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ADOBE DESIGN MAGAZINE

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オブジェクトの概念がデザインの質を高めた

InDesignは、FrameMakerに比べ、文章の書式だけでなく、画像や表などのオブジェクトに「スタイル」を適応できる点が大きく異なると言う。文章や画像をオブジェクトとして扱うため、これまでにはなかった「スタイル」が適用可能となり、この機能がビジュアル化に大きく貢献しているそうだ。

しかし、デザインにおける自由度が高いということは、作る人のセンスによって仕上がりが変わってしまうことも考えられる。同社では、テンプレートやスタイルの統一化を計ることで、ハウスルールを一元化する方向で対処している。また、CS4からサポートされたライブプリフライト機能も作業効率を向上させることに役立っているという。

「マニュアル制作では、全件置換をするケースが多いのですが、そのために置換後のリフローもかなり発生します。ライブプリフライト機能では、リフローをするとその場ですぐわかるので、後の校正が楽になりました。」

プリフライトのチェック項目もカスタマイズできるので、ハウスルールに従ったチェックを行えるのも便利だという。ダイナミック・スペルチェックがサポートされたことで、英文編集時のスペルミスをすぐに見つけることができるのも魅力だそうだ。

ワンソースマルチユースの徹底が理想

InDesign環境へ移行することで、デザインの自由度が高まっただけでなく、Illustratorを初めとするCreative Suite製品との連携がより綿密になったことで、データーの互換性が高まり、様々な形で応用することができるようになったという。たとえば、ローランドでは、製品開発の設計段階で使われたCADデーターをマニュアルへ応用しているそうだ。

「製品開発の段階で制作されたCADのデーターを一度、Acrobat 9 Pro Extendedを使って3D化し、好きな角度に設定します。それをInDesignへ取り込むことで、CADを使わずに3Dモデルの角度決めを自由にできるようになります。」

これまで、CADの二次元データーをIllustratorなどで加工し、マニュアルへ転用する例はあったが、Acrobat 9 Pro Extendedを導入したことで、3DのCADデーターをマニュアルで扱えるようになったそうだ。もちろん、マニュアル制作の過程で発生したデジタルソースはWebへも転用されている。同社のホームページからはいつでも製品マニュアルをダウンロードできるほか、マニュアルで作成した図をWebやカタログで利用したり、カタログ用の画像をマニュアルに利用することもある。最終的には、すべてのデーターを余すことなく利用することが理想だと語ってくれた。

 

InDesignを利用して制作されたガイドブックや小冊子

InDesignを利用して制作されたガイドブックや小冊子。InDesignを導入することで、4色でデザインの自由度の高い冊子の制作も手がけるようになったそうだ


多国語版のマニュアルを制作中のInDesign CS4

多国語版マニュアルを製作中のInDesign画面。入稿のぎりぎりまで追記や修正が入るマニュアル制作において、相互参照の機能は欠かすことができないと語る