトとしての面白さはもちろん、発売と同時に常に大きな話題を呼ぶのが、一作ごとに大きな進化を遂げるグラフィックスの世界。そこではAdobe® Photoshop®が、驚くほど重要な役割を果たしている。
SQUARE 入り口
直良有祐氏
株式会社スクウェア 開発部
デザイナー
直良有祐氏
スクウェアでPhotoshopが使われ始めたのは、今から7年前。スーパーファミコン用のファイナルファンタジーVIが制作されていた頃のことだ。導入されたのは、バージョンの2.0。まだこの当時はゲーム画面も粗く、あまりリアルなグラフィックスは必要とされていなかったため、求められる役割も写真を取り込む程度の使用だった。

「スーパーファミコンの頃は、容量が少なかったこともあり、写真のコンバータ的な使い方が主でした。しかしグラフィックス作成の手法の一つとして、Photoshopにはかなり興味がありましたので、何ができるのかも同時に探っていました。実際の仕事として活用し始めたのは、レイヤー機能が付いた3.0の頃です」と、開発部デザイナーの直良氏。

使い方が一挙に激変したのは、それから数年経った、ファイナルファンタジーVIIの頃からだ。「ファイナルファンタジーVIIから、ゲーム機がプレイステーションになり、画面に出力するグラフィックスを、直接Photoshopでデザインするようになったのです」。
FINAL FANTASY X ゲーム画面
ファイナルファンタジーXのゲーム画面。キャラクターを始め、ポリゴンに貼り付けるマッピング素材の加工にはPhotoshopが活用されている
総勢100名以上のスタッフが関わったファイナルファンタジーXでは、モデリングやモーション関係以外のすべてのスタッフが、Photoshopを使って仕事を進めた。「3Dのゲームですから、基本的にはプログラムで計算して描画しますが、ポリゴンに貼り付けるテクスチャなどはすべてPhotoshopで作ります。もちろん、キャラクタの元デザインなどの2Dの工程は、ほぼすべてPhotoshopによる作業。紙に描いたデザインをスキャナで取り込むこともありますが、初めからPhotoshopで描いてしまうことのほうが多い」。

Photoshopは画像編集を行うアプリケーションソフトとして活用されることが多いが、ドロー&ペイント系の機能も高度で、充実している。直良氏の使用方法は、まさにそのペイントソフトとしての能力をフル活用している。キャラクタや背景などの原画、ポリゴンによる3D表示のためのテクスチャ、販促用のイラストなどのグラフィックスが、Photoshopから生み出されたのだ。
 
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