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Flash Catalystとの連係

連載の6回目は、Flash Catalystとの連係について紹介します。

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Flash Catalystとは

Flash Catalystとは、Adobe Creative Suite 5 Design Premiumに同梱されるアプリケーションです(CS5 Web Premium、CS5 Product Premium、CS5 Master Collectionにも同梱)。 名前にFlashが入っていますが、IllustratorとFlashBuilderによるFlex開発の間に入るツールで、皆さんおなじみのFlash Proffesionalとの関係性はそれほどありません。 本来はFlash Builderとの連係ツールとしての位置づけですが、Flash CatalystからSWFファイルを書き出せます。IllustratorでSWFファイルの外観をデザインし、Flash Catalystで動作を設定してSWFファイルに書き出すというワークフローが可能になるわけです。今回は、右に表示されている、Webページのトップに表示されるSWFファイルによるシンプルなバナー制作を通して、IllustratorとFlash Catalystの連係の概要を説明します。

完成サンプル

※右のPAGE01,PAGE02,PAGE03ボタンをクリックすると、メイン画像が入れ替わります


Illustratorファイルを確認

※サンプル AICS5_6th01.ai

SWFファイルの元になっているIllustratorファイルを開きます。このアートワークは、右側のボタンが「Button」フォルダに、左側の大きなコンテンツエリアのオブジェクトは「Page1」「Page2」「Page3」の各レイヤーに保存されています。レイヤーパネルで、「Page1」「Page2」「Page3」の表示状態を変更すれば、各ページのコンテンツエリアだけを表示できる構造です。また、わかりやすいように、各オブジェクトはグループ化して名称を付けてあります。ちなみにこのファイルは、新規ドキュメント作成時に「Flash Catalyst」プロファイルを選択して作成してあります。このファイルをFlash Catalystに読み込んで、動作の設定をしていきます。

サンプルファイルを開いたところ。ボタンとコンテンツエリアのオブジェクトは、レイヤーに分けて保存してあります

サンプルファイルを開いたところ。ボタンとコンテンツエリアのオブジェクトは、レイヤーに分けて保存してあります

 

Flash Catalystで読み込む

では、IllustratorファイルをFlash Catalystに読み込んで加工しましょう。
Flash Catalystを起動します。「ファイル>デザインファイルから新規プロジェクトを作成」を選択し、サンプルのIllustratorファイルを開きます。「Illustrator読み込みオプション」ダイアログボックスが開くので、そのまま「OK」ボタンをクリックしてください。

 

Flash Catalystを起動し、「ファイル>デザインファイルから新規プロジェクトを作成」を選択します。

Flash Catalystを起動し、「ファイル>デザインファイルから新規プロジェクトを作成」を選択します


サンプルのIllustratorファイルを開きます

サンプルのIllustratorファイルを開きます

「Illustrator読み込みオプション」ダイアログボックスは、初期設定のまま「OK」ボタンをクリックします

「Illustrator読み込みオプション」ダイアログボックスは、初期設定のまま「OK」ボタンをクリックします


Flash CatalystにIllustratorファイルが読み込まれました。Flash Catalystの画面構成は、右側にツールパネルや各種設定パネルが並び、左側にオブジェクトを操作するアートボードが表示されます。左下には、タイムラインが表示され、時間軸による動作設定できるようになっています。 アートボードに読み込まれたオブジェクトは、Illustratorのオブジェクトと同じ状態です。選択ツールでオブジェクトを選択したりサイズ変更なども可能で、長方形ツールなどの描画ツールを使えば簡単な図形も描画できます。ただし、ダイレクト選択ツールは、グループ内のオブジェクトを選択するためのもので、ベジェを操作することはできません。

A

オブジェクトの操作をするアートボード

B

ツールの選択

C

各種パネル

D

タイムラインの設定パネル

Flash Catalystに読み込まれたIllustratorのデータ

Flash Catalystに読み込まれたIllustratorのデータ

 

レイヤーパネルの確認

右側のレイヤーパネルを見てください。Flash Catalystのレイヤーパネルは、Illustratorのレイヤーパネルと同じ操作で内容の展開表示、表示/非表示、ロック/ロック解除が可能です。 読み込んだIllustratorファイルのレイヤー構造は、Flash Catalystでもレイヤー名やオブジェクト名を含めてそのまま保持されます。

複数アートボードのあるIllustratorファイルの場合

複数アートボードのあるIllustratorファイルを読み込んだ場合、アートボードが1つのレイヤーとして読み込まれます。

 

左はFlash Catalystのレイヤーパネルを展開した状態。右はIllustratorのレイヤーパネルを展開した状態。Illustratorのレイヤー構造はそのまま保持されています

左はFlash Catalystのレイヤーパネルを展開した状態。右はIllustratorのレイヤーパネルを展開した状態。Illustratorのレイヤー構造はそのまま保持されています


 

ページの作成

Page1の作成

Flash Catalystで作業を続けます。はじめに、ボタンを押した時に表示される状態を作成します。レイヤーパネルで、「Page2」「Page3」を非表示にします。これが「PAGE1」ボタンを押した時に表示されるPage1の状態となります。レイヤーパネルは、Illustratorとほぼ同じなので違和感なく操作できると思います。

レイヤーパネルで「Page2」レイヤーと「Page3」レイヤーを非表示にしてPage1の状態を作成します

レイヤーパネルで「Page2」レイヤーと「Page3」レイヤーを非表示にしてPage1の状態を作成します

 

Page2の作成

「PAGE2」ボタンを押した時に表示されるPage2の状態を作りましょう。「ステートを複製」ボタンをクリックしてください。現在選択しているステート(ここではPage1)がPage2として複製されます。「ページ/ステート」パネルの上部に「Page2」が追加されます。

 

「ステートを複製」ボタンをクリックして、現在選択しているステートを複製します

「ステートを複製」ボタンをクリックして、現在選択しているステートを複製します


「Page2」が選択されている状態で、レイヤーパネルで「Page1」レイヤーを非表示にして「Page2」レイヤーを表示します。アートボードがPAGE2が表示された状態に変わります。

レイヤーパネルで「Page2」レイヤーを表示、「Page1」レイヤーと「Page3」レイヤーを非表示にして、Page2の状態を作成します

レイヤーパネルで「Page2」レイヤーを表示、「Page1」レイヤーと「Page3」レイヤーを非表示にして、Page2の状態を作成します

同じ手順でステートを複製して「Page3」を作成し、レイヤーパネルで「Page3」レイヤーを表示、「Page1」「Page2」レイヤーを非表示にして、Page3の状態を作成します。

ステートを複製して「Page3」を作成し、レイヤーパネルで「Page3」レイヤーを表示、「Page1」レイヤーと「Page2」レイヤーを非表示にして、Page3の状態を作成します

ステートを複製して「Page3」を作成し、レイヤーパネルで「Page3」レイヤーを表示、「Page1」レイヤーと「Page2」レイヤーを非表示にして、Page3の状態を作成します

Flash Catalystでは、このようにレイヤーの表示状態からページを作成できます。まったくの空白のページを作成し、そこにIllustratorのオブジェクトをコピー&ペーストしたり、Flash Catalystの図形ツールを使って描画することとも可能です。しかし、Illustratorとの連係を使うには、サンプルのようにページごとにオブジェクトをレイヤーに分けておき、Flash Catalystでレイヤーの表示・非表示を変更するだけでページを作成したほうが効率的です。

 

ページ・ステートの名称

ページやステートは、「ページ/ステート」パネル上部のサムネールの名称部分をダブルクリックして編集できます。ただし、以下の制約があります。

  • 半角英字で始まる必要があります。
  • 空白を含めることはできません。
  • 特殊文字@!#$%^&*()および日本語文字を含めることはできません。

 

「ページ/ステート」パネル上部のサムネールの名称部分をダブルクリックして編集できます



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