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Adobe Focus In ~プロフェッショナルのための映像制作情報~

フラッグ 片山陽
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株式会社フラッグはウェブ映像や企業のVP、デジタルサイネージなどの映像制作を始めとしDVDオーサリングや映画のパブリシティなども扱う会社だ。この会社の渋谷オフィスに2011年5月に中途入社し、現在制作の第一線で活躍しているのがコンテンツ制作事業部・映像制作部ディレクターの片山陽氏だ。

片山氏はもともとテレビ制作の現場でドキュメンタリー番組などを担当するフリーのディレクターという肩書を持っていた。日本テレビやテレビ朝日、テレビ東京などの数々の番組制作に携わりながら映像制作のあり方を学んできたという。約10年間いたテレビの世界を離れ、今年から新天地としてフラッグを選んだ。

「テレビとは違う映像を作ってみたくなって、新しい道を進むことにしました。」

映像制作のスキルに幅を持たせたいという気持ちが片山氏の背中を押した。もちろん制作する映像の分野が変わっただけでなく、フリーランスという立場から会社という組織に入ることも大きな変化だった。

片山 陽氏

コンテンツ制作事業局
映像制作部
ディレクター 片山 陽氏


イメージと違ったPremiere Proとの出会い

ところが、最も片山氏を悩ませたのが映像編集のツールだ。それまではMacBook ProにインストールされたFinal Cut Proを何年もの間愛用していたという。

「当時のテレビ業界で、ノンリニア編集といえば誰もがFinal Cut Proでした。私はバージョン3のころからずっと使っていますが、映像編集=Macみたいな感覚を特にテレビ制作の現場ではみんなが持っていたと思います。」

ところがフラッグで使われているツールはAdobe Premiere Pro CS5.5だった。

片山氏の使用しているマシンはHPのZ600(XEON E5650×2、RAM24GB、グラフィックカードはnVIDIA Quadoro4000)

片山氏の使用しているマシンはHPのZ600(XEON E5650×2、RAM24GB、グラフィックカードはNVIDIA Quadro 4000)

「正直、Premiere Proを使える自信がありませんでした。すぐに本屋にいってPremiere Proの参考書を買いに行ったのをよく覚えています。何とかしてFinal Cut Proでできないかということも考えましたが、会社のCG制作部とのやりとりも全てPremiere Proベースで行われていたのでどうすることもできませんでした。」

半ば強制的にPremiere Proで作業を行うこととなった片山氏だが、ここで思いもよらぬ体験をした。

「使ってみてびっくりしました。まず操作についてですが、半日もあれば直感的に大体の編集はPremiere Proでできるようになりました。感覚的にもわかりやすく、ショートカットなども半日で手になじむようになって、あっという間に大体の作業はできるようになりましたね。Final Cut Proを使っているときはPremiere Proに対して、なんかマニア向けのソフトウエアといった印象が強かったですが、正直ユーザーインターフェースはFinal Cut Proよりも使いやすいというのが初めて使ってみた当時の感想です。」

片山氏はPremiere Proと初対面にすこし安堵感を覚えたと同時に、さらに多くのメリットを感じることになったという。

「それどころが、ネイティブで編集するという概念がとても新鮮で驚きでした。今までProResなどの中間コーデックに撮影素材を変換してから編集をしたりするのが当然だったので、これには本当にびっくりしました。」

フラッグではパナソニック業務用カメラAG-AC160や、キヤノンEOS 5D Mark IIや7Dといったファイルベースのカメラで撮影することが多いのだが、Premiere Proではそのまま素材を読み込んで即編集するネイティブ環境で作業することが可能だ。中間コーデックに書き出す手間がないことは、想像以上に制作スケジュールに余裕をもたらしてくれる。