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2016年、押さえておくべき5つのモバイルトレンド

 
2016年03月14日

 
【POINT】
  • ブランド企業やメディアは、モバイル向けのコンテンツに一層注力する傾向にある
  • マーケターは、モバイルがコスト節約に有用だと認識し、ますます活用するようになる
  • メディア バイイング(メディアの購買)は劇的に変わるだろう

 


ユーザーがオンラインで消費する時間の60%は、モバイルの利用が占めるとされている。そしてその割合は増加し続けている。
 
2016年1月、Mobile Marketerが開催したイベント「Mobile FirstLook」に参加するために、多くのマーケターがニューヨーク市に集まった。彼らはそこでモバイルのトレンド、課題、機会について語りあった。当記事では、その中でも重要だと思われるポイントをご紹介する。
 
 

1.モバイルからモビリティへの動き

「今日、人口の90%が、常に手の届く範囲にインターネットに接続したモバイルを持っている」と、mCordisの共同創業者でマネージング パートナーであるMichael Becker(マイケル ベカー)氏は語る。マーケターは今までの考え方を変える必要があり、その変化は今年中に起きるだろう。さらにベカー氏は「モバイルからモビリティへの動きがあるだろう」と語った。
 
モバイルはもはや、単なるポケットに入れて持ち運べる電話のことではなく、インターネットに常につながっている端末ということが、モバイルの定義の一要素だ。だから、マーケターは「定量化される顧客」に焦点を当てつつあるとベカー氏は補足する。
 
「モバイルとはテクノロジー、ハードウェア、オペレーションシステムに関することを指す。一方、モビリティとは消費者のことであり、マインドセット、傾向がどう変わったのかということだ」と、ベカー氏。さらに、「このモバイルからモビリティというマインドセットのシフトで、マーケターはユーザーへの理解を深め、共感を強めなければならない」と語った。
 
 

2.モバイルは組織全体に影響を及ぼす

過去数年間にわたって、モバイルについての多くの議論が、マーケティング領域でなされてきたが、それは2016年も続く。
 
「モバイル エージェンシーとして、間違いなく、1つの組織内の、より多くの人々に対応する必要がでてくる」とHavas Agencyのグループ会社Mobextの副社長で取締役のWarren Zenna(ウォレン ゼナー)氏。続けて「企業はモバイルを中心に統合されつつある」と語った。
 
WPP agencyのグループ会社Essenceでモバイル ディレクターを務めるJeremy Sigel(ジェレミー シゲル)氏は、今年度はIT、データサイエンス、カスタマーサービス、セールス、オペレーションなどの事業部門が、企業のモバイル戦略への関与を深めていくと見ている。
 
 

3.モバイルこそがデジタル: メディア バイイング(メディア購買)の新しい時代に

モバイル チーム、モバイル戦略、モバイル マーケティング…。2016年、マーケターはモバイルを単独の要素としては捉えられなくなり、これらの単語は減っていくだろう。
 
すでにその傾向は見えている。放送局のCBSはスーパー ボウル50(米国で最も有名なアメリカンフットボールの試合)の広告枠の一部として、モバイル放送の広告枠も販売している。試合の間の30秒のスポットCM枠は500万ドル(約6億円)で購入され、TV、デジタルチャネル(タブレットなどのモバイルデバイス)で、ストリーミング配信される。
 
ハフィトン ポストで広告製品とマネタイゼーションの統括兼副社長を務めるSpencer Sloe(スペンサー スロー)氏によると、2016年、企業はこのような方針へのシフトを継続し、メディア売買の方法を変化させるそうだ。また、もっと多くのメディアが、一般的に、そのような方法で広告を販売するようになるだろうと補足した。
 

4.モバイルが人に取って代わる

企業が、カスタマーサービス、コールセンターなどの機能を補完するモバイルサービスの利用を開始してから数年が経過した。モバイルへの投資にベネフイットがあること、そしてコスト削減につながることを、マーケターは身をもって認識している。それにつれて企業は、以前は人を通して提供されていたユーティリティ(効用)が、モバイルを通して提供されることを求めるようになった、とEssence社のシゲル氏は語る。
 
モバイルのユーティリティの例として、リモート デポジット(わざわざ銀行に行かずとも、チェック≒小切手の画像を銀行に送ると口座に入金してくれるサービス)の金融アプリケーションや、モバイルバンキングがある。こうしたユーティリティの提供によって、支店がない場所であっても、どこでも銀行の利用が可能になっているとGoogleのモバイルアプリケーション部門の統括であるJonathan Pelosi(ジョナサン ペローシー)氏は語る。ペローシー氏は変革するアプリケーション体験についても語っている。小売店で商品の位置を確認するアプリケーションは、販売員の負担を軽減しており、モバイル活用の良い事例だ。
 
「今、数年前のモバイルへの投資が良いROI(投資利益率)となっている。顧客はモバイルがとても重要だと認識しているのだ」とシゲル氏は語る。
 
 

5.モバイル向けコンテンツ

Essence社のシゲル氏は、モバイルに特化したコンテンツに接触したいという顧客の意欲が増していると語る。今年度、ブランド企業として、いつでもどこでも、消費者を自社に引きつけることに力を入れるようになっているという。
 
例えば、ハフィトン ポストはモバイルに大きく賭けた。モバイルのユーザーに特化したビデオを作ったのだ。また、既存のコンテンツもモバイルの読者に最適化している。たとえば、見出しをコンパクトにする、たびたび、デスクトップ向けに使用しているものではないモバイル向けの写真を使う、デスクトップ向けの記事をモバイル向けに短くする、そしてモバイル限定のコンテンツを拡充するといった具合だ。 
 
「2015年、モバイル向けコンテンツは、企業にとって重要視され始めたばかりだった」とシゲル氏。続けて「今日では、モバイルを単なる付属品として取り扱うのではなく、モバイル向けコンテンツのプラン、要望を持った顧客が私達のもとへ来るようになっている」と語った。

 

 

ユーザーの求めるより良いエクスペリエンスに応えるために、モバイル対応を加速するにはどうしたらいいのか、その戦略についてはこちら

 

 

(2016年1月28日 CMO.comの記事より)

 

 

CMO.com

ストラテジックエディター

Giselle Abramovich

 


 

 

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