2009年2月20日、渋谷AXにてAfter Effects®ユーザーのためのイベント
「After Effects® Night Vol.2」が開催されました
2回目の開催となる今回も、昨年の第1回と同様、トップクリエイターのテクニックや制作秘話などに期待を寄せる多数の皆様にご来場いただき、満員御礼となりました。CS4のリリース後初となる今回は、キュートなキャラクターイラストをはじめ、独特の世界観が人気の女性アーティスト・ヨシヤス氏によるナビゲートでステージが進行し、それぞれのゲストの最新の作品やメイキング・エピソードを通して、Adobe Creative Suite 4の魅力と新たな可能性を実感できる一夜となりました。

アーティスト:ヨシヤス氏
http://www.yoshiyasu.org
Composite 1
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「After Effects CS4で効率化 Go!3D ワークフロー」
クリエイター:東 弘明氏
パート1は、PE'Z、Crystal Kay、ApogeeなどのMVをはじめ、ご自身で3DCGやマッチムーブアプリケーションも駆使してVPやTVスポットなどを手がける、STOIC SENSE PRODUCTのディレクター・東 弘明氏を迎え、Adobe Photoshop CS4 ExtendedとAfter Effects CS4による3D表現の広がりと、映像合成に関するTipsをお話しいただきました。
はじめの作例は、カラフルなオブジェクトが幾重にも重なりながら幻想的にズームしていくSPACE SHOWER TVの20周年ムービー。After Effects CS4で実現したPhotoshopの3Dオブジェクトの読み込み機能を使用して、Photoshop CS4 Extendedで加工した素材にAfter Effects CS4でモーションをつけていく行程の紹介です。
Photoshop CS3 Extendedから可能となっている3Dオブジェクトの編集機能については「3Dモデリングツールと変わらない使い勝手」との感想。このムービーのパーツの一部を構成する3Dオブジェクトは市販の素材を使用していますが、こうした素材を利用することで、モデリングソフトがなくてもPhotoshopのみで3Dオブジェクトを利用することができます。

STOIC SENSE PRODUCT
ディレクター:東 弘明氏
http://www.stoicsenseproduct.com
作品のイメージに合わせてPhotoshop CS4 Extendedでテクスチャーを編集したら、PSDファイルに保存すると3D情報が埋め込まれており、After Effects CS4で実装されたPhotoshop 3Dオブジェクトの読み込み機能によってAfter Effects CS4で引き続き3Dオブジェクトとして編集を行なえます。これに動きを付け、それらをさらに別のレイヤーに配置し、2D的なアプローチによって包括的にまとめ、レイアウトやタイミングを詰めていきます。
After Effects CS4で3Dオブジェクトの扱いが実現したことについては、「2Dでのモーショングラフィックスが中心だったユーザーが、従来通りのAfter Effectsを使いながらそのまま3DCGを取り入れられるようになったことは、多くのクリエイターにとってプラスになる」との感想をいただきました。
After Effects CS4で搭載された多くの機能のうち、特に便利に感じているものについては、「多くの方が待ち望んでいたのではないでしょうか」という視覚的にコンポジションを行き来することができる「コンポナビ」と、インクリメンタルに候補が絞られていく「クイックサーチ」で膨大なコンポジションやフッテージの検索性が格段に向上したことを挙げられました。

合成に関するTipsでは、元ちとせ「ミヨリの森」のMVを例に、合成におけるテクニックを紹介。
この作品では大木のミニチュアセットに縮小した人物を合成していますが、一般的には背景と人物をモーションコントロールカメラを用いて同じカメラワークで撮影するところを、この作品では経験に基づくアイディアとAfter Effectsの標準機能のみで実現しています。
はじめに人物をクレーンカメラで撮影します。そして、ミニチュアの撮影時に人物の映像を再生し、ミキサーを介してカメラの映像と重ねることで、手動でカメラワークを行なっているとのこと。ある程度動きが同じに見えるように撮影されたら、取り込み後にAfter Effectsで背景の回転およびズームをトラッキングして人物に適用し、マスクとキーフレームで自然に見えるように追い込んでいきます。この方法では大規模なスタジオやモーションコントロールカメラ、オペレーターを必要とせず、撮影の工夫とAdobe After Effectsによって迅速かつコストを抑えた制作を実現しています。

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