東京リスマチックは、都内を中心として多店舗展開するサービスビューローだ。その東京リスマチックが株式会社キャドセンターをグループ化し、新たにビジュアルコンテンツ事業へと乗り出した。また、今回の新規事業への参入をきっかけとして、ELAライセンス契約によるCreative Suite 4 Design Premiumの導入を決めている。次々と新しい展開を見せる東京リスマチックが目指す次なる戦略とは?
都内在住のクリエイターならば、一度は東京リスマチックのサービスビューローを利用したことがあるかもしれない。 個人向けのポストカードから業務用のディスプレイ印刷まで、印刷に関する幅広いサービスを提供している。
一方、キャドセンターは、その名が示す通り建築デザインの3Dモデルの制作などを業務としてきた会社だ。現在では、建築デザインのノウハウを活かし、タッチパネルと連動して仮想空間を実現するバーチャルリアリティのシステム開発や独自のアプリケーション開発などを行う。
東京リスマチックでは今回のグループ化に伴い、制作環境をELAライセンス契約によって、Creative Suite 4 Design Premiumに統一する予定だ。
東京リスマチックが目指す、新しい事業の展開とELAライセンスによるソフトウェア導入にはどのようなメリットがあるのか。株式会社東京リスマチック代表取締役社長の鈴木隆一氏と株式会社キャドセンター代表取締役の伊川一成氏のお二人に話を伺った。
東京リスマチック株式会社
都内に20店舗を展開し、個人向け印刷から商業印刷まで幅広いサービスを提供する印刷サービスビューロー
株式会社キャドセンター
三次元ビジュアライゼーション技術を軸にマルチメディアコンテンツの制作やシステム開発を業務とする制作会社

総合サービス業への転換
そもそも、東京リスマチックがキャドセンターをグループ化した背景には、どのような意図があったのだろうか。
「東京リスマチックはサービスビューロー事業が主体の会社です。主な顧客は“クリエイター”の方達ですが、昨今ではクリエイターと言ってもその業種はさまざまで、一人のクリエイターが複数のメディアにまたがって創作活動を行うことも珍しくありません。より多くのクリエイターの方達と新しいメディアや創作活動に対して、幅広く対応していけるのではないかと考えています。」と鈴木氏は語る。
Webメディアへの需要が増している現状において、3Dをからめたマルチメディア分野への進出は、意外というよりは必然であったと言えるかもしれない。
従来のビジネスモデルに依存しない営業体制の確立が、今回のグループ化における大きな目的だと筆者は感じた。
ELAライセンス導入における同社のメリット
東京リスマチックでは、来るべくマルチメディア事業への本格的な導入に備え、社内の制作環境をCS4 Design Premiumに統一させる予定でいる。
また、新規導入に伴い従来のCLPライセンス契約からELAライセンス契約へと移行した。ELAライセンスの導入は、今後同社へどのようなメリットをもたらすのだろうか。
サービスビューローという観点から見た場合、ELAライセンスにおける大きなメリットととして、マルチバージョンのサポートが挙げられる。ELAライセンスでは、マルチバージョンのオプションを設定することで、任意のバージョンが利用可能となる。例えば、Creative Suite Design Standardを対象製品とした場合、構成ソフトであるIllustrator、Photoshop、InDesign、Acrobatのすべてのバージョンを1ライセンスで利用することが可能だ。
「サービスビューローという事業の特色上、常に最新のアウトプットソースに対応している必要があります。しかし、すべてのお客様が常に最新のソフトウェアを利用しているとは限りません。幅広い対応が求められる以上、いつでも対応できる環境を整えておく必要があります。ELAライセンスのマルチバージョンオプションは、こうした問題を解決する大きな手掛かりとなりました。」
顧客から持ち込まれるさまざまな環境への対応が求められるサービスビューローにとって、マルチバージョンのサポートは、ELAライセンスの大きな魅力のひとつだったと言う。
また、通常のライセンス契約であればオプションとなる“ゴールドサポート”がELAライセンスでは、標準で付与される。ゴールドサポートでは、緊急性の高い問い合わせに対しても24時間体制でサポートが利用可能となる。
「システム開発などの仕事では時間との勝負なので24時間サポートはとても有り難いと思います。」と、伊川氏は、24時間体制のサポートに期待を寄せている。
サービスビューロー事業、マルチメディア事業ともに欠かすことのできない存在であるCreative Suite製品を共通の資産として管理すべくバージョンの統一を図ったわけだ。

東京リスマチックが発行する「LITHMATIC NEWS」同社が提供する印刷サービスに関する情報を掲載している

キャドセンターが開発した「NEXTRAX」。タッチパネルを搭載しているので、3Dのモデルを指だけで自在に操作することができる

