2006年10月23日、アドビとマクロメディアが統合されて初めてのMAXが、Las Vegasのベネチアンホテルでいよいよその幕を開きました。これから4日間、世界各国から集まったアドビ製品のユーザであるデベロッパやデザイナーが、100を越すさまざまなセッションに参加します。23日からハンズオンのワークショップなどが始まり、24日のジェネラルセッションから本格的なセッションが始まります。24日からの3日間、Adobe MAX 2006 フラッシュレポートと題して、ジェネラルセッションや代表的なセッションの模様を現地から紹介していきます。レポート第一弾となる今回は、24日のジェネラルセッションの模様をお伝えします。

情報の多さから、2日間に分けて行われることになったジェネラルセッション。初日の今日はアドビ プラットフォームビジネスユニットのシニアバイスプレジデントでありチーフソフトウェアアーキテクトでもあるKevin Lynch(ケビン リンチ)がホストを務めました。しかし、舞台が反転して最初に登場したのは、KevinではなくBlue Man Groupの3人でした。ここ、MAX2006の会場となったベネチアンホテルでもショーを行っている前衛的なパフォーマンス集団であるBlue Man Groupが登場したことで、3,000人を超えるオーディエンスはまさに興奮の坩堝。大歓声の中、ユニークでクールなパフォーマンスが展開されました。こんなサプライズから始まったジェネラルセッションですが、後に続いて紹介されたアドビの最新情報はそれに負けない内容でした。

これまでで最大規模となったMAX2006。Kevinはまず、MAX2006のアジェンダを、登場間近のAdobe Reader 8を使って紹介しました。
更に、製品版であるAcrobat 8の魅力を交えながら、MAX2006の見所を紹介し、アドビのCOOであるShantanu Narayen(シャンタヌ ナラヤン)に引き継ぎます。Shantanuは、マクロメディアとの統合後のこれまでの軌跡を紹介しました。

アドビとマクロメディアの統合後、初めて出荷された製品であるAdobe Production Studioでビデオ製品にFlash Videoの機能が入ったことなどを皮切りに、製品における両社製品・技術の統合が早くも実現していること、そして今後も製品間の統合が進んでゆくことを強調しました。Acrobat 8ではAdobe Connect としてMacromedia Breezeを統合したことも記憶に新しい統合の結果です。また、Web上はもちろん、モバイル端末においてもビデオの役割が大きくなっていることを挙げ、アドビとしてもビデオ関連のソリューションに力を入れていくことを表明しました。
Shantanuは、さらに広がりを見せるFlashの例として、すでに100万を越す携帯やモバイル端末でFlashが稼動しているという事実を挙げました。また、Flashが誕生して10年になる今年、Flash 9がリリースされ、同時にエンタープライズ向けソリューションであるFlex 2.0もリリースされた事実に触れ、無償で提供しているFlex SDKについては、すでに10万以上のダウンロードを記録していることを紹介し、PC、モバイル、RIAと、ますます広がるFlashのテクノロジーを強調しました。
Beyond Boundaries – エンゲージメントを提供するのがアドビのミッション - Shantanuはさらに、アドビとマクロメディアのWebサイトが統合されてひとつになったことや、マクロメディア時代の手法であるAdobe Labsを引き継ぎ、次期バージョンの製品をパブリックベータ版として公開し、より多くのフィードバックをお客様から吸い上げ、製品開発に生かしていることを紹介しました。最後にShantanuは、Beyond boundaries、というMAX2006のサブタイトルを引き合いに出し、デザイナーとデベロッパーをまたぐワークフローの提供など、従来の境界線を越えるようなソリューションを提供し、人々とアイディア、人々と情報の関わり方 – Engagement – に改革をもたらしてゆくことがアドビのミッションであると述べて、プレゼンテーションを終わりました。
再びKevinが登壇し、ここからはアドビの今後を垣間見ることができるデモのオンパレードです。今年リリースしたFlash Player 9が約3ヶ月で35%を超える普及率を示し、これまでのバージョンを越す順調な滑り出しであることを紹介しました。デモでは、パーティクルのフレームレートはAS2と比較して最大20倍も速くなっていることをActionScript 2とActionScript 3のパフォーマンスの違いとして紹介しました。さらに、Flash Videoの普及についても言及しました。Flash Player 8から採用された新しいコーデックにより、ビデオの品質が格段に向上したことが、Flash Player 8ならびにFlash Videoの普及に大きく影響し、Flash Player 8を境にWeb上の様々なビデオサービスにFlashが採用され始めたことを強調しました。この後はこのFlashを中心とした将来のアドビ製品についてのデモが行われました。

アドビのエバンジェリストGreg Lewisが登壇し、まずはWeb制作のワークフローを紹介します。まず、FireworksでPhotoshopファイルをレイヤーを保ったまま開き、クライアントのレビュー用にFireworks内でリンクを設定して書き出せる機能をデモしました。続いてPhotoshopとDreamweaver間で、PSDファイルを直接Copy & Pasteして、Web用に最適化するワークフローなどもデモしました。次期Dreamweaverで採用されるSpry Framework for AJAXを紹介し、AJAXに不慣れなユーザでも簡単に利用できるSpryフレームワークは、デザイナーとデベロッパの間でのコラボレーションもより簡単になる、とい述べました。Spry Framework for AJAXはAdobe Labsからダウンロードが可能であることを最後に付け加え、皆さんのフィードバックをお待ちしています、というメッセージでデモを終了しました。
