最後に、外から射し込む光を演出しましょう。光の角度は背景画像の影で確認して、矛盾が生じないように気をつけましょう。また、濃度を部分調整したマスクを作成し、全体の明るさのバランスを整えながら、コントラストを調整します。
4-1 マスクを作成し、トーンカーブで光を調整する
ツールパレットから「ブラシツール
」を選択し、「クイックマスクモードで編集
」アイコンをクリックします。
ブラシの設定を「マスター直径:40px」、「不透明度:100%」にします。ブラシの色が黒になっていることを確認し、背景に合わせて右上から射し込む光をイメージしてなぞっていきます。なぞった部分が着色されます。着色された部分が選択範囲、それ以外がマスクされる部分になります。窓枠の下の部分は、強く光が当たっているので選択範囲に含めません。
※ここではクイックマスクオプションで「選択範囲に色を付ける」にチェックしてあります。クイックマスクオプションは「クイックマスクモードで編集
」アイコンをダブルクリックすると表示されます。
右上から射し込む光を想定したマスク作成
「画像描画モードで編集
」アイコンをクリックし、破線で選択範囲が囲まれている状態のまま、色調補正パネルから「トーンカーブ
」アイコンをクリックします。レイヤー名は「明るさ 光」とします。
「トーンカーブ」パネルで「チャンネル」を「RGB」に設定し、シャドウポイントを引き上げ、ハイライトポイントは左に移動させます。中間調ポイントを上へ引き上げ、明るさを調整します。
明るさを調整
4-2 室内のコントラストを調整する
ツールパレットから「ブラシツール
」を選択し、「クイックマスクモードで編集
」アイコンをクリックします。
ブラシの設定を「マスター直径:40px」、「不透明度:30%」にします。ブラシの色が黒になっていることを確認し、内壁をなぞっていきます。なぞった部分が着色されます。着色された部分が選択範囲、それ以外がマスクされる部分になります。窓枠の下の部分だけは、「不透明度:100%」にします。
明るい部分は「不透明度:100%」でなぞる
「画像描画モードで編集
」アイコンをクリックし、破線で選択範囲が囲まれている状態のまま、色調補正パネルから「トーンカーブ
」アイコンをクリックします。レイヤー名は「コントラスト 内壁」とします。
「トーンカーブ」パネルで「チャンネル」を「RGB」に設定し、シャドウポイントを右へ移動させます。中間調とシャドウの間にポイントを作りシャドウ側を固定し、中間調とハイライトの間を引き下げて、光の強い窓枠下部の明るさを全体に合わせます。
コントラストを調整
補正前
補正後。光の方向や強さが補正され、より自然な写真になった
今回はPhotoshop CS4 Extendedの3D機能を使った、今までにない新しい写真合成を紹介しました。しかし、どれだけ3D機能を使って驚くような合成をしたとしても、写真の中に矛盾や違和感が生じていれば、それはレタッチとしては失敗と言わざるを得ません。
そうならないためには、多くの写真を撮影し、多くの写真をレタッチし、多くの経験を積むことが一番の近道です。それにより、レタッチテクニックの引き出しが増え、自分が思い描いたイメージ通りの作品に仕上げることができるようになります。
Photoshop CS4 / CS4 Extended、さらにはPhotoshop Lightroom 2は、それを高水準でサポートしフォトグラファーにとっての、最高の環境とソリューションを提供します。
プリント時のカラーマネジメントについて
Photoshopできれいにレタッチしても、いざプリントしてみると画面上とは違う色で出力されてしまうことがあります。この原因のひとつとして、正しくカラーマネジメントがされていないということが挙げられます。
カラーマネジメントとは、カメラ、パソコンモニタ、プリンタなど、どのデバイス上でもある程度同じ色を共有できるように、ICCプロファイルを利用する仕組みのことをいいます。ICCプロファイルとは表現する色の領域を定義した情報のことで、プリンタにも固有の出力プロファイルが用意されています。プリントする際にこの出力プロファイルを正しく指定することで、画面上に近い色を再現することができます。
Photoshop CS4のカラーマネジメントは「ファイル」>「プリント」で表示される「プリント」ダイアログで設定します。ここで「カラーマネジメント」を選び、ソースカラースペースは「ドキュメント」に設定します。すると、プリントしようとしている写真に使われているICCプロファイルがカッコ内に表示されます。次に「プリンタプロファイル」で、お使いのプリンタに用意されているICCプロファイルを選びます。新機能「色域外警告」にチェックをすれば、十分な色域があるか目で見て確認できます。
「プリント」をクリックするとプリンタドライバ側の設定のダイアログが表示されますので、そこでは色補正せずにプリントを実行しましょう。
「プリント」ダイアログによるカラーマネジメント



