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  Adobe Illustrator 9.0新機能セミナー

昨夏に登場し、カラーモードの自動変換や透明機能、オーバープリントのプレビューなどですでに高い評価を集めているIllustrator 9.0。今回のデモンストレーションでより深く説明された内容も、最後に紹介しておこう。

まずは、Illustrator 9.0の新機能の中でも作業の効率化に役立つ、アピアランスパレットの応用編。描かれたのは往復2車線の道路だ。「1本のパスの属性(アピアランス)を複数個設定して、それぞれの属性で色、太さを変えて作っています。どの線を上にして重ねるかも、パレット上で自由に決めることができます」。パス1本の図形であることのメリットが説明される。

 
透明機能
Illustrator 9.0の大きな特長である透明機能。右が不透明度100%、左が不透明度70%
 
往復2車線の道路 往復2車線の道路
1本のパスで作られた往復2車線の道路。複数個設定した属性を重ねることで表現されている。このように複数の属性をパレットでコントロールできるので、後で色や太さなどの修正が入っても簡単に対応できる。さらにスタイルとして登録することもできるので、様々な場面で使いまわせる。複数箇所で適用していてもスタイル自体を修正すれば一括変更できる


  Web用ツールとして有用であるというのも、このIllustrator 9.0の大きな特徴だ。それを代表するのがカラーパレットに追加サポートされたWebセーフRGB。さらにカラーピッカー内にある「Webカラーのみ」のチェックボックスをチェックしておけば、常にWebセーフカラーで色指定することができるようになる。また、Web用に保存というダイアログボックスでは4つのプレビューが表示される。ラスタライズされた状態で示される、このプレビューによって、ブラウザ上での表示状態が確認できるのだ。

Illustrator 9.0ではJPEG、GIFはもちろん、SVG(Scalable Vector Graphics)やSWFファイルへの書き出しも可能になっている。SWFファイルへの書き出しは、実際にFlashアニメーションを作成することで説明された。モニタ画面に「Illustrator 9.0」のロゴをモチーフにした複数のオブジェクトが現れる。作業しながらの説明が続く。

オブジェクトにブレンドをかける
ブレンドをかけると自動的にブレンドレイヤーが作成される
ブレンドを選択した状態で“レイヤーに分配”コマンドを実行する
自動的にそれぞれのサブレイヤーが作成される
すべてを選択し、「レイヤーをフレームに変換」して、SWFファイルに書き出す

レイヤーの分配、レイヤーのフレーム変換など、Illustratorが自動的にしてくれる作業も多く、そのため、手軽にFlashアニメーションがを作成できる。これをAdobe® LiveMotion(TM)を使って加工すれば、さらに本格的なアニメーションも作れる。Illustrator 9.0に追加された新機能は、今後、紙媒体のデザインだけでなく、Webデザインも手がけていこうと考える人にとって、かなり便利なのではないだろうか。使い慣れた、Illustratorの操作を応用する形で、Webの世界に移行できてしまうのだから。


ムービーへ
Illustratorで作成されたムービーを見る
 

Illustrator 9.0セミナーでは「機能が多くて使いこなせていなかったので、今回のセミナーは非常に役立った(ソフトウェア開発)」という意見や、「様々な機能がありIllustratorの使用意識が高まりました(設計部開発担当)」と、そのパワフルで多様な機能に感心する人が多くみられた。

3時間続いたセミナーだったが、最後まで参加者の熱い視線は途切れることなく注がれ、3部構成の、それぞれの間に設けられた休み時間にも、熱心な質問を講師にする人が多数、見受けられた。実際に現場で、InDesignやIllustratorを使っているという人の参加も多かった、今回のセミナー。その誰もが目の前のモニタで展開されるデモンストレーションに納得し、その有用性に見入っていた。デザインの現場は、これらのツールによって、確かに新しい時代へ突入した、そう実感したに違いない。
 
カラーパレット
カラーパレットをWebセーフモードに設定すると、下部のカラーバーはWebセーフカラーのみを表示する

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