2009年10月4から7日の期間中、「Adobe MAX 2009」がロサンゼルスで開催された。先日公開された基調講演のレポートに続き今回は、参加した各セッションをレポートします。
新しいFlash Catalyst Beta 2 の紹介~Flash Catalystの登場で何が変わるのか?~
Steven Heintz氏による、Flash Catalystのセッションでは、Flash Catalystは、Public Beta 2がリリースされたので、このセッションでは、実際に、Flash Catalyst Betaをダウンロードした人が実際にPCを開きながら受講している姿が多く見られた。
Introducing Flash Catalyst Beta 2 and What's Ahead for FlashCatalyst on Adobe TV
Flash Catalystについて
Flash Catalystは次世代UIとリッチインタラクティブエクスペリエンスを作るためのプロフェッショナルインタラクションデザインツールと説明。 Flash Catalystのターゲットユーザーとして想定しているのは、
- WEB デザイナー、インタラクションデザイナー
- インフォメーションアーキテクト
- グラフィックデザイナー、クリエイティブ・ディレクター
- Flex デベロッパー
と設定していると説明。
ここからは、実際にFlash Catalystを使いながらデモが行われた。

最初のデモは、基調講演でも使われた事例。Flash Catalystを使う事で、アニメーションやシーンの遷移がスクリプトを記述しなくても簡単に行う事ができる。

こちらのデモは、Public Betaで追加された機能の紹介。動画を組み込んだコンテンツをいかに作成するかを説明。ドラッグ&ドロップで動画ファイルをコンテンツ内に設置する事が可能。

最後にワイヤーフレームコンポーネントを利用して、ワイヤーフレームからコンテンツを作る過程をデモで紹介。ワイヤーフレームコンポーネントを利用して、コンテンツのワイヤーを設計し、それぞれのコンポーネントのスキンをIllustratorでデザインし、サーバーサイドの連携部分をFlash Builderで作成する事が可能。
Flash Catalystの今後のロードマップは、
- Flash Builderとの機能連携の強化
- リサイズブルなデザイン
- イメージの圧縮化と最適化
- デザインワークスペースの改善
Flash Professional, Flash Catalyst, Flash Builder / 各製品の特徴と新機能、そしてワークフロー
このセッションは、先ほど紹介したFlash Catalystに加え、Flash ProfessionalとFlash Builderの3つのツールを実際の制作現場で使う際のワークフローが実現できるかの説明が行わた。
Flash Professional, Flash Catalyst, and Flash Builder: Facts, Features, and (work)Flows on Adobe TV
Paul Burnett氏、Ryan Stwart氏、Serge Jesper氏、Paul Trani氏が、それぞれFlash Platformの製品である、Flash Professional,Flash Catalyst, Flash Builderの特徴とプロダクト間の連携について説明を行った。

Flash PlatformにおいてFlashという文字がつくツールが、Flash Professional, Flash Catalyst, Flash Builder(旧Flex Builder)の3つのラインナップになった。
それぞれの製品の特徴や目的は、
- Flash Professional : マルチスクリーン環境における、動画コンテンツやUIを作る為のオーサリングツール
- Flash Catalyst : デザイナー向け、インタラクションデザインツール
- Flash Builder : デベロッパー向けオーサリングツール
として、目的や用途に分けられており、これらのツールを効率よく使い分ける事で、より効率的なワークフローが実現できる。
Flash ProfessionalとFlash Builderの連携について
- Flash Professionalでは、プロファイルセッティングでFlash SDKへのパスが追加されている。
- ドキュメントクラスの設定で、Flash Builderを選択する事が可能になった。この設定で、Flash Builderを選択すると、Flash Builderが立ち上がりコーディング部分をFlash Builderで行う事がFlash Proessionalからシームレスに行う事ができるようになった。
- 設定を行うと、Flash Builder内Fにlash Professional プロジェクトが表示されコード部分をFlash Builderを用いて行う事ができる。
- Flash Builderの上部にFlashのアイコンがあり、これまでFlash Professinal側で行わなくてはならなかったパブリッシュ等をFlash Builder側から行う事が可能。
- ショートカットキーにも対応しており、「ctr + Enter」や「cmd + Enter」をFlash Builder側で押す事で、Flashプロジェクトをコンパイルする事が可能。
- Flash Builder側からパブリッシュして開いたswfウィンドウを閉じると、Flash Builderの方に戻る事が可能であり、デベロッパーは、Flash Professinalを意識せずコードの記述からコンパイルまでを行う事が可能。
- コードに対してFlash Builder側でブレイクポイントを設定した場合には、Flash Professional側にブレイクポイントが引き継がれる。
- Flash Professinal側で、コードを編集した場合もFlash Builder側でもアップデートがされコードの同期が常に可能。
コンパイルは、Flash Builderで行わず、Flash Professional側で行っている。現時点では、Flash Builder側でコンパイルを行っていないので、出力やデバッガはFlash Builderのものを使う事はできない。
Flash Builder側からFlash Professionalを利用する際の連携に関して
- Flash Builderでは新しいプロジェクト作成をする際に、「Flash Professional project」が選べるようになっている。
- Flash Builderでターゲットとするflaファイルを設定する事でFlash Professional側で作成したプロジェクトをFlash Builder内に展開する事が可能。
Flash ProfessionalとFlash Builderの機能連携が強化した事により、デベロッパーがこれまでソースパスの指定やコンパイル時にそれぞれのツールを行き来していた作業を省略する事が可能になり、Flash Professinalをシンボルの作成や設定の為のツールと利用し、Flash Builderをコードエディタのツールとして、よりお互いのツールの長所を補完し合うスムーズなワークフローが実現できる事が可能になった。
Flash CatalystとFlash Builderの機能連携について
Flash CatalsytとFlash Builderの機能連携は、この2つのツールは同じEclipseをベースに同じ言語で開発されているため、Flash Catalsytを利用してインポートした、PhotoShop, Illustrator, FireWorksのデータを自動的にFlexのアプリケーション変換する事が可能。
Flash Catalystに読み込んだPSD形式のデータのパーツに対して、textinputやbutton等をコントロールパネル経由で設定する事が可能。この設定を行うと、MXML形式で出力されコードの編集を行う事が可能になる。
Flash Catalystで作成したプロジェクトは、fxp形式で書き出す事が可能。Flash Catalystで書き出された、fxpファイルををFlash Builderにインポートする事でFlash Builder側でコードを修正したり、サーバーサイドとのデータ通信の設定を行う事が可能になる。
現段階では、Flash ProfessionalとFlash Builderの機能連携、Flash CatalystとFlash Builderの機能連携が発表されている。