まずはこのツアーのサブタイトルとしても冠している「キモチヨクハタラク!?」の真意を紹介する形で会は始まりました。Adobe製品とMacromedia製品、実際の作業現場ではこの両社のソフトを組み合わせて使用する場合が多かったのではないでしょうか。両社が合併統合されることでこれまで気にしなければいけなかった各製品間の互換性問題がすべて解決しています。
つまり、「キモチヨクハタラク!?」とは「Webの作成現場を楽しいものに変えてくれる」ために必要なツールの提供。ADOBE CREATIVE SUITE3 Web Editionはそれを叶えてくれる唯一の、それでいて十分な機能をもってリリースされています。それを実感してもらうため、アドビ システムズの西村氏、酒井氏が各新製品の目玉ポイントを実演を交えて紹介してくれました。
最初にPhotoshop CS3の新機能紹介から会は始まったのですが、まずその起動速度に驚きました。CS3の製品はすべてユニバーサルバイナリ化されているため、Intel Mac上で従来の40%アップの速さで動作するとのこと。Macユーザーの人にはそれだけでも製品購入のメリットは十分ではないかと思います。実演では数ある新機能の中から、新たに角度のパラメータがつけられるようになった「Vanishing Point(バニッシングポイント)」、3Dアプリケーションで作成されたファイルを直接読み込んでそのオブジェクトのテクスチャ編集が行える「3Dレイヤー」、別々の写真の同一部分を探し出して自動的に1枚の写真にしてしまう「レイヤーを自動整列」の機能が紹介されました。いずれも目を見張る新機能で、見ているだけで「ああ、あんなことができそう」と思いを巡らしてしまいました。
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「レイヤーを自動整列」
限られた紹介時間のため、数あるIllustratorの新機能からは「ライブカラー」が紹介されました。「ハーモニーカラー」として色の組み合わせを登録し、それを「ライブカラー」パネルのカラーホイールを回転させることで、その色調を保持したまま色味を変更することができます。プレゼンテーション時のカラーバリエーションの提供等に非常に有用ではないかと思います。
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Flashユーザーの長年の悩みの種は、Photoshop/Illustratorとの完全な互換性がなかったことでしょう。 Flash CS3から PSDファイルを開くと詳細な設定が行える読み込みダイアログが開きます。読み込みの際にインスタンス名を付与できたり、レイヤー、テキスト、シェイプの情報をそのまま読み込めたり、レイヤーをキーフレームとして読み込むことも出来るようになりました。

Illustratorについても同様で、これまで読み込めなかったレイヤー構造やグラデーション、テキストなどもそのまま読み込むことが出来るようになりました。
その他の新機能として、アニメーションのコピー、アニメーションをAS3としてコピー、旧バージョンにあった「ベーシックモード」のようにスクリプト初級者のコード作成を補助する「スクリプトアシスタンス」機能、エラーをダブルクリックすると問題のあるコードの箇所にジャンプしてくれるコードエディタ、FlashVideoに新しく追加された「字幕」機能、FLVを最大画面で表示できる「フルスクリーンのサポート」等、限りある時間の中で可能な限りの新機能が紹介されました。アドビのFlashの力の入れようと本気度を感じるものとなりました。
また、従来のバージョンでは、製品が発売されてからFlashPlayerが配布されていたため、新製品を購入してもその新機能を使用していた場合は対応したFlashPlayerの普及を待たなければなりませんでしたが、FlashPlayer 9 は昨年から先行リリースされていたこともあり、今年の6月時点で既に89.9%の普及率を達成しているそうです。
また、忘れてはいけない重要なポイントとしては全バージョンよりもパフォーマンス10倍アップのActionScript 3.0の開発もFlash CS3で実行できるようになったこと。今まではFlashでは出来ないと思われていた3D空間表現などもさくさくと表現できるようになりました。 (ActionScript 3.0の威力については各ゲストスピーカーのセッションで詳細を伝えております)
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上がFlash8、下がFlash CS 3
新たに「ページ」の機能が追加され、1つのファイルの中にまったくデザインの異なった素材を複数入れ込むことが出来るようになりました。Fireworksだけでそのページ間のリンク設定を行うことも出来るため、1つのファイルの中に下書きやページ間リンクの動作を確認するなど、デザインカンプ作成ツールとしても使えるようになりました。
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各ファイルのプレビューサイズを任意で変更できたり、全体的な表示処理速度が改善されています。さらにswf や FLVのプレビューがBridge内で行えるようになりました。これで自分でFLV再生用のPlayerを予め用意したり、その都度ブラウザを起動したりする必要がなくなりました。Flashを扱う人にとっては、大きな改善点ではないかと思います。
Bridge CS3 のswfプレビュー画面
Photoshopで画像選択した部分をコピーし、それをそのままDreamweaver上でペーストすると「[イメージプレビュー] ダイアログボックスが表示され、Dreamweaverから直接そのコピーした画像を任意の場所へ書き出しが行えるようになりました。これまでは、いったんPhotoshopの方で画像の書き出しを行った後にそのファイルをDreamweaverのローカルルートフォルダに移動させる必要がありましたが、驚くほどスムーズに作業が行えます。再編集時には、「コンテキストメニュー」にある「ソース編集に使用」をクリックするとDreamweaverがその元素材のPSDファイルを探し出してPhotoshopを起動してくれます。素晴らしい連携に驚くほかありませんでした。
また、「CSSスタイル」の移動や書き出しがパネルから行えるようになったり、「高度なフォーマット」によるCSSも含めたコードフォーマットのカスタマイズ機能、コードを一切記述せずにAjaxの効果を追加できる「Spry」、ブラウザの互換性チェック機能とCSSアドバイザによるコードの互換性問題に対する対処法の提供など、現在のユーザーが抱えている問題の解決策を提案してくれるような確実な進歩を思わせる新機能が追加されていました。
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ここで、現在まだプレリリース段階である Dreamweaver用の AIR 書き出しextensionが紹介されました。DreamweaverにExtensionとして追加するだけで、DreamweaverからWindowsとMacOSの両方の環境で動作するデスクトップアプリケーションが作成できます。エクステンションを追加すると「サイト」メニューに新たに「Package as Adobe Air Application」という項目が追加され、これを選択するだけで書き出し用のダイアログが表示されるようになります。現在このAIR書き出しExtensionはAdobe Labs からダウンロード可能(http://labs.adobe.com/wiki/index.php/AIR:Dreamweaver_CS3_Extension)ですので、興味のある方はお試しいただければと思います。

モバイル用のコンテンツ作成を難しいモノにしている大きな原因の1つは、様々な性能で発売されているモバイル機種をすべて揃えることが出来ないということです。DeviceCentralは、様々な機種のプロファイル情報を読み込むことで実機上の動作をエミュレートしてくれます。それも単なる表示だけのエミュレーションではなく、実機上でのパフォーマンスをそのまま再現したり、電池残量や電波の状態、、屋外と屋内における液晶の表示状態等をオーサリング環境上で確認することが出来ます。さらにこのプロファイルは随時追加が可能で、アドビからも定期的にプロファイル情報が提供されています。

このように、ADOBE CREATIVE SUITE3 Web Edition を使用することで、
まさに「キモチヨクハタラク」ことを可能にするツールとして新たに登場したこの製品を、まずは手に入れることから始めるしかないと思わずにはいられませんでした。