アクセシビリティ

MAX Japan 2007 レポート


ActionSctipt 3.0 はじめの一歩

ソフトウェアトレーナー テクニカルライター オーサリングエンジニア 野中文雄 氏

ActionScript初級者が、ActionScript 3.0を始めるにあたってその解法をわかりやすく紹介するセッション。

ソフトウェアトレーナー テクニカルライター オーサリングエンジニア 野中文雄 氏

ソフトウェアトレーナー テクニカルライター オーサリングエンジニア 野中文雄 氏


講師として多数のセミナーをこなしている野中氏ならではの、ポイントを押さえたスクリプトとそれがアニメーションに対してどのように反映されるのか、実際に目で見て分かる内容に。旧バージョンの記述方法を例にしながら、関数の定義、リスナーの登録、イベント処理、そしてクラスといったActionScript 3.0のキモとなる機能をどのように使っていけばいいのか。初級者の誰もがつまずくであろう点が網羅されていたのも野中氏ならではのものだった。

また、スクリプトの中心は三角関数を使ってムービークリップの座標位置を変えることで、アニメーションに面白い効果を与えるものになっており、普段スクリプトの記述が苦手な人にも、スクリプトによるアニメーションを開眼させる良い動機付けになっただろう。少ない時間でスクリプトが次々に紹介されるため、その場では理解が追いつかない懸念もしっかり押さえられていて、氏の個人サイトにて本セッションで使用されたスクリプトはすべて公開されている。「この場ではメモをとらず、ポイントを押さえて聞くことに集中してほしい」とセッション冒頭で宣言していたが、こういうセミナースタイルが今後の主流になると、スクリプト中心のセッションはより有用なものになっていくことだろう。

ダウンロードはこちらから。


AS3 だけじゃない! まだまだいけるぞ AS1/2!

+39/KARATE SYSTEM/ トザキケイイチ 氏 (WEB屋)

ActionScript 3.0への移行が始まったとはいえ、実際の仕事現場ではまだまだ主役のActionScript 1.0/2.0。そこで、過去にActionScript 1.0/2.0で複数の大規模プロジェクトを行ってきたトザキケイイチ氏が、フレームワークやMVC(Model-View-Controller)という概念をFlashの世界に持ち込んで、いかに作業分担やコードの視認性向上を図るか、実例を交えてその手法を紹介したセッション。

+39/KARATE SYSTEM/ トザキケイイチ 氏 (WEB屋)


トザキ氏は、「FlashではMovieClip単位で機能を分け、それに付随するコードをクラスとして細分化することができるが、その際は一般的なMVCとは違ったフレームワーク構造にする必要があります。」と言う。一般的なMVCではControllerがユーザからの入力を管理、Modelがメイン処理、シーンを制御を行うが、「Flashの場合には、Modelはサーバやデータの送受信といった裏方に徹してもらい、ユーザからの入力受付、メイン処理、シーン制御をControllerで管理、制御するほうが開発しやすい。そして各機能からの情報を受け取ったViewで、ドキュメントルートの各MovieClipの制御を行います。」と続けた。

また、Modelにおけるサーバとの連携時には、FlashVarsで読み込む際にJSON形式のデータを読み込むことができる独自のクラスを作成していて、サーバの返すデータ構造をそのままFlash内で使用できるように設計していると加えた。

この他にも実際に使用されているコードの紹介や実装の実例など、セッションの内容は盛り沢山。限られた時間でありながらアプリケーションのモデル構造を中心とした非常に内容の濃いものだった。本セッションの補足については氏のブログでも確認可能。


Flash Media Server 3
- High quality, High Performance, High Security

アドビ システムズ社 シニア テクニカル エバンジェリスト デイビッド デヴィッサー

クロスプラットフォームで映像配信が可能なFlash Media Server 3(FMS 3)が、紹介された。FMS 3では「高品質」(ハイビジョンVP6, H.264)、「セキュリティ」(RTMPe)、「超高速な起動」といったファクタが盛り込まれている。

より強固なコンテンツ保護や国ごとのセキュリティ管理などの重要性が高まっているなか、デヴィッサーはFMS 3によるセキュリティについの説明を重ねた。WebサーバからのHTTP配信では、ファイルはクライアントのキャッシュに溜まるためセキュリティがほぼ皆無である一方、FMS 3ではストリーミングを独自技術による暗号化(RTMPe:Real Time Messaging Protocol Enhanced)を行うのに加え、SWF認証を加えることで複数のセキュリティ層を実現。Flash Player 9をはじめ、Adobe Media Player、AIRがこれに対応していく。

FMS 3は国内のさまざまなソリューションパートナーで採用されることも紹介された。世界規模でキャッシュサーバを展開するAkamaiは、Akamai Live! Flashを構築。IIJやJストリームもホスティングパートナーとしてFMS 3をサポート。また、携帯電話の世界でもFlash Lite3によってRTMPストリーム、FLVダウンロード再生がサポートされると、デヴィッサーは語った。

最後にFMS 3を使ったWeb 2.0的な新しい映像サービスの好例として、The Sims On Stageというカラオケ映像の投稿サイトを紹介。ここではユーザが歌った音声をサーバ側にレコーディングするというFMS 3の機能が巧みに使われている。さらに、YouTubeが提供しているクリックキャプチャ機能(Webカムの映像をサーバにアップロードする仕組み)もFMSを使うことで実現しているものであることを紹介した。