クリエイティブ制作に携わる全ての方に便利
日本のニーズを配慮したテンプレート

世界の第一線で活躍するクリエイターの「テンプレート素材」に、日本のデザイン市場に向けたInDesign・Illustrator向けのテンプレートが加わりました。これらのテンプレートの特徴や使い方について、制作を手掛けたアートディレクターの菊池美範さんにお話を聞きました。

アートディレクター 菊池美範(きくち よしのり)さん

Adobe Stock Contributor’s Voice Vol. 4

アートディレクター 菊池美範さん


Adobe Stockに提供したテンプレートは、InDesignやIllustratorが初めての方でも迷わずに成果物ができるように工夫しました。初心者はもちろん、プロのクリエイターの方にも使っていただきたいです。Adobe Stockは誰もが素材を提供したり利用したりできるコミュニティ。自分のクリエイティブを高める場として、どんどん参加していって欲しいですね。

 

 

菊池美範(きくち よしのり)
Q1. 現在のお仕事や活動についてご紹介下さい。


出版業界のクライアントを中心に、雑誌や書籍などのさまざまなエディトリアルデザインを30年以上手がけてきましたが、現在は主に企業のブランディングや、クリエイティブ面でのスタートアップ支援業務などにシフトしています。アドビさんとは、InDesign日本語版の開発で協力させていただいたご縁があり、今回Adobe Stockでのテンプレート制作のお話をいただきました。

Q2.  InDesign、Illustrator向けに制作されたテンプレートは、どんな点を重視して制作されましたか?


日本のデザイン市場でのニーズは幅広く、それぞれの分野でデザインを作り込んでいく傾向があるため、限られた種類のテンプレートで全てをカバーするのは難しいのですが、それでもなるべく汎用性が広がるデザインを心がけました。

また、「InDesignやIllustratorの初心者でもとっつきやすい」という点を重視し、レイアウトデザインの経験がない人でも、文字や画像を置き換えるだけでほぼ完成し、文字組みもCreative Cloudで利用できる標準的なフォントだけで美しく見せられるように工夫しました。

もっとも重視したのは、「実際にどう使われるか」という点です。ただデザインの枠組みを作るのではなく、一度きちんと素材を入れて実践的なデザインの完成形を作り、そこから素材を引いたりしてテンプレートの形に整えました。

菊池さんが制作したデザインテンプレート。Adobe Stockのテンプレート素材は「テンプレート」カテゴリで絞り込むことで検索できる
菊池さんが制作したデザインテンプレート。Adobe Stockのテンプレート素材は「テンプレート」カテゴリで絞り込むことで検索できる
Q3. 制作されたテンプレートの特徴は?


雑誌、書籍、製品カタログなど、デザインに対するさまざまなニーズを調査・検討して制作しました。居酒屋メニューやデジタルサイネージ、プレゼン資料などは、デザイン経験のない現場の方でもスムーズに制作できるように工夫していますし、書籍のテンプレートは同人誌の自費出版などアマチュアのニーズも多いため、市販されている書籍と比べても遜色ない本文デザインができるように作りました。

テンプレートは全部で42種類制作しましたが、初心者の方はもちろん、プロのクリエイターでも名刺や宣伝物などを急いで作らなければならない時などに役立てていただけると思います。

近年デザインのニーズが高まっているデジタルサイネージのテンプレート
居酒屋などのメニューテンプレート
近年デザインのニーズが高まっているデジタルサイネージのテンプレート(左)は、国内でもっとも多く使われている画面のアスペクト比を調査したうえで制作。横長の情報掲示版のテンプレートも提供。居酒屋メニュー(右)は、海外の日本食レストランなどでの使用も想定し、横書きのレイアウトに
書籍テンプレートは、行送りやルビが入った場合のスタイル設定など、細部に至るまで調整。縦書き・横書き・索引のほか、カバーデザインのテンプレートも提供
名刺テンプレートのほか、封筒・はがき・一筆箋などステーショナリーのテンプレートも利用できる
書籍(左)は、行送りやルビが入った場合のスタイル設定など、細部に至るまで調整されている。縦書き・横書き・索引のほか、カバーデザインのテンプレートも提供。シンプルなデザインの名刺(右)のほか、封筒・はがき・一筆箋などステーショナリーのテンプレートも利用できる

Q4.  菊池さんにとっての、Adobe Stockの魅力や利点は?


最近、Adobe Stockを使っていて実感するのは、「使いやすい作品が増えている」という点です。コントリビューターが自分の作家性を表現した作品だけでなく、ユーザーの利便性を意識した使いやすい作品が増えていて、全体的にクオリティも高いので制作物のレベル感を高めることができます。

そうした高品質の素材を、Creative Cloudの各種アプリを通じて利用できるワンストップのサービスが魅力です。コストパフォーマンスにも優れ、予算管理もやりやすく、トータルとして作業効率が高まるので、少人数や1人で活動するクリエイターにとっては特に心強いと思います。

 

Q5.  最後に、Adobe Stockのユーザーとコントリビューターそれぞれに向けたアドバイスをお願いします。


私自身もそうでしたが、「ストックフォトで望む素材がなかなか見つからない」という悩みが多いと思いますが、時には、英語のキーワードを試したり、画像アップロードなどさまざまな検索機能を使ったりして、きちんと絞り込むことが大切です。また、Adobe Stockには機械学習で検索精度を向上させる仕組みがあり、新しい検索機能も順次追加されています。皆さんが使うことで、素材がより探しやすくなるので、どんどん利用して欲しいですね。 

Adobe Stockは、クリエイターが自分の素材を提供する一方で、他のクリエイターの素材を利用することができる場所です。自分の作品を他のクリエイターに見てもらったり、他のクリエイターの作品から学んだりもできる、お互いを高め合うコミュニティのようなものだと思います。こうしたコミュニティが成長していけば、マーケットとしてもさらに盛り上がっていくのではと期待しています。

菊池美範(きくち よしのり)

プロフィール

菊池美範(きくち よしのり)

株式会社arD(エイアールディ)代表取締役、クリエイティブディレクター、アートディレクター。1985年からデザイン会社「ar(エイアール)」を30年間主宰し、出版業界を中心にエディトリアルデザインを手がける。現在はブランディングやデザインコンサルティングなどを中心に活動している。

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