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MAX Japan 2007 レポート


カンペキな初心者のための、Adobe AIRの基礎の基礎

このセッションの冒頭では、まず百聞は一見にしかず、AIRで開発されたさまざまなサンプルアプリケーションがデモからスタート。基調講演でも紹介された「Buzzword」を筆頭に、アップルのiPhoneをデスクトップ上で再現するものや、NHK時計のAIRアプリケーション版などが披露され、AIRがどれだけ自由で楽しいアプリケーションプラットフォームであるかが示された。

アドビ システムズ 株式会社 テクニカルエバンジェリスト  太田禎一

アドビ システムズ 株式会社 テクニカルエバンジェリスト  太田禎一

多くの来場者の注目が集まるAdobe AIR セッション

多くの来場者の注目が集まるAdobe AIR セッション


参加者の間でAIRで何が実現するかのイメージが共有されたところで、AIRの解説が始まった。Web標準技術を全面採用し、実行環境はもちろん開発環境もWindowsとMacのクロスプラットフォームであることは、限りなく多くのユーザにリーチできるWeb技術と、高速かつ高機能化できるデスクトップアプリケーションの間にある溝を埋める、つまり「いいとこどり」のプラットフォームということであり、太田は「アドビはWebの側からアプローチすることで、Webの流儀とカルチャーをデスクトップの世界にもっていきます」と語った。

開発手法の解説では「最も楽に開発が進められる」(太田)Flex Buidler 3 beta 2を筆頭に、Dreamweaver CS3+Updaterを使ったHTML+CSS+JavaScriptによる開発、そしてFlash CS3の場合はActionScript 3.0による開発の3パターンが紹介され、ActionScript 1, 2で作られたコンポーネントをAIR上で動作させるTipsも披露。敷居の低さを参加者にアピールした。

セッションの最後に、AIR習熟の近道として、Flex Builder用のサンプルスクリプトを多数掲載している「Flex Examples」サイト、また、AIRについては「akihiro kamijo blog」がAdobe Labsの細かい情報を日本語で伝えてくれるので、これも大いに参考になるサイトと紹介した。


フィジカルコンピューティングへの招待
Gainer/Funnelで広がるFlash/ActionScriptの新しい可能性

IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー) 准教授 小林 茂氏
METAPHOR 取締役 増田一太郎氏
くるくる 原 央樹氏 + 尾崎俊介氏 + 松村 慎氏 + タナカミノル氏

Flashとさまざまな物理ユーザインタフェイスを組み合わせた新しいコンピューティングとして、奥の深い可能性を秘めているのが「フィジカルコンピューティング」。このセッションでは、GainarとFunnelという技術を通じて、フィジカルコンピューティングの実践を紹介した。

始めに小林氏より、フィジカルコンピューティングとは、実際に触れて感じられるユーザインタフェイスを各種センサー、アクチュエータ、プロセッサなどで“工作”して、それをFlashと組み合わせることで新しいコンピューティングを実践していこうというものであるという説明があった。Gainarは、それを実現するためのハードウェア&ソフトウェアのツールキットであり、Funnelはより高次の機能を提供するもので、、複数のI/Oモジュール、無線通信、ActionScript 3やRubyを組み合わせられるプラットフォームであることの紹介があった。

IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー) 准教授 小林 茂氏

IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー) 准教授 小林 茂氏

フィジカルコンピューティングのデモ

フィジカルコンピューティングのデモ


続いて増田氏によるライブコーディング。Flex Builder 3上でその場でプログラミングを進めていき、わずか十数行のコーディングで、Flashの画面上にあるボタンを押すとLEDが点灯したり、モジュールを傾けると画面上のブロックがまったく同じく傾くというプログラムが、その場でどんどんコーディングされるところが披露された。

最後にフィジカルコンピューティングで「面白い事」を実践するチーム「くるくる研究室」の松村氏、タナカミノル氏、尾崎氏、原氏が、多種多様なデモを披露。Flashで場所を入力すると、緯度経度を Geocoding APIから把握してコンパスが方向を指す「あっち↑」や、ディスプレイをくるっと傾けると画面の中の小人が傾いた方向に転げ落ちる「神様BOX」、そしてダンスダンスレボリューションのマット上を走ることでかき氷ができあがる「かき氷ジェネレーター」など、そのアイデアはさまざま。皆、一様に「子供の頃の夢を実現できるデバイス」「モノ作りを改めて開眼」と、クリエイティブの初期衝動をフィジカルコンピューティングで得られたと感想を語った。