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原子力事業の情報と技術をすばやく確実に伝える日立製作所のObjectopia

株式会社日立製作所
 
 
3,000人が情報を共有するObjectopia
 
日立製作所の原子力事業部では、1997年12月からAdobe PDFを文書閲覧フォーマットに選び1,500名もの社内スタッフ、関連業者、そして顧客がWeb上で情報交換を行うObjectopiaを構築している。

株式会社日立製作所・原子力事業部原子力情報技術部主任技師の大政良昭氏は、セッションに際し、Objectopia構築の背景には、原子力ビジネスならではの膨大な紙文書とビジネスサイクルの長さがあることを語った。

同事業部で1日に作成する新規文書は400〜600件。ページ数に換算すると、実に7,000ページに上る。これを関係部署・事業所、関連会社に配付するのだから、そのコストも相当な額になる。

「情報伝達のスピードがプラントの早期製造と品質向上のカギなのですが、紙媒体では配布に時間がかかるという欠点もありました。また原子力プラントは設計から商業運転開始まで10年〜15年とサイクルが長く、情報は長期保存が求められ、検索性の良さは重要です。これに加え技術の空洞化を防止するため、情報のデータベース化も課題でした」。

「こうした状況でAdobe PDFを採用したのは、電子文書の他に、従来の紙文書を電子文書に置き換えても閲覧できるフォーマットが条件だったからです」。

さらに大政氏は、永年保存につながるスタンダード性や、情報の検索性・再利用性も両立させる上でも、Adobe PDFが優れていることを述べた。

「Webブラウザ上で簡単に検索が行え、ページ数の多いファイルも管理が容易なAdobe PDFで、ネットワーク上での高速転送・閲覧が可能になりました。現在はその使い勝手の良さから、約3,000名がObjectopiaを利用しています」。
 
 
株式会社日立製作所
原子力事業部原子力情報技術部
主任技師
大政 良昭氏
 
1日に400〜600件もの新規文書をPDFファイルで保存・管理するObjectopia。新規文書の校正と登録をオンラインで行うObjectopiaライブ機能の構築にあたっては、Acrobatの電子承認・署名システムとアノテーション機能が欠かせない
 
Objectopiaライブ機能でオンラインでの電子レビュー・電子認証を実現
 
また原子力情報技術部では現在、新規に作成、改訂する文書・図面を電子文書として、関連部署がAcrobatのアノテーション機能を活用してWeb上でレビューし、調整終了後自動的に登録・発行するObjectopiaライブ機能を構築している。大政氏はこの点に触れた。

「ここで役立っているのが、Acrobatのオンラインコメント機能と電子承認・署名システムです。電子署名は、社員のIDカード利用を視野に現在のユーザ認証から段階的に導入していく予定です。このシステムで蓄積される文書作成情報やコメント情報等、PDFに埋め込むすべての情報は、目的別にDB化し、様々な視点から分析・活用できます」。

さらに、同部署では、顧客・関係会社と情報を共有化し、コミュニケーション手段とするObjectopiaリンク機能を構築。情報伝達が高速・高信頼化し、企業や部署の仕切りを超えたコラボレーションが期待されている。

「Acrobatは日立製作所の原子力事業における文書の電子化において、企業財産の蓄積と継承を支え、業務効率と設計品質の向上に寄与しています」と大政氏は語り、ユーザセッションの最後を締め括った。
   
 
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