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ADOBE DESIGN MAGAZINE

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Adobe® Creative Suite® 4の導入で
新たなる道へチャレンジする社会福祉法人

青森コロニー印刷では、従来の印刷業務だけではなく、Webとの連携を前提としたフリーペーパーを発行するなど、活発な事業展開を行っている。社会福祉法人として社会に貢献するとともに、将来を見据えた事業の展開を模索する青森コロニー印刷の取り組みを紹介する。

青森コロニー印刷の母体である社会福祉法人青森県コロニー協会は、昭和30年に結核回復者の自立を支援するための団体、財団法人青森県後保護協会としてスタートした。昭和44年には社会福祉法人青森県コロニー協会として設立認可を受け、障がい者福祉施設としての活動を開始する。昭和56年に雇用促進事業の一環として印刷機器を導入し、青森コロニー印刷としての活動が始まった。

現在では、オフセット印刷から、シール印刷、オンデマンド印刷機なども備え、製本まで一括して生産可能な環境が整った県内でも有数の施設を持つ印刷事業所として 知られるまでに至る。

青森コロニー印刷が、近年、Web事業を展開し始めた。そこで、今回は青森コロニー印刷へ取材し、紙媒体とWebとのクロスメディアへの取り組みに対する話を伺った。

青森コロニー印刷

障がい者の社会的自立を支援することを目的として設立された団体。印刷業務を主体とし、近年ではWebサイトの制作を受注するなど、業務の多角化を計る。

http://www.aomoricolony.com/


これからはクロスメディア的な発想が大切だと思います。

試行錯誤を重ねた結果Adobe InDesignを採用

青森コロニー印刷の経営支持母体である社会福祉法人青森県コロニー協会では、障がいを持つ人たちの自立支援を目的とした就労訓練を行っている。青森コロニー印刷には、そこでパソコンの操作や印刷の技能を身に付けた人たちが多く就労する。

八戸と東京に事業所を持ち、官公庁をはじめとする県内の企業が主なクライアントだ。県外からの仕事も多く、年に数回は東京事業所を往復することもあるそうだ。

青森コロニー印刷がDTPを導入したのは、今からおよそ18年ほど前のことだった。当初はAdobe® Illustrator®を利用し、パンフレットやチラシなど少ページ数の印刷物を手掛けていたが、ハードウェアとソフトウェアの進化に伴い、DTPへの移行は加速してゆく。

常に新しいものに取り組んでいきたいとの思いから様々なページレイアウトソフトを導入し、試行錯誤を繰り返すうちに、Adobe® InDesign®に行きついたという。

 

フリーペーパー「グルッポ」

青森コロニー印刷が発行するフリーペーパー「グルッポ」発行部数13万部を誇る青森県で一番多く発行されているフリーペーパーだ


フリーペーパーでのクロスメディアへの取り組み

青森コロニー印刷では、充実した施設を最大限に活用すべく、4年ほど前からフリーペーパー「グルッポ」の発行を開始した。

印刷、製本の工程を経て完成したグルッポは青森市を中心に市内11万戸に配布され、青森県全域のデパートやコンビニへ配布されている。13万部という発行部数は、青森県下で発行されているフリーペーパーの中でも一番多い発行部数を誇る。

グルッポは、身近なグルメ情報やイベント情報など、地元に密着した情報を掲載することで地域の活性化に貢献している。 フリーペーパーで掲載された内容は、そのまま携帯やWebへと転載され、紙とWebの双方が持つ利点をうまく活用している。グルッポは青森コロニー印刷が取り組むクロスメディアソリューションの一環でもあるようだ。

作業現場では、InDesignでレイアウトされたグルッポのファイルを元にAdobe® Dreamweaver®でWebを構築するスタッフの姿があった。元々紙媒体のデザインを行ってきたスタッフが、Webデザインも担当しているため、多くのスタッフは紙面デザインとWebデザインのスキルを兼ね備えているという。

「今求められているのは、紙面デザインとWebデザインの両方のスキルを兼ね備えた人材でしょうか。Webの需要がますます増えて行くなかで、これからのクリエイターにはクロスメディア的な発想が大切になってくると思います。」と情報開発課の三上尚美課長は語る。

Web事業の需要が増えたことで、Webデザインのエキスパートを育てることが急務ではあるが、初めからWebのエキスパートを雇用することはないそうだ。

「紙媒体でデザインをしてきたスタッフがそのままWebデザインを兼任し、HTMLも構築しています。」と三上課長。しかし、紙媒体におけるデザインとWebデザインでは、作業内容が大きく異なる。移行は難しくなかったのだろうか。

「初めは難しかったものの、慣れてみれば意外に移行は簡単でした。」と語ってくれたのは、やはり紙からWebへ転向したスタッフの一人であるDTP課の木村龍二氏だ。

Adobe® Flash®を使ってトップのアニメーションを作ることもあるそうだが、最新のFlashでは多くの作業を自動的に行えるため、以前ほど難しい作業ではないと語ってくれた。

Web版グルッポ

Web版のグルッポ。フリーペーパーがもつ雰囲気をうまく再現している

 

伊藤耕平氏

木村龍二氏

主にWebを担当する情報開発課の伊藤耕平氏(上)とDTP課の木村龍二氏(下)紙面デザインからWebデザインへの移行はさほど難しくはなかったと語る


 


 


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