医療や科学分野では、細胞の数や面積などを正しく計測することは、大変重要です。しかし、必要な情報を取り出すためには膨大な量の画像を処理しなければなりません。その画像解析をサポートするための機能が、Photoshop CS4 Extendedには備えられています。ここでは、それらの画像解析機能を紹介します。計測結果を表示する「計測ログ」パネルは、メインメニュー「ウィンドウ」>「計測ログ」で表示させておきます。
※このページで紹介されている画像解析機能はPhotoshop CS4 Extendedの機能です。
Photoshop CS4 Extendedでは、プレゼンテーション用の画像にスケールマーカーを簡単に追加することができます。カラーや配置位置、マーカーの長さや、テキストのサイズなどの指定が可能です。もちろん、作成後にそれらを編集することもできます。
正確なスケールマーカーを作成するには、基準となる計測スケールを設定する必要があります。設定した計測スケールは、プリセットとして保存しておくことができます。保存したプリセットは設定サブメニューに追加されるので、いつでも簡単に利用することができます。
計測スケールの設定
計測スケールは、メインメニュー「解析」>「計測スケールを設定」>「カスタム」をクリックして表示される、「計測スケール」ダイアログで設定します。「ピクセル長」の設定は、画像を参照して設定する場合、画像上でドラッグして基準となる長さを決めます。あらかじめスケールがわかっている場合は、数字入力することもできます。
設定を保存するためには、「プリセットを保存」ボタンをクリックし、「プリセット名」を入力します。保存したプリセットは、メインメニュー「解析」>「計測スケールを設定」から選択することができます。

「計測スケール」ダイアログ
スケールマーカーの配置
スケールマーカーは、メインメニュー「解析」>「スケールマーカーを配置」をクリックして表示される、「計測スケールマーカー」ダイアログで設定します。ここで作成したマーカーの長さは、あらかじめ設定しておいた計測スケールが基準とされます。
もし、作成したスケールマーカーのカラーや配置、大きさなどを修正する場合は、「レイヤー」パネルに追加された「計測スケールマーカー」グループ内の各オブジェクトを編集します。

作成したスケールマーカー(FV1000撮影写真)
「ものさしツール」を使えば、任意の領域の長さを測ることができます。計測した数値は、指定した計測スケールを基に割り出されます。計測結果は、「計測ログ」に記録させることができます。
「ものさしツール
」は、「ツールパレット」に用意されています。計測する領域をマウスドラッグで指定して長さを測ります。
表示されたアンカーポイントから、Option(Alt)キーを押しながらドラッグすることで、ほかの部分の計測を追加することもできます。
計測した長さや角度などの情報は、オプションバーに表示されます。「計測スケールを使用」をチェックすることで、設定しておいた計測スケールに基づいた数値を確認することができます。

「ものさしツール」で長さを計測
計測する領域の指定後、「計測ログ」パネルで「計測値を記録」ボタンをクリックすると、長さや角度などの計測結果が表示されます。

計測結果。計測日時やスケール、長さ、角度などの確認が可能
面積を計測するには、各種選択ツールで計測範囲を指定します。Photoshopには、クイック選択や多角形選択などの選択ツール、またはカラーチャンネルや色域指定など、実に多彩な選択機能が備わっています。これらの選択機能を、用途に応じて使い分けることで、素早く正確に面積を計測することができます。
比較的境界がハッキリしている場合は、「クイック選択ツール
」での計測範囲指定が有効です。また、例えば細胞を明確に色分けして撮影した顕微鏡写真などでは、カラーを指定して選択することができる「色域指定」が適しています。メインメニュー「選択範囲」>「色域選択」で表示されるダイアログで「スポイトツール」と「許容量」スライダーを使い、選択したい部分を指定します。
計測範囲を複数に分割して指定することもできます。その場合、計測結果には個別の計測範囲と、それらのすべてを合計した数値が表示されます。

「クイック選択ツール」で計測領域を指定。赤で着色されている部分が選択領域

「色域指定」で青い部分だけを選択(FV1000撮影写真)
計測範囲を指定したまま、「計測ログ」パネルの「計測値を記録」ボタンをクリックすれば、選択範囲の情報が表示されます。計測結果からは、面積だけではなく、外周や幅、高さ、グレー値などの多くの情報を得ることができます。

計測結果。選択範囲の面積や外周、幅、高さ、グレー値などが表示される
「カウントツール」は、画像内のオブジェクトや特徴的な物のカウントをサポートする機能です。Photoshop CS4 Extendedでは機能が拡張され、カウントをグループ化することができ、グループごとにカラーや大きさを変更することができるようになりました。
「カウントツール
」は、「ツールパレット」に用意されています。数えたい要素をクリックしカウントしていきます。
カウント表示が見にくい場合は、オプションバーでカラーやサイズの変更が可能です。オプションバーの「新しいカウントグループの作成
」で、新しいカウントグループが追加されます。グループには、個別に任意の名前を指定することができます。カラーやサイズの異なるグループを作成すれば、より効率的なカウントが行えます。

正確なカウントをサポートする「カウントツール」
カウントを表示させたまま、「計測ログ」パネルの「計測値を記録」ボタンをクリックすれば、すべてのカウントを合計した数字を確認できます。

計測結果。カウントの合計数(68)が表示される
すべての計測結果を「計測ログ」パネルに表示させたら、それを書き出しましょう。Photoshop CS4 Extendedで計測した数値は、他のアプリケーションで利用しやすいテキストデータで書き出すことができます。
計測結果を書き出すには、まず「計測ログ」パネルで書き出したい計測結果を選択します。すべて選択したい場合は、「すべての計測値を選択
」をクリックします。次に「選択した計測値を書き出し
」をクリックし、表示されるダイアログで名前とディレクトリを指定します。
書き出されたテキストファイルは、項目ごとにタブで区切られています。

「計測ログ」パネルの「選択した計測値を書き出し」アイコン




