祝祭日名を省略したシンプルなカレンダーは、色弱者を悩ますものの代表です。色弱者は赤が暗く見えるので、黒との見分けが難しいのですが、多くのカレンダーが日曜祝祭日に赤を使用しています。そのため、色弱者が祝祭日を見落としてしまうこともあり得ます。たとえ、祝祭日名が記載されていたとしても、文字サイズが小さく、よく目を凝らしてみないと分からないものも少なくありません。

P型色覚の見え方(改善前)。注意して見なければ2009年3月20日(春分の日)が祝祭日だとは気づかない

C型色覚の見え方(改善前)
文字を白抜きにする
平日を黒、日曜祝祭日を赤に塗り分けていることが、色弱者にとって祝祭日が見分けにくい理由でした。しかし、その問題を改善するために日曜祝祭日を、黄色や緑色などにしてしまうと、今度は日曜祝祭日は赤が当たり前だと認識している一般色覚者が驚いてしまいます。
このカレンダーのように、文字が見にくくなってしまった時の対策のひとつとして、文字を白抜きにする方法があります。こうすることで、色弱者にとっての視認性が大幅に向上し、一般色覚者にとっても違和感のない、より見やすいカレンダーになります。

P型色覚の見え方(改善後)。日曜祝祭日を白抜きにすることで、色弱者にもやさしいカレンダーになった

C型色覚の見え方(改善後)。一般色覚者にとっても違和感なく、見やすくなった
赤に黄色を加える
文字が見にくくなってしまっても、どうしても白抜きにできない場合もあると思います。そのような時は、同じ赤でも少しだけ黄色を加えてオレンジ寄りにするだけで、色弱者にとっての視認性は向上します。これは、P型、D型の色弱者にはともに赤が暗く見え、見分けにくく感じる一方で、黄色は比較的見分けやすいという特性があるためです。下の例は金赤を、オレンジ寄りの赤に変更したものです。

P型色覚の見え方(改善前)。金赤では見分けにくい

P型色覚の見え方(改善後)。オレンジ寄りの赤に調整。金赤に比べて視認性が増した
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