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InDesign CS5.5でEPUBでの電子書籍作成にチャレンジ!連載第6回

INDESIGN CS5.5でEPUBでの電子書籍作成にチャレンジ 連載第6回 その他の機能強化
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CS5.5登場! アーティクルパネル タグやクラスを指定 EPUB3.0への対応(1) EPUB3.0への対応(2)

これまでの連載で、アーティクルパネルやアンカー付きオブジェクト、EPUB3.0への対応など、InDesign CS5.5で大きく進化したEPUB(リフロー型電子書籍フォーマット)の書き出しについて解説させていただきました。実際には、これ以外にも多くの機能アップがされており、細かな部分の使い勝手も含めた操作性は大きく向上しています。連載最後の今回は、これまでご紹介できなかった改善ポイントについて解説させていただきます。

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書き出し画像の設定

InDesign CS5までは、画像はJPEGまたはGIFに書き出され、書き出し解像度の指定はできませんでした。CS5.5では、PNGへの書き出しも可能となり、書き出し解像度も72ppi、96ppi、150ppi、300ppiのいずれかを指定可能となりました。さらに、ページを基準とした相対指定で書き出すこともできるようになっているため、デバイスに応じた画像サイズでの表示が可能となるだけでなく、画像の整列位置や間隔の指定も可能となっています。また、「Altテキスト」の指定も可能となりました。これにより、読み上げ可能な代替テキストを作成することが可能となります。

「EPUB書き出しオプション」ダイアログ。左側のリストから「画像」を選択することで、EPUBに書き出す際の画像に関するさまざまな設定ができます

「EPUB書き出しオプション」ダイアログ。左側のリストから「画像」を選択することで、EPUBに書き出す際の画像に関するさまざまな設定ができます

画像ごとに異なる書き出し設定を使用したい場合には、オブジェクトメニューから「オブジェクト書き出しオプション」を選択して、指定します

画像ごとに異なる書き出し設定を使用したい場合には、オブジェクトメニューから「オブジェクト書き出しオプション」を選択して、指定します

「オブジェクト書き出しオプション」ダイアログでは、Altテキストの指定も可能です

「オブジェクト書き出しオプション」ダイアログでは、Altテキストの指定も可能です

 

カバー画像の書き出し

InDesign CS5まではできなかったカバー画像の生成も可能となっています。カバー画像とは、iPadのiBooks等で表示した際の本棚に表示される表紙画像のことです。「EPUB書き出しオプション」ダイアログでは、「カバー画像なし」「最初のページをラスタライズ」「既存の画像ファイルを使用」のいずれかを選択可能ととなっており、別途用意したカバー用の別画像を使用したり、InDesignドキュメントの最初のページをラスタライズして自動的にカバー画像を生成するといったことができます。ただし、「最初のページをラスタライズ」を選択した場合には、最初のページで使用しているテキストオブジェクトもEPUBのテキストとして書き出されてしまいますので注意してください。

iBooksを起動した状態。カバー画像がついていないものは、書籍名のみが表示されます

iBooksを起動した状態。カバー画像がついていないものは、書籍名のみが表示されます

「EPUB書き出しオプション」ダイアログで、左側のリストから「一般」を選択した状態。「EPUBカバー」では、どのようにカバー画像を作成するかを設定できます

「EPUB書き出しオプション」ダイアログで、左側のリストから「一般」を選択した状態。「EPUBカバー」では、どのようにカバー画像を作成するかを設定できます


 

テキスト関連の改善点

テキスト部分の書き出しにおいても、さまざまな改善がなされています。InDesign CS5までは、段落行頭の全角スペースは削除され、文中の全角スペースは欧文スペースとしてEPUBに書き出されていました。CS5.5では、きちんと全角スペースが保持されて書き出されます。また、これまで反映されなかった先頭文字スタイルや正規表現スタイルが適用された文字列は、文字スタイルを反映した状態で書き出すことが可能になっており、他にも、表のヘッダー・フッターのサポートやセルのカラー等、表の再現性も大幅に向上しています。

また、「EPUB書き出しオプション」ダイアログには、脚注をストーリーの最後ではなく、脚注を挿入した段落の後に配置するオプションや、強制改行を削除するオプションも追加されています。さらには、「content.opf」ファイルのlanguage属性も「ja-JP」で書き出されるようになったため(CS5までは「en」で書き出されていました)、EPUBリーダーで表示させた時に日本語辞書が使用できるように改善されています。

「EPUB書き出しオプション」ダイアログで、左側のリストから「目次」を選択した状態。CS5.5では、「脚注を段落の後に配置」「強制改行を削除」オプションが追加されています

「EPUB書き出しオプション」ダイアログで、左側のリストから「目次」を選択した状態。CS5.5では、「脚注を段落の後に配置」「強制改行を削除」オプションが追加されています

InDesign CS5.5から書き出されるEPUBファイル内の「content.opf」ファイル。CS5までは、language属性が「en」として書き出されていましたが、CS5.5からは「ja-JP」で書き出されるようになったため、日本語辞書が使用できるようになっています

InDesign CS5.5から書き出されるEPUBファイル内の「content.opf」ファイル。CS5までは、language属性が「en」として書き出されていましたが、CS5.5からは「ja-JP」で書き出されるようになったため、日本語辞書が使用できるようになっています


 

目次とページ分割

InDesignの目次機能を使用して作成した目次は、EPUBの目次として書き出されますが、InDesign CS5までは、目次はテキストとしては書き出しされませんでした。CS5.5では、EPUBリーダーが表示する目次とは別に、テキストとしても書き出される仕様に変更されています。もちろん、目次テキストにハイパーリンクは設定されています。さらに、目次の第1レベルだけではなく、任意の段落スタイルからページ分割が可能になっています。これにより、EPUBリーダーがクラッシュしないよう、目的に応じて相当な長さに分割できるようになったわけです。

その他にも、audioタグやvideoタグもサポートされており、これまでとはまったく別物と言ってもいいほど、EPUB書き出しの機能は進化しました。皆さんも、ぜひ試してみることをお薦めします。

「EPUB書き出しオプション」ダイアログでは、任意の段落スタイルでページ分割をすることが可能になっています

「EPUB書き出しオプション」ダイアログでは、任意の段落スタイルでページ分割をすることが可能になっています


Text/YUJI(InDesignの勉強部屋)

 


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