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プロフェッショナルが語るPhotoshop Vol.4 小島清嗣(オリンパス)/理学博士

※ここではPhotoshop CS4の事例を紹介しています。

ミクロの世界のイメージングは、
Photoshopの進化に期待しています。

生化学(バイオケミストリー)の専門家としてオリンパス株式会社に勤務し、生物顕微鏡でミクロの世界を見つめてきた小島清嗣さん。様々な先端分野での研究をサポートするため、Photoshopを用いた画像処理および画像解析のノウハウを著書で公開している。生命科学の進歩を支えるプロフェッショナルの目に、Photoshop CS4 Extendedはどう映っているのだろうか。


現在のお仕事の内容は?―

私の専門は生化学で、十数年前より生物顕微鏡のマーケティングやアプリケーションのサポートを担当しています。90年代初頭、パソコン通信のフォーラムで知り合ったバイオ研究者たちと本を出版する際に画像処理の章を担当したのがきっかけとなり、それ以後も同分野に関連する執筆を続けてきました。読者の多くは顕微鏡のお客様でもある大学の先生や、各種研究所の研究者の方々。医学、生物学、理学、農学、薬学などの領域をカバーしています。

顕微鏡写真の近年の変化は?―

一昔前の顕微鏡写真といえば、銀塩フィルムのカメラで撮影して美しい写真に仕上げるという作業が主流でした。それが90年代初頭より、撮影、解析、資料作成などのほとんどの工程をデジタルで行うようになっています。また研究者の関心が、目に見える細胞の形態だけでなく、分子や遺伝子などの“より見えにくいもの”に移ってきたことから、それらを可視化するための蛍光試薬が生まれ、その微弱な蛍光を捉える蛍光顕微鏡が大きく進歩しました。新しいニーズを満たすため、画像解析も日々進化しています。

画像解析とはどのようなもの?―

顕微鏡写真から、医療や学問に必要な情報を正しく読み取って分析するのが画像解析です。色や形や位置関係を視覚的に捉える定性化はもちろん、細胞の数、面積、大きさの分布などを数値化して、集計ソフトでグラフを作成する定量化の作業も含まれます。特に病気の原因を特定する時など、細胞の増減や分布、大きさの変化などを数値で見せることが重要であることはいうまでもありません。しかし厖大な細胞を目視で数えるのは苦痛だし、誤差も出る。そのような数値情報を画像から演算できるような機能が、Photoshopに備わる日を待ち望んでいます。

使用するアプリケーションは?―

オリンパスの顕微鏡には、純正の画像処理ソフトが付属している機種もあります。その他にも画像を処理・解析するためのツールとしてアメリカ国立衛生研究所が開発し、無料で提供される「Image J」が普及しています。それでも私は、解析に必要な画像処理やプレゼンテーション用のアレンジをPhotoshopで行うことが少なくありません。顕微鏡から取り込んだ画像に対し、上流では処理や解析を行い、下流では画像をきれいに見せて重要事項を伝えるための工夫を施すという一連の作業を効率化するため、早くからPhotoshopの動向に注目してきました。

小島清嗣(オリンパス)/理学博士
1955年、横浜市生まれ。東京都立大学大学院理学研究科博士課程単位取得満期退学。1989年、オリンパス光学工業株式会社に入社。顕微鏡のマーケティングを担当しながら、画像の処理と解析を研究。著書に「Photoshopの画像処理マニュアル—きれいな画像の入力から解析、論文・学会用データ作成のコツ」(羊土社)、共著に「画像解析テキスト—NIH Image, Scion Image, Image J 実践講座」(羊土社)、「顕微鏡フル活用術イラストレイテッド—基礎から応用まで」(秀潤社)など。現在は、オリンパス株式会社 MIS LCI事業推進部 LCIアプリケーショングループ グループリーダー。

http://www.olympus.co.jp/jp/lisg/bio-micro/

Photoshop CS4 / CS4 Extended 科学研究者のためのPhotoshop活用ガイド

Photoshop CS4 / CS4 Extendedを使った科学分野の画像解析、画像処理の例を紹介します。

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