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NAB 2008 Report

NAB 2008 Fri April 11 - Thu April 17, LAS VEGAS

 

NAB 2008 プレスリリース解説

NAB 2008にあわせて、アドビから発表されたプレスリリースの中から、いくつかの重要なキーワードをピックアップし、ご説明します。

XDCAM EXサポート

アドビでは、NAB 2008にあわせてPremiere Pro CS3のアップデータをリリース、XDCAM EXおよびXDCAM HD製品で記録された素材編集にネイティブで対応しました。「ネイティブ対応」とは、記録されたファイルを直接そのまま再生、編集できるということ。XDCAM フォーマットで記録されたHD映像ファイルを、編集のために他の方式に変換するといった時間のロスがありません。日本のお客様も自動アップデートですでに3.2を利用されている方も多いのではないでしょうか。アドビが提供する快適HDテープレスワークフローをぜひご体験ください。

このXDCAM EXに対応したカメラは、ソニーが昨年末に発売開始したHDビデオカメラPMW-EX1。カメラ部の性能にこだわった製品で、小型ながらも放送用HDカメラに引けをとらない画質が話題となっています。また、映像信号を半導体メモリに記録することも注目を集めた点でした。新しく発表されたレンズ交換型カメラ「PMW-EX3」や据え置きデッキの「PMW-E30」など、XDCAM EXフォーマットの広がりが期待されます。

ここで、ちょっと技術的な話。放送用機材では、映像ファイルの規格としてMXF(Material eXchange Format)というものが採用されています。XDCAMもP2もこのMXF規格のファイルで記録しますが、圧縮方式の違いだけでなく、ファイルの記録形態も異なります。P2では映像ファイルと音声ファイルをそれぞれ単独で記録するOP Atom形式、XDCAMでは映像と音声を1つのファイルで記録するOP 1a形式で記録されます。Premiere Pro CS3では、このMXFの記録形式をどちらもサポートしています。

MXFの記録形式

アドビのビデオ製品では、今後も最新のテープレスフォーマットへの対応を予定しており、映像業界における新たなスタンダードを目指してまいります。


CinemaDNG

映画製作においても、デジタル化は確実に広がっています。フィルムカメラで撮影した場合でも、フィルムをスキャン・デジタル化し編集・合成するといった作業はすでに一般的なものとなりましたが、カメラのデジタル化も現実的なものになってきました。ここでいう映画用デジタルカメラは、テレビ用のHDカメラではなく、それ以上の表現力を持った映画撮影用のデジタルカメラです。記録方式もこれまでのHD映像用記録フォーマットとは異なり、より多くの映像情報を記録することになります。ところが、この記録方式はHDビデオカメラのようにフォーマットが標準化されていません。仕様も非公開で独自形式のものが多く、撮影後の作業もカメラごとにまちまちです。

この問題を解決するため、アドビが推進することになったのが、CinemaDNGフォーマットの策定で、今回のプレスリリースのひとつです。

静止画を撮影するデジカメでも、コンパクトサイズのものはJPEGやTIFFなどの標準化されたフォーマットで記録されているので、どのカメラで撮ったものであっても、対応する環境であればどこでも表示ができますが、デジタル一眼レフでは高画質を実現するために、光を電気信号にかえる部品(撮像体)から出力された信号をできる限り手を加えず記録(RAW記録)することも可能になっています。このRAW記録されたファイルは、各カメラメーカーおよびカメラの機種により異なる場合があり、問題になる場合が多いのですが、アドビはDNG(Digital Negative:デジタルネガ)フォーマットを策定し、この問題を解消しました。

CinamaDNGは、このDNGをもとにして準備が進められており、映画撮影用デジタルカメラから編集・合成の作業、さらに映画作品のアーカイブまでを高い互換性を持ったファイルフォーマットで実現することになります。