デフォルトのレンダリング設定や出力モジュールを変更する
レンダーアイテムを追加した時には、デフォルトの「レンダリング設定」「出力モジュール設定」が設定されていて、その初期設定はそれぞれ「最良設定」と「ロスレス形式」です。ワークフローによって、デフォルトをカスタムした設定にしたいというケースもあると思います。そういう時は先ほどの「テンプレートを作成...」で表示されるウィンドウ上部で、以降追加されたアイテムのデフォルト設定を変更することができます。また、Ctrlキーを押しながら設定を選ぶだけで、デフォルトの設定を変更することもできます。
レンダリング停止時に、レンダリング範囲を分割しないようにする
レンダリング中にミスが見つかることはよくあることです。レンダーキューの「停止」をクリックすると、レンダリングが完了している部分までのファイルが書き出され、完了してない範囲のレンダーアイテムが自動的に追加されます。しかし、場合によってはこのアイテムは不要で、削除してからまた新しいアイテムを追加することになってしまうケースもあります。
レンダリング範囲を分割せず、レンダリング開始前のアイテムの状態に戻したい場合はAltキーを押しながら「停止」をクリックします。

レンダリングを監視する・レンダリングが遅い原因を特定する
複雑で巨大なプロジェクトのレンダリングは時間がかかるものです。できればレンダリングの速度も効率化したいものですね。「現在のレンダリング」の左にある三角形をクリックすると、現在のレンダリング処理の詳細を表示することができます。
ここでは、現在どのフレームのどのレイヤーを処理しているか等の情報が表示されるので、レンダリングが遅い時にコンポジションのどの部分に遅い原因があるかなどを特定し、どこをプリレンダリング(※後述)すればいいか等の指標を立てることもできます。また、このパネルは時間が経つと自動的に閉じるようになっていますが、常に表示しておきたい場合はAltを押しながら三角形をクリックすると自動的に閉じる機能が無効になります。

プリレンダリングとプロキシを使って処理を高速化!
プロジェクトが複雑なものになってくると、一つのコンポジションを複数箇所で使用していたり、また特定のフッテージが非常に重く編集作業に差し支えが出たりといった状況が出てくることがあります。そういった時には「プリレンダリング」や「プロキシ」という機能を活用することができます。
・プリレンダリング
処理の重い特定のコンポジションなどを予めレンダリング(プリレンダリング)することで処理を最適化する。レンダリング後にレイヤーの置き換えが行われる。
・プロキシ
特定のフッテージを、ムービーまたは静止画で一時的に置き換えて作業を効率化する。レイヤーの置き換えは行われず、コンポジションパネルにはプロキシ使用中の表示が赤いバーで表示されます。

前述の通り、プリレンダリングを行うとフッテージがレンダリングしたファイルに置き換えられますが、置き換え後にプリレンダリングを行ったコンポジションに修正が必要になった時に、フッテージを置き換えなおさなければなりません。

そこで、プリレンダリングで追加されたレンダーアイテムの出力モジュール設定から、「レンダリング後の処理」を「読み込み&使用の置き換え」から「プロキシ設定」に変更してみます。

プロキシ設定にしてレンダリングすることで、コンポジションの使用は維持されたままプリレンダリングされたファイルが使われるので処理が非常に早くなります。なお、プリレンダリングで書き出す形式は画質のロスがないロスレス形式で書き出すようにしましょう。
プロキシを使用して最終的なレンダリングを行う場合は、レンダリング設定の「プロキシを使用」の項目を「すべてのプロキシを使用」に設定する必要があります。同時に「最良設定(プロキシ使用)」というようなテンプレートを作成しておくと便利かもしれません。

レンダリング前にフッテージを使用
出力モジュールをプロジェクトパネルにドラッグすると、コンポジション名のプレースホルダが作成されます。 そして、レンダリング終了後にこのプレースホルダーを使用しているすべてのレイヤーが、レンダリング後のアイテムで置き換えられます。(プロジェクトパネルのプレースホルダは残ります) また、レンダリング終了後に同じ操作をすると、レンダリングしたファイルを簡単にプロジェクトに読み込むことができます。

番外編:レンダリングが終了したら自動でメールが届く
Adobe ExtendScriptという形式のスクリプトを使用してAfter Effects CS4を制御することができます。レンダリングが終了するまで他の作業に時間を割きたい場合や、また出先でレンダリングの完了状況を知りたい時に、スクリプトを活用してそれを実現することができます。
例えば製品に同梱されているスクリプトを使用すると「レンダリングが終了したらメールでお知らせする」といったことも可能です。
ファイル>スクリプト> Demo Palette.jsxを選び表示されるサンプルのスクリプト一覧から「Render and Email」を選ぶとメールサーバーの設定ダイアログなどが表示されるので、そこで設定を入力してスクリプトを試すことが可能です。スクリプトを使用すると、通常では難しい複雑な操作や処理を実現することも可能です。
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